家を出たらそこは異世界でした。
小説を投稿するのは初めてになります。
駄文ですが読んでいただければ幸いです。
「どこだ?ここ」
気づいたら森の中にいた。何を言っているか分からねーと思うが俺も何が起きたのか分からなかった。
夏休みが始まり実家に帰省しようと家を出た途端、視界が暗転し森の中に立っていた。
(取り敢えずスマホで現在地でも見るか・・・)
スマホを取り出し画面をつけると表示される圏外の文字。
(・・・まぁこんな森の中じゃ電波も来てないか。とりあえず歩いて人工物でも探すか。)
スマホをしまい歩き出そうとしたその時、後ろの草むらから音がした。
(え、まさかイノシシとかじゃないだろうな)
おそるおそる草むらのほうを向く。しばらく見つめたが物音がしない。
(なんだ気のせいか)
そう思った瞬間何かが飛びかかってきた。気を抜いた瞬間の出来事であったため全く反応できず、のしかかられてしまった。のしかかってきたものが何なのか確認しようと見てみるとそこにいたのは、見たことのない大きさの犬だった。
(何だこいつ!?くっそでけぇ!)
そう思いながら噛みつかれないよう犬の頭を掴み必死で抵抗する。しかし、犬の力が想像以上に強く今にも振りほどかれてしまいそうだった。
(やばい、死ぬ!!!)
「誰かぁ!!助けてくれぇ!!!」
自分が出せる最大の声量で助けを求める。しかし助けが来る気配がない。そして犬の頭を抑えていた腕が振りほどかれた。
(ここで死ぬのか・・・父さん、母さん親不孝な息子でごめん)
両親に謝りながら目を瞑り自分の最期を待つ。
(・・・ん?)
目を瞑ってから10秒以上経ったが一向に襲われる気配がない。ゆっくりと目を開けると顔を見つめている犬と目が合った。
「食わないのか?」
思わずそう聞いてしまった。「伝わる訳ないだろ馬鹿なのか俺は」と自嘲していると、犬が肯定するように「ワン」と吠えた。
「え?俺の言っていることが分かるのか?」
「ワン!」
そのまま犬は俺の顔をぺろぺろと舐めてきた。
(どういうことなの・・・)
俺は呆然としながら犬に顔を舐められ続けた。
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