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追憶のVRMMO記  作者: 天引村江
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第2時間ユニークと真のチュートリアル?


さて、まずはこのユニークスキルと思わしき宝玉を使ってみるか。

目立つ事はせず近くの路地に入って使用することにした。

宝玉は淡い光を放ち砕けて、中の虹色の光が胸に飛び込んできた。

【神々の工房】を取得しました。

誰も見てないことを確認し、ステータス画面でスキルの能力を確認することにした。

【神々の工房】LV1(あなたの知識をもとにあらゆる武器・防具・薬品・道具などを制作出来る。)

   使用可能アーツ{ クラフトスフィア 鑑定 クイックリペア }

これがこのスキルの能力かなんだか凄いスキルだな、あらゆる物が作れると説明文にあるけど製品元になる素材が無くちゃなにもできないし、それに気になるのは(あなたの知識)これが引っ掛かるんだよな、普通ならレシピになるのだが知識とは?

取り敢えずアーツは現在三つ使用可能、

{クラフトスフィア}クラフトスフィアを創り出し制作作業が出来る。使用可能個数1

{鑑定}取得したアイテムの詳細を調べる。 消費MP10※アイテムのランクにより増減

{クイックリペア}アイテムの耐久値15%回復させる。

成る程、どうやらこのスキルは生産系スキルだな{鑑定}があるとゆうことは取得したアイテム全て未鑑定品になるようだ。

そういえば未鑑定のアイテムがあったなあの地図を鑑定してみるか。

地図を取り出し{鑑定}を発動してみる。

「鑑定。」

【???の地図を鑑定しました。】

鑑定結果がでた。

【???の地図】???????!?!!owrkitattaeeenn

何が何だかわからん、スキルのレベルが足りないか?それともなにか別のスキルが必要なのか。

とりあいず、取得スキルについてはこの程度で他のスキルの取得は情報を集めてからのほうが良さそうだな、なんたてスキル名はわかってもどんな効果があるかわからんからな。

スキルの所持数は決まって無いが効果があるのはセットした10種スキルそれ以外のスキルは控えスキルとされる、それにSPも有限だし増やしかたがまだわからない。

次は広場に戻り地図案内標識の確認をしとこう。


地図を確認するとこの町はこの広場を中心に東西南北に大通りがあり北地区は<上級区>南地区は俺達プレイヤーの施設がある<活動区>西地区はNPCが暮らしているとされる、<一般区>東地区は商業施設が集まる<商業区>となっている。

そして、外に出入りするための大門は南・東・西にあるようで北はどうやら俺達には関係無い様だ。

それもそのはず、北の上級区は簡単にいえば貴族の住む屋敷と領主の屋敷がある、警備上立ち入らせないだろう今のところは。

なにかのイベントで入ることもあるかもしれないが興味はないな。

【マップ機能が解放されました】

言われた通りマップ機能が追加されたようだ、どうやら町全体の地図がでたな。

クロイツに教えて貰ったことによるとフィールドではどちらの方向に町があるかしらわからないそうだ。

次は情報を集めるか、しかしどこで集めるかやはりド定番の酒場か?そしてそこで酔っ払いのNPCに絡まれるイベントがあたりしてな。

そんな、くだらない事を考えていると横から声を掛けられた。

「ふぇふぇふぇ、若いのや、お困りか?」

横を向いて見ると、老婆のNPCがそんなことを聞いてきた。

「ん、ああ情報が欲しいだけどどこに行ったらよいか迷っているんだ。」

「ふむ、だったら図書館に行けばいいじゃろうて、あそこは知識が集まる場所じゃて。」

「知識。」

知識!そう老婆が言うことに心当りがあった、そう先程取得したユニークスキルの説明にでていた(あなたの知識)これのことか?

「そうじゃ知識は人の助けになるからのう。」

「婆ちゃん、だけど知識は時に恐ろしい武器になるぞ。」

そう知識とは得てして二つの面を持つ、人の生活を豊かにする技術だが戦争に技術転用できる物も多々ある。

有名なのは某ゲーム機の3番目に使われているCPUが高性能ミサイルの材料にもなると聞く。

「それは人しだいじゃ、活かすも殺すも全ては振るう人の心根しだいじゃ~て。ふぇふぇふぇ。」

真理だな!

「それよりも婆ちゃんはなにしているの?」

話が変な方向に傾いたので軌道修正のために聞いてみた。

「おぬしらを見ているのじゃ。」

目を細め顎で指す。

今からログインするであろうプレイヤーの場所には天から虹色の光がキラキラと集まり段々と人型になり数秒後、俺と装備が同じ様な若いプレイヤーが現れた。

「ほれ、おぬしらがこちらに来るときの光が綺麗での~。」

また、目を細めながらこちらを見て応えた。

「そうか、じゃあ俺も見られていたのかな?」そう疑問に思い、言ってみた。

「うむ、他の者よりキョロキョロしておったのう~ふぇふぇふぇ。」

どうやら、バッチリ目撃されていた。

恥ずかしいので肝心の図書館の場所を聞くことにした、しかし、ただ聞くだけではなんか負けた気がするのでここで超高性能AIを試してみた。

さあ、乗ってくるか?

