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追憶のVRMMO記  作者: 天引村江
3/31

第1時間ノンチュートリアル?

7/29ご指摘の部分の修正しました。

さっそくフロンティアクエストの世界にやってきました!

しかし、チュートリアルなしかい?

まあ事前に色々下調べはしていますが!?

まず、メニュー画面とステータスの確認だな!

確かどちらかの手首を上からスマホを操作する様にフリックすると目の前にゲームのメニューが出てくるはず。これはゲームの基本操作を乗せた説明書に書いてあった。

(プレイヤー)ネーム】クロエ

【HP/MP】50/50

(プレイヤー)スペック】

筋力5 精神5 敏捷5 耐久5

【スキル】

(ソウル)(ポイント)】50P

とても簡素だった。このゲームにはLVが無くプレイヤーの行動や(スキル)などで(Pスペック)などが変化する。

(Pスペック)の説明だが。

{筋力}物理攻撃力・装備重量・基本行動に関係している。

{精神}魔法攻撃力・魔法防御力・精神異常・MPに関係している。

{俊敏}身体操作・特殊行動に関係している。

{耐久}HP・状態異常などに関係している。

(SP)は(スキル)の修得に使用する。

それ以外のメニューは、(イベントリ)所持アイテムを確認する事が出来る

(装備)現在の装備、装備の変更が可能

現在の装備は、【ビギナー装備一式】{コモン/1 防御力4 重量2 耐久値∞ カスタマイズ不可}(始めに支給される防具、厚手の布服、厚手の布ズボン、皮のブーツの三つ)

ふむ、まあ初期装備はこんなものだな、厚手の布服だが実際、中世では大変貴重な品で高価だと聞く。コモンとは希少性(レアティ)で横の数字は完成度(ランク)を表す、耐久値は0になると消滅(ロスト)するこの装備は特別なのか壊れる事はないらしいが防御力はしょぼい。

重量は筋力の数値以下ならば装備可能である。

次は(イベントリ)の中身だ、この中の物は安全地帯もしくは非戦闘時でしか取り出せないのだ。

安全地帯とは戦闘行動制限地帯と正式に呼ばれている、主に町の中だ。

そうそう、今、居るところは初期ログイン地点の町の広場だ。

そこは駅のロータリーのような場所で中央に大きな柱があり、周りには俺の様にメニュー画面を確認している奴がいっぱい、居るそれからこの町の名前は{ミゼン}というらしい確かギリシャ語で数字の0だったはず、まあそれは置いといてメニュー画面の確認を続けよう。

(イベントリ)

・【くじ引きチケット×3】(使用するとランダムでアイテムが手に入る)

・【マジックポーチ】(戦闘時に使用するアイテムを予め入れとく容れ物)

・【初期武器ボックス】(使用すると鉄製の武器1つを選び取得出来る)

・【イベントHPロウポーション×10】(HPを全体の30%回復する)

・【イベントMPロウポーション×10】(MPを全体の15%回復する)

内容はこんな感じだ【くじ引きチケット】は新規ユーザーに与えられた特典だ【マジックポーチ】は戦闘時に使うアイテムの容れ物で5種類入れられるが、種類よっては個数制限があるらしい。【初期武器ボックス】は初期武器が手に入れるようだ、さて早速初期武器を選ぶかな。

「おい!ちょっとまて!」

初期武器ボックスを使用としたら、いきなり後ろから声を掛けられた。

振り向いたらそこには、金色髪をした主人公顔の男がいた。

「何か用ですか?」怪訝そうに見ると。

「あ~あ、すまない、いきなり声を掛けて、だが初期武器ボックスを開ける前にくじ引きチケットを使用したほうがいいぞ。」

名前の知らない彼?が提案してきた。

「へ~なんで・・・ですか?」

「くじ引きチケットは完全ランダムだから、初期武器ボックスの中身と被る可能性があるからだ、それで俺の友人は見事に被ったからな。」

そう、彼が笑いながら言ってきた。

「あ~~成程、確かにくじ引きチケットはランダムだな、危ないところだった。」

改めて、くじ引きチケットの説明文を確認すると彼の言う通りだった。

「きみは新規プレイヤーだろ?」

「へっ・なんでそうだと?」

「装備を見ればわかるんだ。」

成程、彼は初期装備には似つかわしくない黒い鞘に仕舞った剣を腰に差していた。

柄の作りが他のこの近くに居る他のプレイヤー達とは明らかに違う

「βテスト参加プレイヤーには初期武器ボックスじゃなくて、【思い出の宝箱】が与えられるからな」

どうやら件のアイテムはβ版に装備していた装備を1つ取得出来るようだ。

「それって少し有利じゃなくてかなり有利じゃないか?」そう言って見ると?

