表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/17

生放送3

年長組高校三年の春。


※よそんちからまいちーくんお借りしてます。


(♪悲壮感漂うBGM♪)


ひろりん「今日も始まる…………はず、だったんだ……」


《なになになになに/待ってどうした/ラップは?》


(♪RPGの最初の町っぽい曲)


ひろりん「はい、初見さんこんばんは! 常連さん、ちーっす!」


《ちーっす???弾幕》


ひろりん「困惑しつつも弾幕サンキュー。だんち〜ず☆イケメン担当ひろりんですっ。色々説明する前に定型文をば。だんち〜ず☆は毎週火曜日午後九時から一時間、うっぜー放送をお届けしている六人組生主です。やかましいからイヤホンかヘッドホンで聞いてな。あ、グループ名の由来は六人中四人が団地住まいだから! わかりやすいね!」


《ひろりんソロ?/もしやひとりか?》


ひろりん「お気づきの方もちらほらいらっしゃる……よいしょ。さっとー、放送。手ェ振れる?」


(ひろりんがずらしたカメラの奥、ベッドの中で力なく手を振るさっと)


ひろりん「あれがだんち〜ず☆組長さっとです。ご覧の通り、ダウンしております……。あ、もう取っていいぞお面。悪い、苦しかったろ。」


《えー大丈夫なのか/さっとガチで寝込んでんじゃん/季節の変わり目か……お大事に》


ひろりん「お大事にだって、さっと。視聴者さんありがとうな! でさあ……聞いてー? 今日な、俺とさっとしかメンバー、来られるやついないわけよ?」


《愚痴モードひろりんきちゃ/わかる愚痴モードひろりんすこ》


ひろりん「ありがとう俺も視聴者さんすこすこよ。そんでさっとあの状態なわけじゃん? 流石にひとりじゃヤベーなって、休止か? って考えたんだけどー、俺元気だしー、せっかく明日休みだしー、なんかそれも嫌で。そんでひろりん、考えました! そうだ、ゲストを呼ぼう!」


《一朝一夕でゲスト呼べるコミュ力すげえな/さすがはイケメン(笑)担当/そこまでして放送してくれてありがとうすぎる》


ひろりん「(笑)は余計な? そうなの、俺がんばっちゃった。でもまじで俺得のゲストなんだよね。『誰得よ?』って本人たちも言うから、今日はそう呼ぶことにします……二人とも大丈夫? お面つけた? おっけ? ……はい、じゃあ誰得ゲストのお二人、画角内へどうぞ!」


(ひろりんの両サイドから画面内に男女が入ってくる)


???「ええと、はじめまして……?」

???「は、はじめまして。ちゃんと映ってますか……?」


《映ってるよー/ひろりんよりよほどイケメン臭するひとおりゅ/えっ女の子!!??? やった!!!!》


ひろりん「おい俺の方がイケメンだろ! あと女の子で露骨によろこぶなむさ苦しい普段の姿が悲しくなるだろ!」


(♪跳ねるような曲調のBGM)

 

ひろりん「……ってことでこの二人、まずはさくっと自己紹介してもらおうと思います! ユアメロちゃんお面の方からどうぞっ。」


まいちー「はいっ。ええと……さっきひろりんに肩書きとニックネームを頂きました、だんち〜ず☆誰得ゲスト、隠れレジェンドまいちーです。やだなこの肩書き……。ええと、今回ばかりの出演かと思いますが、よろしくお願いします。」


