第一章一話 冒険の始まり 前編
ちょっと変わったネコの物語のはじまり、はじまり
プロローグ
「よぉ、オレは、ニャーロック。見ての通りネコ族だ。」と、左の頬に傷があり目つきが鋭いネコが、二本足で立っている。「しゃあねぇか、急にネコがあらわれてしゃべったらなぁ。」と、ニャーロックと名乗ったネコがぶつぶつ言っている。
「改めて、はじめましてだな。オレの名は、ニャーロック。お前達の言葉でいう異世界の者だ。コロナって言うやつで退屈しているお前にオレの冒険話を聞かせに来たんだ。じっくり楽しんでくれよな。」
第一章一話 冒険の始まり 前編
ここは、小さな辺境の島 「水守島」 この島の住民は、水と共に生きているためとても泳ぎが上手です。とくに主人公は、泳いでマグロ(みたいな魚)を捕まえるくらい泳ぐのが大の得意だ。その主人公は、名をニャーロックといった。ニャーロックは、5才のころから、十年間村を離れ一人で生きていた。唯一村に戻るときは、捕まえた魚を売りに来るときだけ。
さて、今ニャーロックは、村に魚を売りに来ているようです。
ニャーロック「最近、どこも大漁続きだからヒマだなぁ。ちっとも売れねぇや」
おばちゃん「おや、そんなにヒマなら、字を読み書きする努力したらどうだい?十才の子たちだってできるんだよ。」
ニャーロック「余計なお世話だ。べつに読み書きができなくたってこまらねぇよ。」
おばちゃん「そうかい?今に字を教えてくれって泣きついてくる気がするけどねぇ。」
ニャーロック「うるせぇ、今日はもう店じまいだ。帰った、帰った。」
そう言ってニャーロックは、家へ帰っていく。ニャーロックの家は、丸太に葉っぱを貼り付けたテントのような家だ。中には、家具などが無く、ベットと思われる岩と囲炉裏だけだ。 中では、ニャーロックが逆立ち片手腕立て伏せをしている。
ニャーロック「47…48…49…50…ふぅ。さてと、計画の最終準備をするか」と、言って家を出て行く。向かった先は、村人が滅多に近寄らない森の奥深く。そこで、せっせっと何かを作っているニャーロック。
ニャーロック「よし、あとは…これをこうして立てれば…できたっ(なぜかドラえもん風に)イカダ~!」ニャーロックは、イカダを作っていたようだ。
ニャーロック「これでこんな島から、おさらばだ!そう、あれは、十年前のこと…」と、昔のことを語りだす。