「このゲームの先輩として忠告しよう!この世に公平など有り得ない、だからこそ皆、努力し知恵を絞り創意、工夫をするのさ。」そう、主人公としてどうなのと言うセリフを言った。

「まあ~~これはこのゲームの開発責任者のお言葉だけどなっ。」そう肩をすくめて言った。

成る程、それは真理だ。

人が全て平等なら皆同じ顔、同じ学歴、同じ人生になってしまうからな、違うから面白くもある。

「そうそうまだ、自己紹介してなかたな、自分は[クロイツ]βテスターだ。」

彼はそう自己紹介した。おお~頭文字が(クロ)被りだ!このゲームでは同名もあり得るのでプレイヤーIDで判断することも必要がある。そうしないと[成りすまし]と言う迷惑行為をされるので注意が必要だ。

「俺は[クロエ]と言います。」

お互いに自己紹介をすると彼の頭上に名前とプレイヤーIDが表示された。お互いの名前が判ると頭上にプレイヤーネームが表示されるらしい。しかもネームの頭に青色の◇のマークはプレイヤーを表し、NPCは緑色、赤色は敵対キャラクターになる。

「ずうずうしいがくじ引きチケットを使用するところを見たいがいいかな?」

「別にいいですけど。」

「自分は関係ないがワクワクするな!」

まったくだ。こうゆうのは本当にワクワクするな!

3枚のチケットを使用してみた

1枚目は[???の地図](?????)

2枚目は[スキル【???】の宝玉(虹)](使用するとスキル【????】を取得出来る)

3枚目は[コート・オブ・ブラック]{レア/5 防御力30 重量3 耐久値100 暗がりにてステルス性能小アップ 暗がりにて徐々に耐久値が回復する ◆◆}(影が物質化した謎の外陰)

なんか3枚目、すごいのきた!ほかは何だかわけがわからんけど?

「いや、2枚目のほうが凄い物だ!」

目を見開いてそう言ってきた。

「えっそうなのか?」

しかし、説明文が?があってわからない。

「ああ、それはスキルを無条件で覚えられるアイテムでレアティも最高値の物だろう。」

「どうして、分かるんだ?」

この虹色に輝く球、見てそう問い質す。

「宝玉の色が虹色に輝いているからな、普通は赤色もしくは最高で銀色だからな。」

どうやら球の色で判断、出来るようだ赤色が武器系統スキル、青色が魔法スキル緑色が

パッシブスキル、銀色が特殊レアスキルらしい。

「もしかしたらユニークスキルかもしれないな。」

「ユニーク?」

「ああ~~ゲーム内で1人しか取得出来ないレアのなかのなか。」

「へ~」それはすごいが!争いの種になりそうだな。

なんたって嫉妬とは凄まじいからな、しかもなんの努力もせずくじ引きチッケトで手に入れたと知れば尚更だろう。

「現在確認されているのは、1つだけだ、誰も秘匿してなければな?」

もう一つの衝撃事実が語られた。じゃあ俺がユニークスキル取得者二人目になると?

「どんな能力なんだ?」一様その確認された一つ目の能力を聞いてみることにした。

「ああ、確か何回か蘇るスキルだ!そして蘇るたび強くなる。名前は[英雄の伝承(ヘラクレイス)]だったかな。」

「ヘラク・・レイス!?」

ヘラクレイス・・・ヘラクレスか!?おいおい、確かヘラクレスと言ったらギリシャ神話に登場する英雄だったはず。

半人半神で、12の難行を行った人物で確かネメアのライオン・ヒドラ・キマイラ等を倒していたはずだ!

「正しくチートだな!」

そんな奴とは絶対に関わりたくないな、スキルからめんどくさい。

「その人物は大手クランのクランリーダーだな、プレイヤー名はジョーだったな、そして二つ名はキリングジョー。」なにその物騒な二つ名!中二病臭半端ない!

二つ名とは複数のプイヤーからのあだ名の様なものでなんとそのプレイヤーのメニュー画面にも載るのだ。もしも変な二つ名が付いたら悲劇よのう。

そして、クランとは複数のパーティーが集まって出来た団体で特定のクエストなどが受けられるらしい。ついでに物騒な二つ名持ちさんのクラン名は【殲滅愚連隊】絶対関わらない様にしよう!

宝玉を使うのは後にしよう、人目につくしそれに目立つのは嫌だ、俺はのんびり、ゆっく

りこのゲームをしたいから目立って変なのに絡まれたくない。

話題を変えるために地図を見る。

「この地図はなんだろうか?意味不明な字が記入されている」

地図には地形と目的地の星マークが記載されているほか見たこともない文字が書いてある。

「確かβ版には宝の地図のイベントがあったけど、ほとんどが偽物だったな。」

「じゃあ~これも偽物?」

「の可能性もあるな。」

なんじゃそれ、くじ引きのアイテムに偽物混ぜるなよ運営!