ひろりん「いえいっ! このまいちーくんですが、配信者コラボとかじゃなくて俺のリアルクラスメートです! 突然呼び付けましたありがとう来てくれて!」


《うっそだろwww/この時間にクラスメート呼びつけんなwww/レジェンドって?》


まいちー「びっくりしましたけどね。お役に立てるよう、がんばりますね。」

ひろりん「まじでいい奴なのよ、まいちー。さっき、さっとにお粥作ってくれました。あ、レジェンドってのはもうあれです。ハイスペックレディキラーだから。」

まいちー「いや待っていきなり印象下げてくるのは聞いてないよ?」

ひろりん「はいじゃあ、次たまごっぴ面の方どぞ!」

まいちー「せめて釈明はさせて?」


《このテンポ……悪くない/仲良いのなww/おにゃのこwktk》


にんにん「ええと、はじめまして。だんち〜ず☆誰得ゲスト、お絵かき大好きにんにんです。今日はよろしくお願いします。」


《えっ/あのにんにん?!/誰? みんな知り合い?》


ひろりん「そう! 常連さんにはお馴染み、よくファンアート送ってくれてるあのにんにんさんですよ!」

にんにん「一オタクがお邪魔しております……畏れ多い……。」


《すげー!本物!/どういう経緯で視聴者がそこに?》


ひろりん「あー、うん。いつもファンアート送ってくれる視聴者さんとコラボしたくて連絡先聞いて、いざ通話始めたら知ってる人だった時の話する?」


《えっ/どゆこと》


にんにん「まさか推しの中の人が、二年続いてる友人だなんて思わないじゃないですか……?」


《関係性が関係性なら少女漫画じゃん/もし私なら気づいた瞬間ショック死しそう》


にんにん「ですよね? 通話先からひろりんの声聞こえたとき、すべてを理解して一回死にましたからね私。」

ひろりん「確かにマジで喉から『ヒュ』って音出したもんな、にんにん。いや俺らも俺らでめちゃくちゃ動揺して、何話したか一切覚えてないけど。」

まいちー「あれ、でもにんにんちゃんって、わっふくんとはクラスメートだよね?」


《待って情報量多すぎん???/でも田舎のご近所なら五分の一くらいの確率で同じ高校だから/いやご近所に推しがいる確率のがすごいんよ》


ひろりん「世間って狭いんですね……五分の一で同じ高校はほんとそれなって感じ。」

にんにん「クラスメートには違いないんだけど、もともと男の子とあんまり話す方じゃなかったから、わっふくんとひろりんが幼馴染だってことも知らなかったんですよ。だから全く気付かなくって……。」


《確かにクラスの女子と話す機会ってあんまねーな/てかにんにんさん絶対アラサーだと思ってたごめん》


にんにん「あ、画風でアラサーはよく言われます。」

ひろりん「まあ気づかないのはしょうがないって。俺もほら? 外ではただイケだから?」


《ん?ただのフツメン?/なんだフツメンか/おっけーただフツ》


ひろりん「キイィ!!」

まいちー「キレ方が古風。」

にんにん「ハンカチどこから出したの。」


《ひろりんのボケが拾われてる……/これはこれでいいなw》


ひろりん「あっ、そうだキレてる場合じゃない。……さて、今日はこの三人でお送りするわけですが!」

まいちー「ですが?」

ひろりん「ネタがありません。」


《い つ も の/もうさあww》


ひろりん「ネタがないのがいつものことなのはシンプルにやべーと思ってる。」

にんにん「ネタが無い、ということは……?」

ひろりん「そう! 視聴者さんに乞食します! 第三者目線から攻めろ! だんち〜ず☆質問コーナー!!」


(♪春めいたBGM)


