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again Horik on-line  作者: くろのわーる


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19:『幸運の白蛇』






 嬉しい再会を果たした俺達は意気揚々と防具屋の中へと入っていく。


 店内のカウンターには親方が腕を組み、仁王立ちしていた。


「おう!出来上がってるぜ!」


 カウンターの下から防具を取り出すと俺達に手渡してくるので受け取って、アイテムボックスにしまい性能を見る。




・[灰死大猿の服]

STR+10、VIT+60

・[灰死大猿の手甲]

STR+60、VIT+80

・[灰死大猿のズボン]

STR+10、VIT+60

・[灰死大猿の靴]

STR+10、VIT+60


※セット効果

 寒冷耐性(中)




「「おぉ~!」」


 性能を見た俺とシコウから驚きの声が上がる。防御力が上がるのは当たり前だとしてもSTR値がここまで上がるのは驚きだ。特に腕装備のSTR値の上昇値が著しい。

 素材となったモンスターの特徴がよく出ている。


さっそく装備だ。




[Name]ユウギ

[Level]35

[Job]中級剣士

HP:1560 MP:420 SP:600


STR:258(516)[+370]

VIT:120(240)[+540]

INT:30(60)[+150]

MND:115(230)[+50]

DEX:293(586)[+100]

AGI:288(576)[+50]

LUK:35(70)


【装備】

・[名剣]

・[名盾]

・[灰死大猿の服]

・[灰死大猿の手甲]

・[灰死大猿のズボン]

・[灰死大猿の靴]

《アクセサリー》4枠

1.[レギンレイヴピアス]

2.[剛力の腕輪]

3.

4.


《称号》

大物殺ジャイアントキリングし】、【セブンズマスター】


※()内は同調強化により補整された数値。

※[]内は装備品の数値。




 ステータスを確認すれば、かなり良い感じになったと思う。今ならノースデスエイプと再戦しても楽に倒せそうだ。


「お二人ともその装備かなり強そうですね」


 自然とハブられていたチェルシー君が羨ましそうに此方を見ていた。


「そりゃあ、フィールドボスの素材で出来てるからな」


「えっ?」


 チェルシー君、そんな反応したらシコウの思う壺だぞと思いながら俺も乗っかる。


「まあ、何を隠そう北の街道のボス倒したの俺達だからな」


「え~っ!?確か、北の街道って適正レベル35でしたよね?」


「そうだな」「そうだぜ」


「そうだなって!何やってんですかっ!二人とも」


「何って、ゲームだよ。相変わらず、チェルシーは反応がおもしれぇなぁ」


 あまりからかい過ぎてもイジメになってしまうのでこの辺で俺達の同調強化スキルについて説明してあげるとしよう。






◇◇◇






「そんなスキルがあるなんて・・・流石はユウギさん」


「おいっ!なんでユウギだけ褒めるんだ?」


「シコウサンモスゴイデスネ」


 棒読みのチェルシーであった。


 説明も終わったので正式なクランメンバーとして、招待メッセージを送っておく。


「それでチェルシー君はこの後の予定は?」


「この後は特にこれといった予定はないので良かったら僕のテイムに付き合って貰えたら嬉しいです」


 俺達も旧友と遊ぶことに抵抗はないのでパーティー申請を送る。

 パーティー申請を受諾し、ステータスを確認したチェルシー君から「ほんとに2倍になってる」という呟きが聞こえた。


「モンスターテイムもいいけど、せっかくの新メンバーだし、先にチェルシーの強化しないか?」


「そうだな。その方がチェルシー君のテイム確率も上がるだろうし」


 またもやひとり、会話から取り残されたチェルシーは困惑顔だ。


 さて、これからまた面倒なおつかいクエストだがもともと午後から紅蓮と花蓮にも受けさせるつもりだったので一人増えたところで少し手間が増える程度だろう。


 おつかいクエストのメリットを説明しながらギルドに向かう。

 説明したところ、是非依頼を受けたいとのこと。ステータスALL+30は大きいからな。


「ところでチェルシー君が連れてるその従魔って戦闘タイプなの?」


 ふと気になったので聞いてみる。


「それが完全な補助タイプなんですよ」


 頭を掻きつつ、苦笑い気味に答える。

 まあ、気持ちはわからなくもない。


 そもそもテイマーとはモンスターを使役して、戦闘をこなすので初期の従魔が補助タイプではさぞや戦闘では苦労しただろう。


「そういうこともあって、一緒に戦ってくれる人を探していたんですよ」


 そこで俺達と出会うチェルシー君の引きの強さは流石だ。


「なのでお二人に会えたのはほんと、これ以上ない幸運でした」


「じゃあ、戦闘では後ろからのサポートを任せても良いか?」


「・・・それが」


 チェルシー君はシコウを見上げるように気まずい様子だ。


「僕の従魔、『幸運ハピネス白蛇ホワイト』の白吉なんですけど、戦闘で使えるスキルがないんですよ」


 不思議に思った俺達は詳しく説明してもらった。





 チェルシー君の説明から解ったことは『幸運ハピネス白蛇ホワイト』の白吉はユニーク個体で初期の従魔としては大当たりでテイマー達からしたら垂涎のモンスターだ。


 ただ、かなり特殊な個体な為、その能力にも偏りがある。


幸運ハピネス白蛇ホワイト』の能力


【幸運の旋律】

・レアモンスターを呼び寄せる。(LUK値に依存)

【幸運の運び手】

・主人のLUK値を2倍にする。



 確かに戦闘に直接繋がるスキルはないみたいだがやっぱり、チェルシー君の運の良さはハンパねぇよ。

 テイマーだったら絶対欲しい従魔だ。


 そして、チェルシー君の目指すビルドはLUK極振りだろう。勝手な想像だが・・・。


 話も一段落着いたところでギルドでおつかいクエストを受けると俺達二人はチェルシー君をサポートしながら依頼をこなしていく。


 かなり頑張って依頼をこなしたつもりだが紅蓮と花蓮との待ち合わせである午後にこなせた依頼は4つだった。


 この後にまだ二人分も手伝わないと思うとなかなかハードかもしれない。


 待ち合わせの時間が迫る中、俺達は3人で待ち合わせ場所へと向かうのであった。










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