「そっか、出来ればその英知、集まりし図書館の場所をこの若僧にお教え下さいな。」

そう、物語の老魔女に答えを問うごとく聞いてみた。

「うむ、よかろう、ふぇふぇふぇ、場所は東の職人地区の白い建物じゃ、行けばすぐわかるでのう。」

「ありがとう、行ってみるよ。」

「頑張るんじゃよ、若いの、ふぇふぇふぇ。」

NPCと本格的な会話してみたがまるで人間と変わらない、どうやらゲームの謳い文句に偽りが無い様でこの先が楽しみでもあるが少々不安を感じる。

何故ならば、先程の問答にでたが技術が進歩するのはいいが、もし暴走すればとんでもない事になるのは歴史上腐るほど転がっている、ダイナマイトしかり原子力しかり。

人間と変わらない高性能AI、それはAIが人間の代わりになるかもしれないと思うと薄ら寒くなる。

有名な科学者も「人工知能が発展し続ければ人類の滅亡に繋がる」と。

もしかしたらこのゲームがそのプロトタイプかもしれないと冗談交じりに考えながら図書館に向かった。



とりあいずやってきました、図書館。

しかしさっきから会うNPCがプレイヤーを避けてるような気がするんだよな。

まるで、プレイヤーを恐れている様だ、装備がいいプレイヤーには特に注意しているようだ?

それは後で調べる事にして、他の情報収集をしよう、もうすぐ夜になるからな。

そうそう、この世界では6時間置きに昼夜が入れ代わるこれはログイン時の不公平を無くすために設定されたようだ。

クロイツの話ではプレイヤーには理不尽を通すがゲームシステムは絶対公正を語っているらしい。

図書館に入って見ると、本、本、本、この中から目的の情報を探すのは骨が折れるな。

まあ~こうゆう時こそ人に聞け!だな!

「すみません、お仕事中に、お尋ねしますがこの中ら私が読めそうな本はありますか?」

なぜこの様な事を聞いたかとゆうと、さきほどの地図の鑑定結果でもしかしたらプレイヤーには読める本が限定されている可能性があるからだ。

「はい!ええ~とあちらの棚の本なら多分、異界人の方も読めるはずです。」

司書らしきNPCが教えてくれたが、やはりこのNPCもほかのNPCと同じプレイヤーに怯えているようだ?とりあいず礼を言ってとっとと本を確認するか。

「どうもありがとうございました。」

「いいえ仕事なので。」

俺が明らかに意外な反応をした、とゆう顔をしているマジでプレイヤーは何をしたんだ?

それから、教えられた本を取って見た。

どうやら当たりだった本の中身は正しくチュートリアルだ、この世界の伝承、これはバックストーリーだな、ゲームの世界観に厚みを持たせるための物だろうが覚えておこう。

それから、SPの取得方法、アーツの発現方法、NPCとの友好関係についてや、エネミーの感知法の種類、その他諸々の情報を得た、まあ~この本のタイトルが(忠十現実の書)・・・

(ちゅう)()現実(リアル)、なぞなぞか!遊ぶな!運営、ちゃんとしたチュートリアル作れ!

は~あ、気を取り直してどうやら後半は戦闘関連だな。

ページを開くと周りの風景が歪み図書館ではなくどこか知らない所に飛ばされたようだ。

成る程、運営め!無駄に凝っているな。

「ようこそ、これから戦闘システムの説明を実際に戦闘にてお教えしますよろしくお願いします。」

どうやら実際戦闘を行うようだ。

「その前におめでとうございます。貴方が一番最初にチュートリアルを始めるプレイヤーになりますSP5ポイントとボーナス5ポイントを進呈致します。」

【合計SP10ポイントを取得しました。】現在SP55

ちょっとまて、正式運営してからもう半日過ぎて俺が最初って他のプレイヤーはなにをしているんだ?

いや、まてよ、他のプレイヤーは確か専用掲示板を見て行動しているようだった。

そして、この図書館は正式版から追加したとしたら辻褄が合う、クロイツは何も言ってなかった、秘匿しているなら未だしも?

・・・やりやがったなっ運営!掲示板は罠だ!β版の頃から掲示板があるならそれを基準に行動してしまう。

上手くハメてくれた!が、俺が掲示板に書き込むのはやめとこう。

考え、苦労して見つけたのに苦労せずに手に入れる奴がいるのはなんか腹立つからな。

それに掲示板を使っているからこうなるという、いい見本だから暫くは様子を見てクロイツにでも情報を流そう。

ドライだがある程度、こちらも利益を得なくちゃな。

それが、大人に成るとゆうことですよ。

某赤い彗星の人に「坊やだからさ」とは、言われたくはない


さてチュートリアルとはいえ本格戦闘だ!


第2時間終了


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