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太郎の石拾い  作者: すらいむれべるいち
4/13

メッセージ

焚き火の火が消え、明かりとしては役に立たなくなった頃。


石は完全に光っていた。


光っていたと言うよりも、オーラの様なものが見える。


それは先程まで辺りを照らしていた炎の様にゆらゆらと…。


じっくりと眺めていると、見えてくるものがある。


なんだこれ?


石の中に何かがいる?


そう思ったとき


初めて川原で石を拾ったときに、現地のおじさんに言われたことを思い出した。


《硬い石には意思が篭る。つまり動物や人間の念が宿るんじゃ。持って帰るなら気をつけな》


今ならわかる。


これはその念というやつなんだろう。


どうしよう、せっかくのコレクションなのに捨てたくなってきた。


どうにかして取り出せないかな…。


そう思ったとき、ゆらゆらと青白く揺らめいていた光が石から抜け出てきた。


「っひきゅ!」


びっくりして変な声が出てしまった。


抜け出た光は地面に落ちて、そのまま動くことはなかった。


ちょっと怖かったので木の枝で突いてみたが、実体が無いのか干渉することは出来なかった。


地面には当たるようなので適当な穴を掘って土ごと掬いあげて放り捨てた。


ふと気になり起き上がって辺りを見回すと、やはり同じように青く光る石が多く転がっていた。


手にとってみても、やはり害は無かった。


青く光る石を集め始めてから二日経った。


元々の趣味もあり、ついつい楽しくなってしまった。


結果はお察しの通り、山積みになった石だ。


この二日、最初に取り出した青い光。


こいつを観察していた。


そして愛着がわいてしまった。


どんな生物だったのか知らないが、寂しいのは嫌だろうと幾つかの石からも光を取り出して穴に放り込んでいく。


すると、目の前に白いメッセージが現れた。

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