《88888/本人たちが拾わないような質問もまいちーにんにんならわんちゃん?》


まいちー「いつも放送眺めながら、あれ拾ってくれないかなーって思ってたのを拾えばいいってことかな。」

にんにん「あれ、まいちーくんもだんち〜ず☆、見てたんだ?」

まいちー「うん。」

ひろりん「今日の今日まで黙ってくれてたけど、しっかり身バレしてたんだよなあ。まあ、クラスじゃまいちー、俺とさっととさんこいちだから……気づくよなそりゃ……。」


《さっとひろりんとさんこいちはもうバレ確だろww/黙っててくれる優しさがなw逆になw》


ひろりん「それな。」

にんにん「ふふふ。あ、もうちらほら質問来てるね。」

ひろりん「あ、そだそだ。視聴者さん、どんどん書いてー。」

まいちー「さすがに最初はどう選んでいいか分からないから、ひろりんにお願いしてもいいかな?」

ひろりん「お、了解。じゃあ……『まいちー、にんにんに質問です。だんち〜ず☆メンバーの第一印象は?』」

にんにん「おおー。」

まいちー「答えやすそうだね。」

ひろりん「だろ。ん-、先にまいちー行くか。」

まいちー「はい。じゃあ、まずさっとくんとひろりん、纏めて行こうかな。」

にんにん「二人とも、同じ第一印象なの?」


まいちー「うん。『やかましい集団だな……できれば一生関わりたくないな……』って。」


《wwwwww》


さっと「げほ……げっほげほ!」

ひろりん「さっと笑ってむせてるじゃん……いや第一印象最低で草。」

まいちー「一年生の頃、まだ同じクラスになる前に遠目でね。うるさいなって。」

にんにん「だめ笑う。」

ひろりん「もうなんか弁明の余地ないもんな……。」

まいちー「あ、でも実際関わってみたら本当に楽しい人たちでしたよ? そうじゃなきゃ、僕ここにいませんから。」

ひろりん「第一印象最悪なのに友達になってくれてありがとうな……! じゃあ次、まいちーと割と関係深いのは、すーか?」


まいちー「『まじめで真っ直ぐないい子』。」


ひろりん「雲泥の差!!」


《腹いてえ/流石すーなんだわwwwww》


まいちー「すーくんとは部活の先輩後輩関係なんですけど、本当に礼儀正しいし、取り組む姿勢も真っ直ぐで。好感が持てるかわいい後輩ですよ。最初の印象通りにね。」

にんにん「そっか、部活で知り合いなんだ。」

ひろりん「ちなみに他は? 会ったことはあるよな?」

まいちー「挨拶程度にね。だから最早だんち〜ず☆で見てる印象の方が強いんだけど……そうだな、おーたんは『元気で明るい子』、わっふくんは『寡黙な感じ』、かななちゃんは『ドジっ子さん』って感じかな?」


《わっふ寡黙に見えるのか……あんな喋るのに/ミステリアスではあるけどな寺生まれ/安定のおーたんかなな〜》


ひろりん「なるほどなるほど。じゃあにんにんにも聞こう。」

にんにん「にんにん、まいちーくんほど面白いこと言えないですが……。」

ひろりん「いやそういうコーナーじゃねーからこれ。」


《wwwww/大喜利じゃないんよw》


にんにん「じゃあ、ひろりんから。」

ひろりん「心して聞くわ……。」

まいちー「トラウマになってる? ごめんね?」


にんにん「『親切で頼りになる人』かな。」


《???/何て?/ごめん聞こえなかった》


ひろりん「視聴者さん! 耳かっぽじって聞いて! 俺親切で! 頼りになる人! 聞いて!」

まいちー「いやテンション。」

にんにん「あくまで第一印象だけどね。」

ひろりん「にんにんさん?」


《草/上げて落とすww/俺にんにんすきだわ……》


ひろりん「あっ、にんにんもだめだからな! 視聴者さんにはやらないからな!」

まいちー「ゲストで来たからには僕も全力でにんにんちゃんを守りますね。」


《受け継がれる過保護スタイル/かなな式/←かなな式って何w》


にんにん「ひろりんに初めて会った時、私、道に迷ってたんですよ……。困ってるの察して声掛けてくれて、初対面にもかかわらず目的地まで案内してくれて。だから、こんな感じの第一印象です。」

まいちー「ええと……ナンパ?」

ひろりん「親、切、心!!」


《まいちーのひろりんいじりが「理解ってる」やつのそれ/さすがリアルフレンド/ひろりん何だかんだいいやつなんよな》


にんにん「因みに彼らがだんち〜ず☆だって気づく前にお会いしたのはあと、さっとくん、おーたん、わっふくんで、他お二人は身バレ後にお会いしました。」

ひろりん「そうだ、気になってたんだよ。クラスメートわっふの第一印象は?」


にんにん「『コミュ強クール系モテだ……陽の者だこわい……』」


《wwwww/怯え方完全に俺らのそれで草》


まいちー「十分面白いんだよなあ。」

ひろりん「駄目だ息できない。さっともさっきからずっとむせてるから水持ってくるわ。」(画角から消える)

