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追憶のVRMMO記  作者: 天引村江
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第3時間 勉強開始

さて、本格戦闘の始まりだ。

「これから戦闘チュートリアルの説明をいたします。」

そう目の前の光る球体が言ってきた。

この球体はゲーム開始時のあの球体(・・・・)だろうな。

そんな、余計な事を考えながら「ああ、たのむ。」と返答した。

「では説明致します。」

説明では、この空間では死ぬことが無いしダメージは一回の戦闘終了時に全快する。

何回でも戦闘が出来き、装備の耐久値も減らない、敵エネミーも最弱になっている。

スキルも今なら自由に付け替える事が出来、スキルに付いても教えてくれるらし。

「説明は以上です、戦闘準備が整え次第お声掛けしてください。」

まずは現在攻撃手段の弓スキルがどの程度か?調べるためにもこの状態で戦ってみるか!

「準備が出来た、初めてくれ。」

少し緊張しながら声を掛けた。

「分かりました。」

そう応え目の前から球体が消え、代わりにエネミーらしき物体が現れた。

それは、分かり易く人型をしていた。

大きさは俺と同じ位、顔は無く、関節が球体で作られており材質木だな。

そう出てきたのは画材店などに置いてあるデッサン人形だった。

【ウッドドール】

どうやらこいつの名前らしいな。正しくその通りの名だ!

カタカタ、そんな音を鳴らしながら接近してきた。

まずはどの程度のダメージを受けるか確かめよう。

攻撃射程に入ったのか?腕を振り上げ攻撃してきた。

バッシ

肩に当たったが思ったよりも衝撃はこなかった。

HPバーを確認するが大したダメージでは無かった。

そういえば、【コートオブシャドウ】を装備していたので大した事が無かったのか。

何回か攻撃を受けてもへいきだったので反撃してみた!

とりやえず、この距離では弓で攻撃できないので蹴りを入れてみることにした。

「くらえ。」ガッス

人形は少し後方に下げることが出来たが、相手のHPバーと顔がないのか?ダメージを受けているかわからない。

距離が空いたので今度は弓で攻撃してみる。

右手で腰に着けている矢筒から石の矢を一本取り出し弓の弦の前に持って行くとシステムが動きを読み取りアシストが入る。

どうやら、システムアシストは弦に矢を固定するだけで、狙いと弦を弾くのは自分でするようだ。

弓を弾きながら相手を見るとマーカーが出てきた、これが弓のアシストかまるで銃を撃つアクションゲームの様だ、これには実話,少し前のVRで散々やってきて慣れているので大丈夫だ。

弓を限界まで引き絞り放った。

ヒュッ、そんな音が耳もとで聞こえ、タッン、と敵から乾いた音が鳴った。

うん、久しぶりにヘッドショットを決めてみたのだが?

「うん、鈍ったかな?」

当たったのは人間でいうと喉の下あたりに当たっていた。

パッリン、まるで硝子が砕ける様な音と共に人形が砕けた。

どうやら無事、倒せた様だ。

「ふう~」と息を吐きながら弓を下に下げた。

しかし、呆気なかたな?

【木の棒×4を獲得しました。】

ドロップ品まで貰えるのか、しかし木の棒4本って? 手足かな?あの細さならあり得るな。

そのあと、何回か戦闘を繰り返してみて。

数回の戦闘の内、稀に人形の材質が木ではなく、金属の【アイアンドール】が、現れた。

どうやらこのチュートリアルのレアエネミーなのだろう、こいつは倒すのは骨が折れた。

動きはウッドより遅いが、蹴っても下がらないし自分が後ろに下がり矢を放っても刺さらない、とゆうことは余りダメージを受けてないみたいだ。

最終的に攻撃してきた相手の腕を取り投げ飛ばし、倒れたところに頭部を踏みつけ、倒した。

ドロップ品は鉄片×10だったが次に倒した時は5個になっていった?

そのことを【ナビ】に聞いてみるとこう答えた。

「エネミーの倒し方によりドロップ品の種類、数、品質などが、変わります。」

二回目のアイアンドールは胴体にしこたま矢を食らわせたから。

とゆうことは、他のエネミーにも適用されるはずだ。

それからナビとはあの光る球体のことだ、二回目の戦闘準備の時に名前が無いのでなんて呼べばいいか困っているとそう呼べばよいと。

最終的にここで取得スキルは【斥候(スカウト)】【体術】を選んだ。

【斥候】(クラススキル、スニーク性能上昇、トラップ探知能力を持つ。)消費SP15残りSP40      使用アーツ{罠探索 罠解除}

斥候はクラススキルになり、罠の発見・解除を可能にする。

ついでに、クラススキルとは職業の様なもので一度に二種類しかセット出来ないが恩恵は大きくステータスを上げる効果がある。

【体術】(強化アーツ 総合的にPスペックを微上昇させる。)消費SP10 残りSP30

体術スキルは総合的にPスペックを上げる強化アーツだが他の強化アーツより上昇率がとても低いのに消費SPが多い、【怪力】【俊足】【霊感】【鉄皮】の四つのスキルは修得SPは全て5ポイントに対し体術は2倍する。