「地図で、気がついたけどこのゲーム、マップ機能ないのな。」

ここがどこかもわかりゃしない、絶対迷うな。

「いや、あそこの案内標識を確認すれば機能解除されるぞ。」

これもノンヒントかよ、どんだけプレイヤーを試すだこのゲーム。確かに初めてきた町などは案内標識を見るのは基本だが今の若いヤツはゲームの仕様だと思って、きづかない可能性があるな。

「ま~あ、これもβ版開始三か月後に発覚したんだけどな。」

やっぱりかよ。それも後にして次の初期武器選びだ、どの武器にするかな、まずオーソドックスな<剣>、中距離からの攻撃の<槍>、超接近戦闘と不意討ち向きの<短剣>、一撃の強さがある<斧>、硬い敵にもダメージが与えられる<打撃武器>、魔法を使うなら命中精度と威力を底上げする<杖>、遠距離からの攻撃の<弓>、これらが基本武器になるらしい、俺は<弓>にするかな。接近戦が苦手、と言う訳では無いがじつは某アニメキャラに憧れがある、コートは赤くないけど。

参考までにクロイツに聞いてみると、「弓か~まあ人それぞれだけど・・・」

何か言いずらそうに答えてくれた。もしかしたら補正がないので難しいのかな、それとも矢のコストパフォーマンスが悪いのか聞いてみた。

「いや弓は他の武器よりは補正が強く、矢のコストも矢自体に耐久値が設定されてるし、【弓スキル】を取得すれば矢がなくても攻撃出来るデフォルト矢が付く武器性能的にも強いだけど・・・」

詳しく聞くと理由が分かった。どうやら弓は性能、自体は強いらしい魔法より攻撃力は劣るが射程は断然弓に分がある。ではなぜクロイツが言いよどむか、あるβプレイヤーの所業のせいだ、そのプレイヤーは他のパーティーが瀕しになるまで戦っていたエネミーを遠距離から弓で狙撃し倒し、逃げって行ったのだ。しかも常習犯らしく逃げ足が速い、このゲームでは最後に攻撃し撃破したパーティーにドロップ品が与えられるようでよくイベントでは揉めるらしいそして、犯人さがしの末そのプレイヤーが処断されたのは言うまでもない。

そして、そのプレイヤーの所業に他人の獲物を横取りする行為を《ハイエナ》と呼ぶようになったそうだ。蛇足的だが実際のハイエナはネコ科で百獣の王ライオンよりも狩りがうまいらしい、どうでもいいけど。

その他にもプレイヤーの自主禁止行為には《トレイン》《ケイジ》《パパラッチ》などがあり、《ケイジ》とは複数のプレイヤーで周囲を囲み様々な妨害行為を行う、これは戦闘行動制限地帯で行われる行為だ。《トレイン》は言わずと知れたMPK(モンスタープレイヤーキル)行為でこのゲームではモンスターではなくエネミーと呼ぶが、多くのエネミーを集め他のプレイヤーに擦り付けて殺すことをこう呼ぶ。《パパラッチ》はプレイヤーの情報などを細かく集め掲示板に記載する晒し行為だ。

まあ、そのハイエナ行為でパーティーを組んでないソロの弓使いは良く思われてはいないそれはそれでいいと思う。

「じゃあ、弓にしよう。」

そうして、SPを消費してスキルを取得した。

【弓スキルを取得しました】消費SP5 現在残りSP45

【弓】(弓の武器攻撃に補正が掛かり弓のデフォルト矢が使用できるほかターゲットマーカーが付くようになる。弓アーツが使用、発現しやすくなる。)

使用可能アーツ{ロングアイ・アロー}

これがスキルの説明文である。スキルとは技能、アーツとは技となる弓のアーツは弾薬扱いの矢を消費し発動する様だな、アーツのロングアイ・アローはズーム機能と飛距離を延ばすようだなMP10を使用するようだ。

スキルは取得するまでどのような効果があるかわからないようだが、違和感を感じる。まるで運営がワザとそうしているようだ。

「まあ~本人がそれでいいなら良いんだが。」とクロイツは不思議に思っているだろう。

それから初期武器は【新人の弓】【石の矢×25】の二つを手に入れた。

【新人の弓】{コモン/5 攻撃力10 重量3 耐久値100 DF(デフォルト)矢(木の矢)}(新人が持つ最初の弓、特質するものはない)

【石の矢】{コモン/1 攻撃力2 重量1 耐久値5}(石の鏃で出来た矢)

「それじゃあフレンド登録をしておこう、何かあったらチャットで連絡してくれ、協力出来ることは協力したほうがいいからな。」

チャットとは離れていても会話が出来る電話になる、これはフレンド登録している者だけで行い周りには内容は聞かれないシステムだ。

このゲームでは他のプレイヤーとの協力は不可欠だ、戦闘行為・生産・イベントどれも一人では大変だからだ。

それから色々なことを聞いた、気を付けたほうがよいエネミーはなんとゴブリンとか、南のダンジョンにいるスライムだと教えてもらった。

「どうやらパーティーメンバーが来たようだし自分はそろそろ行くとするは。」

彼の固定パーティーが到着したようだ。

そうして、クロイツは広場から離れていった。


後に知ったことなんだが、このクロイツがリーダーを務める、【十字旅団】は少数ながらゲームトップクラスのパーティーだったとゆうことが。


さて、案内標識の確認と宝玉を使ってみるかな。

俺はそうして案内標識に歩いて行った。



第1時間終了

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