さっと「助かる……げほっ!」(掠れ声)


《さっと生きて/容赦なく病人の横でやるもんなだんち〜ず☆w》


にんにん「まいちーくんがわっふくんのこと『寡黙』って言ってたの、凄くわかるよ。クラス一軍のはずなのにどこかこう、一線を引いてるというか。そんな感じがしてた。」

まいちー「実際は親しみやすいのにね。」

にんにん「ね。」

まいちー「さっとくんとおーたんはどんな印象だったの?」

にんにん「おーたんは『明るくていい子』、さっとくんは『気は優しくて力持ち』かな。」


《やっぱ俺の推しおーたんは天使/さっとは印象そのまんまだな》


ひろりん「ただいまー。ほい、水。」(足だけ見切れる)

さっと「さんきゅ。」(だみ声)

ひろりん「あと玄関でこれ拾った。」

にんにん「あら。」(画角外を見上げる)

まいちー「噂をすれば、ってやつかな。」(画角外を見上げる)


わっふ「母さんからさっとが、倒れたって聞いたからひろりんやばそうだなと、思ってろくに状況見ずに来たんだが……大丈夫そうだな。」


《わっふだーーー/推しktkr》


ひろりん「てなわけで、わっふ到着です!」

わっふ「遅刻失礼。だんち〜ず☆外住まい組寺生まれわっふです。ここから参加します。よろしく。さっとはそれ、生きてんの?」

さっと「おう……」(しゃがれ声)

わっふ「あっ駄目そう。」

ひろりん「わっふ、予定あったんじゃねーの?」

わっふ「明日ちょっと早い、だけだからな。大丈夫。」

ひろりん「そっか。ありがと。あ、ハンドルネーム、まいちーと、ご存知にんにんね。」

わっふ「了解。噂をすればとか、言ってたけど何してたんだ?」

にんにん「直近だとわっふくんを褒めてたよ。」

まいちー「褒め……?」

わっふ「よく分からんけど質問コーナー?」

まいちー「うん。残すところはにんにんちゃんから、かななちゃんとすーくんの第一印象だね。」

わっふ「それぞれの第一印象か。あとでアーカイブ、見返すわ。」

にんにん「あっ無理に見なくてもいいよ。」

わっふ「何、言ったんだにんにん?」


《第一印象の割にわっふとにんにん仲良さそうだな/えっ助かる/なんか救われてるオタクいるww》


にんにん「かななちゃんは、とにかく『かわいい』って思ったな。すーくんは思いのほか『ちょっと人見知り』かなって、親近感が湧きました。」

ひろりん「にんにんも人見知りだもんな。」

まいちー「そうなの? 今日初めてまともに話したけど、そんな感じしなかったな。」

にんにん「内心バクバクだったよ。」


《ゲスト同士ほぼ初対面なのかよw/ひろりん鬼か》


ひろりん「ひろりん必死だったの!」

わっふ「俺はまいちーにも、身バレしてたことに震えてる。」

まいちー「いつも見てました。」

わっふ「いやこわ。」

ひろりん「さて、次の質問行くかー。まいちー選んでみてよ。」

まいちー「僕かあ。そうだな、『ゲストのお二人、だんち〜ず☆視聴者時代の推しは誰でしたか?』とかどう?」

ひろりん「えっ! 知りたい! 俺じゃん!」

わっふ「自信満々が過ぎて殴りたい。」


《静かなる怒りww/わっふ落ち着いてw》


まいちー「さっきは僕からだったから、にんにんちゃん、お先にどうぞ。」

にんにん「あ、うん。私は……」


(玄関扉の開く音)


わっふ「ん? 誰か来たか?」(画角から消える)


《普通に家主以外が見に行ったな/さすが幼馴染》


ひろりん「入ってくるとしたらご近所さんだし、だとしたら俺らみんな知り合いだからな。」

まいちー「いいねえ、そういう関係性。」

にんにん「夜は鍵閉めた方がいいと思うけどね……?」

ひろりん「それもそうだな。わっふに閉めてきてもらうか。」

わっふ「閉めてきたぞ。」

にんにん「仕事が早……あ。」(画角外を見上げる)