実はこの五つのスキルはプレイヤーが行動すればするほど、Pスペックを成長させることが出来るとゆうシステムに影響を与える。

怪力は筋力を、俊足は俊敏、霊感は精神、鉄皮は耐久それぞれの数値を特化的に上げることが出来る。

体術は全て平等に引き上げるだけではなく、上がり易くなる一面が隠れている。

この情報はナビに教えて貰った。

最終的に現在のステータスはこうなった。

(プレイヤー)ネーム】クロエ

【HP/MP】60/50

(プレイヤー)スペック】

筋力6(+3) 精神5(+1) 敏捷6(+3) 耐久6(+1)

【スキル】【神々の工房LV1】【弓LV1】【斥候LV1】【体術LV1】

(ソウル)(ポイント)】30P

()内がアーツなど装備品で強化された値になり、HP・MPには反映されない。

Pスペックはどれかが25に上がるとその途端上がりにくくなる。

しかしそれは自力での話であり、NPCに師事されることによりそれは激変する、しかし師事するNPCがどこにいるかわからないから後でいいだろう。


そうして、戦闘チュートリアルを終わらして図書館に戻ってきた。

目の前に本が置いてありもう一回本を開いたら戦闘チュートリアルについての事が書いてあるだけであの空間にいくことはない様だ。

最後のページには重要なことが書いてあった{この世界の本を読むには【言語】のスキルが必須です。}

【言語スキルの取得条件が解放されました。】とでてきた。

早速スキルを修得しよう。

【言語】(この世界の文字が分かるようになる)消費SP5 残りSP25

所持SPが少なくなったな。


近くの本棚から本を手当たり次第、読んでみた。

本の内容は様々だった。

スキルの説明、エネミーの種族と種類について、この近くのエネミーの分布、フィールドの特性、面白い物では現実の昔噺がファンタジー風にアレンジされている本があり面白い。

なんだよ、【戦士ピーチのオーガ討伐記】て、桃太郎じゃん!

その他に、刀剣について書かれた本を一冊読んだときには。

【刀剣の制作法の知識を得ました。】とでてきたので生産系の本を片っ端から優先的に読んだら。

防具、調薬、錬金術、の知識を得ることが出来た。

これが多分、俺のユニークスキルの使用条件なのだろう。

本は流し読みではダメらしくしっかり一ページずつ見なければいけないようで、時間がかかったがそれだけではなく、Pスペックの精神が上昇していたりして有意義な情報収集だった。

【ログイン限界時間30分前です。】

どうやら時間切れの様なので今日は図書館から出てログアウトすることにしよう。

司書の住人(NPC)に礼を述べてから外に出た。

この住人とは、NPCのことであるこの世界の人にNPCやモブキャラと言うのは最大の侮辱言葉であるらしく、けして口にしないようにと、本に書いてあるのでNPCを住人と呼ぶことにした。



図書館から出て細い路地に入ったところで声を掛けられた。

「旦那、あんた異界人だろ。」と声を掛けてきた。

声が聞こえた方向を見ると。

路地の壁に寄りかかり地面に座った物乞い風の男が居た。

「俺に何か用か?」

「へへへ、どうか恵んじゃくれんか」

さて、どう応えるか?

こんなイベントはゲームではよくある、恵んだ相手は実は重要な人物だったり。

神話では神だった、なんてゆうのはよくある話だ。

これは、持論だが神は碌なことはしない、大洪水を引き起こしたり、気に入った娘を攫ったり、挙句自分の息子を生贄よこせとか、本当に碌でもない。

神に祈るより行動しろ。

だから素直に聞いてみた。

「あんたに恵みをもたらしたら俺にいいことでもあるのか。」

なぜこんな事を聞いたかというと、この男の格好が気になるからだ。

服は確かにぼろいが頭には赤い帽子を被っている。

そんな住人は今まで見たことがない、何も無いとゆうのがおかしい

「へへへ、そう~ですな・・・では情報なんかはいかがですか?」

なんともおかしそうに応えた。

「情報。」

どうやらビンゴだ、とりやいず聞いてみるか。

そう思いながらその物乞いに歩み寄った。



第3時間終了


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