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ヤマメとの生活  作者: kanisaku
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婚活予定

家に帰り着いたのは6時くらいだった。かなり長い間二人で出歩いていたようだが、そんなに長く感じなかったのも不思議だ。

  ヤマメ「ねぇ、夕食は何が食べたい?何でも作るわよ」

包丁を器用にクルクルと回しながら質問してくるヤマメの表情は、上機嫌だった。帰りもお姫様抱っこで帰ってきたし、その間も4回くらいはキスをした。だからかもしれない。

  ケン「うーん…肉」

  ヤマメ「野菜炒めにしましょう」

  ケン「お願いだ!肉も!肉も入れてくれ!」

  ヤマメ「太るわよ?」

  ケン「大丈夫だ。昔っから風呂に入る前に筋トレとか欠かさなかったから」

  ヤマメ「『なかった』?」

  ケン「ここに来てから一回もしてない」

  ヤマメ「…本当に太るわよ?」

  ケン「まぁ、途中で止めちゃダメだよな。ちょっと筋トレしてるから、今の内にご飯作ってて」

そういいながらうつ伏せになり、腕立て伏せを始める。昔は10回もできなかった腕立ても、今は頑張れば60回はできるようになっている。筋肉すげぇ。

  ケン「2っ。3っ。4っ。5っ。6っ…!」

あれ?思った以上にキツイ。何時もなら10回は簡単に行くのに…。

不思議と体がすぐに熱くなってきた。汗がダラダラと流れる。これはこれで体に良い気もするが、最低でも40回はしないといけないと決めているので、そのまま腕立て伏せは続行する。

  ケン「15…16…17…18…19…!」

確かに変だ。もう汗が額から吹き出て、床の畳にポツポツと落ち始めた。

  ケン「なぁヤマメ~」

  ヤマメ「なぁにアナタ?」

  ケン「何だよアナタって…」

  ヤマメ「前から言ってたでしょ?」

  ケン「そうだけど…その『アナタ』は多分、旦那とかに対して言う『アナタ』じゃね?」

  ヤマメ「そうだけど、何か変かしら?」

  ケン「だって俺達結婚してないじゃん。付き合ってもないし…」

  ヤマメ「あれだけ私と親密にしておいて、付き合ってないって…じゃあ私達はどういう関係なの?」

  ケン「居候と…住人」

呆れながら言うヤマメに、腕立てをしながら返事をする。すると、何故かニッコリとほほ笑むヤマメ。嫌な予感がする。

  ヤマメ「じゃあ、結婚しよう?付き合いからでもいいわ」

  ケン「うーん…じゃあ、毎晩くすぐらせてくれたらいいよ」

  ヤマメ「い、嫌がってるのしかしたくないんじゃなかったの?」

  ケン「縛ったりすれば受け入れるも何も逃げようとしてる姿が見れるだろ?」

  ヤマメ「…じゃあ、一日…1分だけなら…」

  ケン「短い。5分だ!」

  ヤマメ「そ、そんなの耐えられないわよ!?」

  ケン「大丈夫、途中休憩とかするから」

  ヤマメ「で、でも…」

恥ずかしそうにするヤマメを見て、毎度思うことは「可愛い」ということだろうか。自分が居た世界だったらこんな美女は日本、いや世界中を探しても見つからないだろう。

  ヤマメ「じゃ、じゃあ…私からも条件があるわっ」

  ケン「何?」

  ヤマメ「毎晩同じ布団で寝る事と、アナタも私を愛してほしいわ!」

  ケン「もう十分好きだけどな」

  ヤマメ「え…そうなの?」

  ケン「うん。なら俺ももう一つ条件加えるとして…毎晩脚を舐めさせてくれ!」

  ヤマメ「い、いいわ!ならこっちも条件があるわ!お風呂に入るときは絶対に一緒よ!」

  ケン「なら俺にも条件がある!一日1回は『俺の事を好き』だと言ってくれ!」

  ヤマメ「いいわ!ならこっちにも条件が!」

そんなこんなで、作っていた途中の料理は焦がしまてました。

こんな言い合いできたらいいな~。毎日、自分の妄想をブチまけるように書いております。


読者様につかの間の安らぎを

           「kanisaku」

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