すー「……いや全然ひろりんソロじゃないじゃん……。」


《すー!!!!/すーだ!!!!!》


すー「あ、さっと大丈夫?」

さっと「おう……」(掠れ声)

すー「うわだいじょばなさそう。」

ひろりん「おー! 何、すーも来てくれたの?」

すー「親からさっとダウンしたって聞いたから法事抜けてきたのに……楽しそうすぎて何か……え……まじ萎え……。」

まいちー「すーくんギャルみたいになってる。」

すー「……? えっ!? 先輩?!」


《気づいたww/メンバーに無断でゲスト呼んだのなww》


まいちー「まいちーです。」

にんにん「ご存知、にんにんですー。」

すー「え、なんかファンシーなハンネですね先輩……。あ、えっ、脳が処理できない……。」

わっふ「シンプルに可哀想。」

すー「笑ってんじゃねーよ……。」

ひろりん「てなわけで、すーも到着!」

すー「あ、うん。えっと、はい。遅刻と喪服ですみません。だんち〜ず☆最年少すー、到着しました!」


《バニックよなこんなんw/喪服のままってほんと急いで来たんだな……/さすが私の推し》


ひろりん「法事大丈夫なの?」

すー「大丈夫。遠い親戚だし。」

ひろりん「そっか。ありがとな。」

すー「ん。」

わっふ「さて、にんにんとまいちーの推し、だったか?」

ひろりん「やべ、質問忘れてたわ。ごめんね視聴者さん!」


《大丈夫よ/俺らは楽しそうなお前らが見たいだけだしな/←わかりすぎ》


すー「やさしいせかい……。質問ってことはまた視聴者さんにネタ乞食してたのね。」

わっふ「恥ずかしげもなく乞食、するからなだんち〜ず☆。で、にんにん、どうなんだ?」

にんにん「あ、うん。私が推してたのはすーくんだよ。」

すー「えっ。」

ひろりん「えっ!? にんにん!! 俺は!?」


《ひろりんなんでそんな自信あったのww/二年間気づかれなかった男だぞあんたww》


ひろりん「そういえば確かに俺二年間気づかれなかったんだった……。でもだって……女性人気といえば俺じゃん……。」

すー「いやそれは聞いたことない統計情報だけど。」

まいちー「お面の隙間から見えるひろりんの絶望顔。」

わっふ「愉快がすぎる。」

さっと「げっほっ。」

ひろりん「みんなして笑いやがって! 何よ! アタシのどこがすーに劣ってるって言うのよ!」

わっふ「ご乱心で草。でも確かに何で、すーなんだ?」


にんにん「最年少ながら鋭いツッコミで軌道修正するところとか圧倒的苦労人ポジションなのに時々全員からめちゃくちゃ甘やかされてたりとか今日みたいに色んなことよりも友達を心配して優先しちゃうところとかそういう…………そういうところ……」


《わかりみがすごい/流石ファンアート送るレベルのオタク/にんにんと固く握手したい》


ひろりん「駄目だ的確に推してる勝てない……。」

わっふ「くそウケる。」

すー「なんか照れるな。」

にんにん「早口失礼しました……。今は箱推しですよ。」

ひろりん「くそう……じゃあまいちーは? まいちーの推しは俺だよな?」


まいちー「さっとくんかな。」


さっと「ごほっ! げっほ!」(動揺)

ひろりん(絶句)

にんにん(絶句)


《ひろりんショックで黙っちゃったww/ありがとう助かる/よりによってさんこいちのもう片方だもんなww》


ひろりん「あ、うん……。そう……さんこいち……俺たち仲良し……。」

まいちー「ふふ、なんてね。僕がだんち〜ず☆を見始めたのはみんなと出会ってからだから、特に推しとかそういうのはないかな。友達の生放送、って感じだし。」

わっふ「なるほどな。確かに初めから、顔と名前わかってる相手なら推すとか、いう話にはならないか。」

すー「まいちー先輩がひろりんのいじり方、下手すると俺たちより的確に把握してるのほんとめちゃくちゃ面白い。」


(チャイム音)


