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太郎の石拾い  作者: すらいむれべるいち
3/13

くそっ!持って来れたのは一つだけか…。


幾つもあるコレクションの中のたった一つ。


コレクションの中では一番新しい物だった。


一番のお気に入りは触れることすら出来なかった。


マジで恨むぞ…。


そして召還された場所も問題だ。


周囲に人の気配は無く、川の流れる音と鳥が鳴く音が聞こえるだけだった。


周りを見渡せば朽ちた廃屋が幾つもみられる。


廃村…だろうな。


他の奴等は無事だろうか…。


留まっていても仕方が無いので、まずは食料の確保から始めることにした。


植生があちらとは全く違うため、食べられるという保証も無い。


危険ではあるが行き抜くためには必要なことなのだ。


小型の動物も多々見られるため、彼等が食している木の実を重点的に採取していこう。


ガサガサと茂みを歩きまわり、ポケットに出来るだけ沢山の木の実を集めていった。


小さな木の枝や葉っぱで制服のブレザーも所々破れて傷だらけだ。


木の実も沢山集まったところで、次は水が欲しくなる。


川の水をそのまま飲むのは怖い。


怖いけど飲むしかない。


だって容器が無いんだもの。


火を起こすことが出来ても、器になるようなものが何も無いのだ。


廃村でも鍋くらいはあると思ったが完全に当てが外れてしまった。


とりあえず少しだけ水を飲み、木の実はまだ食べない。


そのまま横になり、唯一持ち込んだ石を眺めた。


お前だけ…なんだよな。


あたりも暗く、小さくなった焚き火が辺りを赤く照らしていた。


だが、辺りが暗くなるにつれて石が光っているのに気づいた。


何だろう?


家に飾っていたときはこんなこと無かったのに。

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