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テクノブレイク

テクノブレイクとは、長時間の自慰行為によって引き起こされる症状。

ようは、オナニーのし過ぎで死ぬ事である。

といのは冗談で、嘘ニュース記事が元ネタのただの造語である。


とはいえ、オナニーによる死亡があり得ないわけではない。

性交死のように、性交中、自慰中に突然死する可能性も十分にある得る。

・・・ちなみに、これは生きていく上でまったく必要ない情報である。


「何故、そのような真理を俺に問うのですか。」

俺には分からなかった、今このタイミングで聞くことだろうか? だがしかし少女のあの笑顔を見るに、何かしらの深い意味があるのだと俺は思った。


『いや、深い意味とかないです。そのままの意味なんですけど。あの、非常に言いにくいのですが・・・あなたの死因は性交死、俗にいう腹上死ふくじょうしです。』


「ふ・・ふく? ・・・え? ・・・・ちょっとよく分かんないです。」


『・・・テクノブレイクです。あなたは限界を超えてオナ○ーをし過ぎたんです。』



                 「…………」


      ファ------w w w w w w w w w w w w wwwwwwwwwwwww


その時、俺の中でなにかが音を立ててぶっ壊れた。プライドとか信念とか羞恥心とか。

なにかこう、今まで心の奥底にあった芯見たいなものがへし折れた感覚があり俺は膝から崩れおちた。


『えっ! えっ! 大丈夫ですか!? 』

あたふたしながら、少女が心配そうに言う。


「大丈夫なわきwゃねーだろーがああああああああああああああ!!!!!!! あああははははああああああ!!!! ああああああ! 嘘だぁぁぁ! 嫌だぁぁぁ! ああああああ! ああああああ! あああああああああ! 」


『ひぇぇ、だ、だから言ったのにぃ。』

泣き叫びながら狂喜乱舞する人間の光景に少女は初めて恐怖を覚えた。


『お、落ち着いてください後半「ああああ」しか言ってませんよ』


「嘘だぁぁ。想像してたのと違ぅぅ。下事情で死んでたぁぁぁ。最悪だぁ。俺の中で絶対に迎えてはならない死に方だぁ。もうおしまいだぁ、世界の終わりだぁぁ。もう殺してくれぇぇ…」


そんな情けない様子の俺に、少女が改まった様子で咳払いをし言う。


『木村さん世の中にはもっとひどい死に方の人もいるんですよ。良かったじゃないですか。オナ○ーで死んだんだから、痛くも、苦しくもなかったでしょ。』


そんな心ない一言に俺は拳を握りしめ震えながらに言った。


「あに言ってんだよぉ……心がぁ…………いてぇだろうがよぉ…… 」


『・・・・・・・・・・・』沈黙する少女。


「心がぁ!苦しいだろうがよぉ! 」

俺は泣きながら少女にグイグイ近づき、訴えかけた。


『そ、そうですよね。心が、心が痛いですよね! すいません、無神経なことを言ってしまって。』

ひきつった顔で少女は言うと、俺を押し退け後ずさった。


そして再度、改まった様子で言った。


「木村さん、異世界転生しませんか?」


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