わっふ「ん? また誰か来たな。」


《さっとんちのチャイム、コンビニの入店音じゃんw/俺のばーちゃんちと一緒!/この音、民家のチャイムにもあるんだな》


すー「誰だろ。見てくる。」(画角外に消える)

ひろりん「確かにこの音、某コンビニの入店音だよな。俺らの団地、俺らが生まれた頃から呼び鈴全部これだから気にしたこと無かったわ。」

わっふ「外住まい組含め俺らは、聞き慣れてるからな。この音のチャイムってあんまり、ないもんなのか?」

まいちー「少なくとも僕は民家で聞くの、初めてかな。でも視聴者さんのお祖母様宅では使われてるみたいだね。」

にんにん「私にとってはニコヤカ動画で流行ったあの歌のイメージです。ふぁみふぁみふぁみー♪」

ひろりん「にんにんかわいいー。」

わっふ「ひろりんきもーい。」


《わっふww/間髪入れずにww/いや草なんだわ》


まいちー「……と、いうかこの来客って、もしかしたりする?」

にんにん「私はもう、そのつもりでワクワクして待ってるよ。」

ひろりん「あっ、えっ。」(画角外を見上げる)


かなな「はーいっ。来ちゃったっ。」(振る手だけが映り込む)

おーたん「差し入れ持ってきたよー。おやつ! はい、さっとには冷却シート!」(奥に気配)


《かななーーーー!!/おーたーーーーん!!》


すー(着席)「二人とも、視聴者さんに呼ばれてる。」

かなな「あ、はーいっ。」

おーたん「おまたせーっ。」

ひろりん「え、お前ら……用事は?」

かなな「あ、うん。用事、思いのほか早く九時過ぎに終わってね、でもさっと寝込んでるなんて知らなかったから、今日のだんち〜ず☆は何してるのかなーって何気なく見たの。そしたら、画面内におーたんと私以外みんないたから、これはもう行かなきゃって!」(お面をつけて画角内へ)

すー「ほんとだ。いつの間にか全員いるじゃん。」

まいちー「少し詰めるね。」

かなな「ありがとー。」

わっふ「おーたんも予定は、大丈夫なのか?」

おーたん「うん。僕のさじ加減でどうとでもなる予定だからね。部活の展示物作ってるだけだし。」

ひろりん「俺の幼馴染たちがフッ軽すぎる……。」

おーたん「任せといてよ。かななから急に『だんち〜ず☆行こうよー仲間はずれはやだよー』って電話来てさ。放送確認したらほんとにみんないるし、チャリで即かなな迎えに行ったよね!」(さっとの額に冷却シートを貼ってから合流)


《当然のように迎えに行く紳士おーたん/ほんと仲良しな/助かる……/←さっきから救われてるこいつずっと同一人物だろw》


かなな「っていうかひろりん水臭いよお。さっとダウンして困ってるなら、連絡くれたらもっと早く来たのに。」

おーたん「ほんとそれはそう! 僕なんてとくに一時間くらいなら全然裂ける作業してたんだから。」

ひろりん「待ってそういうこと言われたら俺泣いちゃうからやめて。何、結局全員俺とさっとのこと心配して来てくれたじゃん。俺お前ら大好き。」

すー「いやガチで泣きそうなのはウケる。」

わっふ「さっきとの高低差でひろりんの情緒壊れちゃった。」


《あげて落として更に落とされてたもんな/これがアオハル/尊……》

 

