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第07話 ルート2.「現実的な線で決着をつけよう」と言うなら

この小説には選択肢があります。

「全額を払うのは無理だな。現実的な線で妥協するべきだ。」

勇者はエチゴーヤに宣言する。


 悪徳商人はあからさまな不満を顔に出すが、それ以上のことはできない。

自分の優位は、今、市民が周囲で証人として同情的な立場であるというだけの薄氷の上に立っている。

勇者が、気まぐれに光の剣を一振りすれば、たちまち首と胴が離れることになるだろう。


あとは、現実的な線はどのあたりか、という金銭の話になる。


新しい商務大臣あたりに任せるかな、あるいは・・・と周囲の市民たちを見て、勇者は思いついた。


商人のことは、商人に任せるか、と。


勇者は周囲を見回して問いかける。

「お前達の中で、この木綿商店を買い取りたいものはいるか?」


市民達は、俄かに騒然とし、エチゴーヤは真っ青になった。

海千山千の大商人達が相手では、自分のものだった店は、買い叩かれ、骨までしゃぶりつくされてペンペン草も残らないだろう。


「せ、せめて入札にさせて下さい!その、価格の2割を王宮に献上します!」


悪徳商人が急に協力的になったので、勇者は訝しんだが、エチゴーヤは必死だった。

もし自分が同じ立場だったら、絶対に談合して買い叩く、との確信があったからだ。


ふうむ、と勇者は考える。入札とやらをしても構わないが、手間は増える。


それに店が高く売れたからと言って、王宮の財政が良くなって商人の財産は守られるかもしれないが、自分は何も得しないではないか。


むしろ店が安く売れるなら、商品も安くなるかもしれない。


勇者は、とりあえず決めることにした。


【読者様へ。以降、話の展開を選ぶ選択肢があります。

 選択肢を読んだら目次へ戻り、選択先へ移動してください。】



ルート1.「入札で決めることにする」と言うなら     ⇒  12話へ

ルート2.「金額は商人達で決めろ」と言うなら      ⇒  13話へ


どの選択肢をとるか決めましたか?

選択肢への感想などもいただけると嬉しいです。

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