6/1 パヴティナ(蜘蛛の巣)作戦
5:18 ロシア、トゥーラのスプラヴ工場に自爆ドローン攻撃-@front_ukrainian(Ij) 自走式多連装ロケットの生産工場
6:13 ブリャンスク州では道路橋が崩壊し、旅客列車に衝突-@front_ukrainian(Ij) ウクライナの破壊工作ではないかと疑われている。旅客列車だったとのことで、非難が相次ぐ
15:14 ザポリージャ地方のヤキモフカ近くの鉄道区間でロシアの軍用列車が爆破された-@front_ukrainian(Ij)
15:19 ロシアのクルスク州ジェレスノゴルスク市近郊で、貨物列車が通過した際に鉄道橋が崩壊-@Tendar(Civ)
19:46 ウソリエ・シビルスコエ(イルクーツク州)のベラヤ戦略航空基地に自爆ドローン攻撃-https://x.com/Liveuamap/status/1929127297929380295 パヴティナ、または蜘蛛の巣作戦。ベラヤ、ディアギレボ、オレニャ、イヴァノヴォ空軍基地にも攻撃。多数の航空機が破壊されたとされている。ウクライナはA-50、Tu-95、Tu-22M3爆撃機を含む40機以上を破壊または損傷させたと主張。このパヴティナ作戦には1.5年が費やされ、ゼレンスキー大統領が自らミッションを監督し、SBUのワシル・マリウク長官が実行を指揮した。SBUのインサイダーは、関与したすべての工作員がすでに安全にウクライナに戻っていると強調している
19:56 ロシアの治安機関は、オレネゴルスクに数十機の無人機を運んだトラックの運転手を拘束した-https://x.com/Liveuamap/status/1929130048423961062 自爆ドローンを発進させたトラックは自爆装置が作動し炎上
20:36 エンゲリスの航空機が全機緊急で離陸-https://x.com/AMK_Mapping_/status/1929140098223755775
20:40 クレムリンで緊急会議-https://x.com/FaytuksNetwork/status/1929140946161082845
21:07 セヴェロモルスクで爆発-@front_ukrainian(Ij) 原子力潜水艦の係留地。実際にはオレネゴルスクだった
21:19 ロシア代表団がイスタンブールに飛んだ-https://x.com/clashreport/status/1929150706960716000
21:43 ロシア北方艦隊の司令部に攻撃-@NiKiTa_32156(Civ)
21:47 ウクライナの軍事情報機関はロシアの爆撃機をスキャンし、AIにそれらを認識させ、自動急降下攻撃アルゴリズムを実行するように訓練した-https://x.com/clashreport/status/1929157782730592419
22:11 モスクワ地方のヴォスクレセンスク飛行場が炎上-@Tendar(Civ)
22:31 ロシアは、FPVドローン攻撃がロシア空軍全体を破壊するのを防ぐために、国内でのすべてのトラックの運転を禁止する-https://x.com/ukraine_map/status/1929168894456938529
22:56 ウクライナにミサイル・自爆ドローン攻撃。イスカンデルM/KN-23弾道ミサイルが3発、Kh-101/イスカンデルK巡航ミサイルが4発、シャヘド/ガーベラ/詳細不明の自爆ドローンが472機が飛来。ウクライナはKh-101/イスカンデルK巡航ミサイル3発、シャヘド/ガーベラ/詳細不明の自爆ドローン213機を撃墜。172機墜落-@HUJINSYOUJO0000(Civ)
23:48 ルハンシク州、ソロキンの工業地帯に巡航ミサイル攻撃-@front_ukrainian(Ij)
小情報
ISW ロシア領方面戦況
5月30日投稿の撮影地点特定可能な動画によって、ウクライナ軍がスタリツァ[Starytsya]から北の地点に位置する拠点を維持していることが分かる。
ISW ウクライナ領内戦況
5月31日にロシア側情報筋は、ロシア軍がオレクシーウカ[Oleksiivka]を制圧したと主張した。
5月30日投稿の撮影地点特定可能な動画によって、ロシア軍がリポヴェ[Lypove]中心部で前進したことが分かる。
5月31日投稿の撮影地点特定可能な動画によって、ポピウ・ヤル[Popiv Yar]の西に広がる野外でウクライナ軍が前進したことが分かる。
5月31日投稿の撮影地点特定可能な動画によって、ダチネ[Dachne]の東に広がる野外でロシア軍が前進したことが分かる。
5月30日投稿の撮影地点特定可能な動画によって、オレクシーウカ[Oleksiivka]東部でロシア軍がゼレナ[Zelena]通りを超えて前進したことが分かる。
5月31日投稿の撮影地点特定可能な動画によって、ロシア軍がノヴォピリ[Novopil]を制圧したことが分かる。
5月30日投稿の撮影地点特定可能な動画によって、カムヤンシケ[Kamyanske]から南の地点でウクライナ軍が前進したことが分かる
-https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-may-31-2025 和訳・抜粋@GdPanzergraf(Civ)
覚書:パヴティナ作戦、大変な戦果であるとともに、世界中の空軍が一斉に頭を抱える大事件でもあります。また、偽装コンテナは国際法違反であり、ウクライナのやり方に非難が相次いでいます。ここで法的な正当性と疑念点を整理したく思います。
1.民間コンテナに自爆ドローンを搭載することは、国際法上の正当性を認めがたい(民間コンテナではないとする意見もあるが、軍民の区別が明確につくことが重要)
2.自爆ドローン輸送のために民間人のドライバーを起用したことは、ドライバーの犠牲前提であった場合、これも正当性を認めがたい
3.ただし戦時復仇として違法性が全てまたは一部阻却される可能性はある
戦時復仇の条件として
(i)敵に国際法を遵守させるため
(ii)他に合法的手段がない場合に
(iii)敵の違反行為と同等程度までで
(iv)国の最高意思決定機関の決定で実施可能
(v)但し、敵が違反行為を是正したら即時中止しなければならない
とあります。ロシアは武力紛争法違反がウクライナに先行しており(国際法を遵守させるためという名目が立つ)、パヴティナ作戦は民間人、民用物を攻撃するものではなく、国際法違反の程度がロシアの違法行為と同等以下で、ウクライナは長距離巡航ミサイルを持たず長距離自爆ドローンはあるものの防空網に阻まれ、また速度の遅さから緊急避難を許す恐れが高く、作戦における対象基地の一部は長距離自爆ドローンでも届かなかった(他に合法的手段がない場合に相当)上、国の最高意思決定機関の決定で実施され、ロシアは作戦中に違反行為を是正していませんので、①~⑤のすべてを満たしている可能性が高いと言えます。
また、今後ロシア軍による無差別なミサイル攻撃が減少した場合、相関性が生まれ、戦時復仇であることを補強する材料になり得ます。
よって即時に違法か否か結論を出せるものではなく、厳密な判断は、恐らく戦後の国際的な判断を待つ必要があると考えます。