すー「てか、かななとおーたん、自己紹介しないと。」

かなな「あっそうだそうだ。終わりごろに参戦失礼します! だんち〜ず☆外住まい組レアキャラかななと……」

おーたん「家庭科担当おーたんですっ。こんばんはー。」

まいちー「え、にんにんちゃん大丈夫? なんか震えてない?」

にんにん「あっうん! 大丈夫! ちょっとだんち〜ず☆のオタクとしては今えぐめの尊みがやばいので……ありがとうございます……。」


《にんにんがただの限界オタクにww/いや予想外の集合回は致し方ないww》


ひろりん「何かにんにんの壊れぶり見てたら落ち着いたわ。」

にんにん「お役に立てて何より……全ての生命に感謝……」

すー「……にんにんちゃんってこんなだっけ。もっと落ち着いてなかったっけ。」

かなな「割とこんなだよ。」

わっふ「結構常に、こんなだな。」

おーたん「逆にすーは何を見てたの?」

にんにん「え……私そんなにオタク漏れしてた……?」

まいちー「オタク漏れって何。」


《だめだやっぱりにんにん良い/まいちーのぶれなさも良くない? 推せるいや推した/ひろりんの人選正しかったな》


おーたん「てかひろりん、そろそろ締めないと。」

ひろりん「えっ、ほんとだもう終わる時間か!」


(♪蛍の光)


ひろりん「視聴者さん、今日はいつも以上にバタバタしててごめんなー。」

わっふ「あと画面がな、うるさくてほんと。」

かなな「何人いる? いち、にー……八人?」

すー「見切れてるさっと入れるなら八人だね。」


《人口密度なw/超楽しかったよ!/まいちーとにんにんMVPすぎ》


ひろりん「いやほんと二人がMVPよ。まいちー、にんにん、ほんとありがとな!」

まいちー「ううん、むしろこっちが楽しませてもらったから。ね、にんにんちゃん。」

にんにん「うんっ。そして推しに囲まれて幸せでした……オタクのみんな……私だけいい思いしてごめんね……。」


《いやね、推しが友達だったのはもう運命~Destiny~なのよ/推す側から推される側へ!/ひろりん担だった俺がにんにん担になったから責任とって欲しい》


ひろりん「待て待てにんにん推しは許すから俺もまとめて推せ!」

かなな「ひろりん担が減ったのはまあいいとして。」

ひろりん「いやよくないんだが?!」

おーたん「そうそうそんなことより、二人ともまた呼んだら来てくれます?」

まいちー「え?」

すー「あっそれ俺も言おうと思ってた! 俺ももっと先輩方と絡みたい。」


《おーたんいいぞ! すーもっとやれ!/年少組におねだりされてんの裏山/視聴者からも、お願いっ!》


まいちー「なんかそんな、むしろまたお邪魔していいんですか?」

にんにん「すごく楽しかったから、呼ばれたら二つ返事で来ちゃいますよ?」

おーたん「やったあ!」(すーとハイタッチ)

わっふ「じゃあまいちーとにんにんは今日から、視聴者公認のだんち〜ず☆ファミリーってことで。」


《88888/違和感一切なかったもんな/たまに顔出して欲しいわ》


かなな「意義なーし。」

ひろりん「これからもよろしくな!」

まいちー「うん。よろしくお願いします。」

にんにん「嬉しくて泣きそう。」

かなな「泣かないでっ。」


《なんか今日よく眠れそう/←わかる/←ほんそれ》


ひろりん「……よしっ。じゃあ今日のだんち〜ず☆はここまでっ。今夜のお相手はひろりん、」

わっふ「わっふ、」

すー「すー、」

かなな「かなな、」

おーたん「おーたん、」

まいちー「誰得ゲストのまいちー、」

にんにん「同じくにんにん、」

ひろりん「プラス死にかけさっと! 以上、うっぜー生主……」


全員「だんち〜ず☆!」


ひろりん「でしたっ! お付き合いまじでありがとうみんな! じゃあねっ!」

かなな「ばいばーいっ。」

わっふ「ゲストからも何か、一言ずつどうぞ。」

まいちー「あ、うん。ありがとうございました。お邪魔しました。」

にんにん「楽しかったです。皆様良い夢を!」

おーたん「お二人はまた呼びまーす! あと、ひろりん休止しないで頑張ってくれてありがとう! お疲れ様!」

すー「ちょっと尊敬した。ありがと、ひろりん。視聴者様、また来週ー!」

ひろりん「えっ待ってなに急に」(動揺したままカメラストップ)


《さっとお大事にな!/まじでさっとよく寝てくれー!/にんにんまいちーまたねー!/まじでひろりんおつかれー! 頑張り見てたぞー》


(BGMフェードアウト)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