反撃
ケン「またこの家か…」
ヤマメ「借りてるだけだけどね~」
3階建ての借家。大家である鬼の星熊勇儀は現在不在のようだ。
ヤマメ「到~着~♪」
ケン「そろそろこれ外してくれない?」
ヤマメ「ヤダッ。室内に貴方ごと飾っておくのよ」
ケン「マジかよ…」
自分を軽々と肩に担いだヤマメは二階に続く階段を上っていく。
ケン「これ、お腹痛い…」
ヤマメ「我慢してよ」
二階に到着し、部屋の扉を開けたヤマメは糸で上半身を拘束された自分を奥の居間に投げ込む。
ケン「へぶぅ!」
情けない声と共に居間に打ち付けられ、グッタリとしているところをヤマメに馬乗りにされる。なんだこの状況。いくら彼女が軽いと言っても、肺を真上から圧迫されて息苦しい。
ケン「ちょっとどいて…」
ヤマメ「や~だよ~♪」
ゆっさゆっさと上下しながらさらに肺を圧迫してくので、あまりの苦しさにおもわず急き込んでしまう。
ヤマメ「ああ、ゴメンね。ついやりすぎちゃった」
退くと同時にゴロンと横になり、糸で縛られた自分を抱き寄せる。
ケン「…本当に俺でいいのか?」
ヤマメ「言ったでしょ?毒が効かないのは貴方だけ、なんでだろうね」
ケン「さぁ?」
ヤマメ「兎に角…貴方を私の虜にできればそれでいいの…」
ケン「なんだろうね、不思議な感じがする。こんな訳のわからない状況を楽しんでる自分がいる」
ヤマメ「突然カッコつけた事を言うわね。でも、それでも良いわ。もっと楽しみましょう」
糸を外してくれたヤマメに抱き着く。一瞬驚いたヤマメだったが、すぐに元に戻り、互いの温かさを分かち合う。
ヤマメ「…やっとその気になって…!?」
抱き着くと同時にヤマメの脇に手を入れる。
ケン「縛ったり放り投げたり跨ったりした仕返しだ。15秒はするぞ」
ヤマメ「きゃははははは!く、くくく…!あぁはははははは!」
ケン「よく言われてたんだ。「くすぐりが趣味なんて変わってるな」って、あと12秒~」
ヤマメ「嘘!?まだ続くの!?あははは!あー!あははははは!」
ジタバタと暴れるヤマメは、それを止めさせようと自分の腕を掴む。が、脇をくすぐられている為力が入らず、自分の手を止めることができていない。
ケン「あと6秒~」
ヤマメ「やだ!もうやめ、あはははははは!きゃああああははははは!」
体を捩らせ自分から離れ、玄関に這いながら逃げようとするヤマメ、その上に飛び乗ってさらにくすぐりを続ける。
ケン「逃げようとしたからあと30秒追加で」
ヤマメ「そんな!やめ、あはははは!きゃはは!あー!あー!」
目に涙を浮かべながらのた打ち回るヤマメ。こうやって笑いながら苦しむ姿を見るのが自分は好きなんだ。
ケン「…秒数覚えてないや。最初から30秒でやり直しで、はい30~29~」
ヤマメ「酷いよ、きゃはははあは!ふふ、ゲホッ!ゲホッ!あははは!」
ケン「25~、24~24~」
ワザと遅く数えているが、ヤマメはそれに気づいていないようだ。
ヤマメ「もうだめ!ギブ!やめ、あはははははは!」
起き上がろうと手を床に着け、力を入れるが脇からくる刺激に耐えきれず、力が抜けてしまう、笑うことしかできないヤマメは、とても可愛かった。
1分後…。
ヤマメ「…かふっ」
笑いすぎたせいで変になってしまっている咳をしながら、ヤマメは目に涙を浮かべて床に仰向けで倒れて、軽く痙攣している。
ケン「…やりすぎたか。まぁいいや。良い物見せてもらったよ。ごっつぁんです」
倒れているヤマメの横に正座し、合掌する。
今回はほぼ、くすぐりプレイでした。まぁ、自分も好きなので書いていて満更でもなかったです。良いですよね。くすぐり…。
読者様につかの間の安らぎを
「kanisaku」




