婚約破棄?そんなことより剣を振れ!!!
勢いで書いた!
1組の男女がお城の庭にいた。
「お前とは婚約破棄してもらう!」
「そうですか……はやく今日の稽古を始めますよ」
「なんだそれは?」
「木剣ですよ?」
コイツ……バカにしてるのか?
「そんなの分かってる!稽古についてだ!」
「今日は婚約解消しようと」
「男は剣で語るものです」
何言ってんだよ……
「お前は男じゃないだろ」
「はぁ……ユーモアが通じないなんて……本当に王になるつもりはあるんですか?」
「うるさいお前はいつもいつも」
「剣を持て!」
怖い……彼女怖い
「……はい」
「違う!もっと腰を低く!そうだ!違う!もっと腕を振れ!」
「よし!今日はここまで、明日も来るんだぞ」
「いや、だから!」
「分かったか?」
「はい」
次の日______
今日という今日は婚約破棄しなければ……
バシン
「いたっ」
後ろから剣で殴られた。
「はぁ……警戒心が全くないな……それじゃあ暗殺者が来たら何も出来ずに死んでしまうぞ」
「いきなりされたら誰でもこうなる」
「それ戦場でも同じこと言えるの?」
「ここは戦場じゃない」
「うるさい!はやく剣を持て!」
やっぱり怖い
「……はい」
「そうだ!そうそうなんだよ!やれば出来るじゃないか!」
やっと褒められた。嬉しい
バシン
また殴られた。
「何をする!」
「慢心するな!お前はそこがダメなんだ!」
1年後______
もうあれから1年か……時というのは早いなぁ
むっ!後ろから気配が!
カァン
「ほう、やるじゃないか!」
俺は彼女の斬撃を跳ね返した。まぁこんなの毎日喰らってたらこんなの温い温い
「よし!今日も稽古だ!」
「かかってこい!」
カァンカァン
甲高い音が響き渡る。これだ!最近はこの音が好きになってきた。闘う喜びというものを知った。
「よし!よし!やるじゃないか!やれば出来るじゃないか!」
ふぅ……今日はここまでか……
むっ!
カァン
後ろから来た剣を弾いた。
「もう奇襲は通じないか!合格だ!」
やっと合格を貰った。思えば長かった。あの頃の俺はいつもいつも言い訳ばかりしていた。よくここまで成長したもんだ。
……ん?そう言えばなんで俺は稽古してたんだ?
はっ!婚約破棄するためだったわ!
彼女が帰ろうとするのを止めて
「お前とは婚約破棄させてもらう!」
「……はい」
え?まさか?そうか……これで終わりか、今まで楽しかったなぁ……一緒に泥だらけになったり一緒に笑いあったり一緒に傷だらけになったりした。この1年間楽しかった。それもこれで終わり……
「……実は私……不治の病を患ってて……余命も残りわずかで……楽しかった……この1年……王子あなたは本当に強くなられた……もう……私がいなくてもいいくらいに……」
ゴフッ
彼女は血を吐いた
「……あなたのこと……愛していますわ……」
彼女は安らかに眠ってしまった
「しぬな!死ぬなよ!婚約破棄なんてしないから!なんだったら今すぐ結婚しよう!死ぬなよ!」
「……今の言葉本当ですね?」
あぁ本当だ、だからって、え?
「よし!今から挙式を上げますよ!」
笑顔で言った。ふふっそうだなって、おい!
「不治の病は?」
「嘘です!」
「……」
「お前とは婚約破棄させてもらう!!!!!!!」