続いたにゃん
一日回って、翌日の午後8時。
ヤマメ「…え?もう一回言って?」
ケン「頼む、もう一日だけ…、もう一日だけ、コスプレをしてくれ。この通りだ」
両手を合わせ、頭を床につけるケン今のケンには、プライドなんてものは無い。ただ、自分の大好きな人にコスプレをさせるという心構えだけは、世界中の誰よりも強い。
ケン「頼むよ~なんでもするからさ~。昨日は寝ちゃっててコスプレ堪能できなかったじゃん?だからお願いだよ~」
ヤマメ「何でもするのね?分かったわ、じゃあ今夜は一緒の布団で寝させてもらうわ」
ケン「良いよ」
内心ヤマメはガッツポーズをしていた。何故なら、ケンは今まで布団だけは一人で死守してきたのだ。掛布団で体をグルグル巻きにして、ヤマメの侵入を拒んでいたのだ。
ヤマメ「うふふ…アナタ、覚悟してて頂戴。何度も快感に押し上げてあげるわ…」
ケン「なんだよそれが目的かよチクショー。一杯食わされてしまったか…しかし、俺だって負け取らんよ。とりあえず今回も昨日と同じのを付けてもらうぞ~」
ケンがどこからか取り出したのは、ヤマメが畳んでタンスに戻しておいた筈のメイド服…と、猫耳。
ヤマメ「うぅ…いつのまに…取り出してたのよ」
ケン「ヤマメが見てないうちに。さぁさぁ…さぁさぁさぁ!これを着てぇ!」
ヤマメ「分かってるわよ」
目の前で服を脱ぎ、下着だけになるヤマメ。しかし、コスプレの服には着替えず、ジーッとケンを見ている。
ケン「?」
ヤマメ「その…私の体って…綺麗?」
モジモジと腕を後ろにして、恥ずかしそうに問いかけるヤマメに、ケンはニコニコと答えた。
ケン「すっごい綺麗だ。世界で一番だよ」
ヤマメ「そうよね…ふふ、ありがとう」
上機嫌になったヤマメは、コスプレを着てケンの前に立つ。
ヤマメ「これ…スカート短くなってない…?」
ケン「そうか?5cmだけだろ。あと語尾」
ヤマメ「したのかにゃ!?」
スカートの裾を押さえて、パンツが見えないようにしているヤマメはケンの言葉に驚いた。
ケン「あぁ、チラリズムを堪能したくてな」
ヤマメ「ち、チラリズム…?」
ケン「見えそうで見えない、もしかしたらギリギリ見えるかもしれない…って感じのを」
ヤマメ「そんなのがうれしいにゃ…?」
ケン「うん」
ヤマメ「そう…なの…。まぁ、ケンと一緒に寝れるなら、逆にうれしいくらいだにゃん」
ケン「そうか…じゃ、早速寝るか?ちょっと早いけど俺は構わないよ」
ケンは予め寝室に敷いておいた布団を指差す。
ヤマメ「本当!?やったにゃ!」
ケン「やっぱり語尾は露骨なのが良いな。さ…」
ヤマメの背中を手を回し、ホテルに招き入れるように布団に入る。
ヤマメ「あぁ…ケンと一緒に寝れてるにゃ…」
ケン「今なら自由にしていいぞ」
ヤマメ「いいの?じゃあ…」
術で消しておいた4本の蜘蛛の脚を出現させ、全ての手足で自分を後ろから抱きしめる。ギシギシと動く脚は、獲物を捕らえたように自分を離すことは無い。
ヤマメ「うふふ…ずっとこうしていたわ…」
ケン「語尾消えたぞ。どうした」
ヤマメ「だって言い難いんだもん…私だって、こうしてるだけじゃ満足にならないわ」
ケン(…そういえば、さっきヤマメが何度も快感に押し上げてやる、なんて言ってたな。俺がしてやるか)
後ろから抱き着き、ウットリとした表情のヤマメの蜘蛛の脚を一本掴み、甘噛みをする。
ヤマメ「ひゃんっ?!」
ケン「良い反応。よしよしもっとするか」
舐めたり吸ってみたりをひたすらに繰り返すと、ヤマメは小さな声を漏らしながら顔を赤らめていく。
ヤマメ「あ…だめ…ケ、ケン~。それダメ…」
ケン「なんか、美味しい…なんだろうこの味は」
ペロペロと舐めて、味を確認するが、味の正体は分からない。どこかで感じたことのある風味かもしれないし、初めての風味かもしれない。
ヤマメ「はぁん、ケン…こ、これ以上はぁぁ」
ケン「離れるなら離れてもいいんだぞ?俺ががっちり掴んでるわけでもないから」
ヤマメ「そ、そうだけど…ひゃん!」
ケン「足先が弱いのか?…足先が一番美味しい」
足先、人間でいえば、脚の指の部分になるであろう部分を、丹念に舐めて味わう。その度にヤマメが甘い反応をしてくれるので、自分もつい執拗に舐めまわしてしまう。
ヤマメ「あ、あ、あ…」
よりギュッと自分を後ろから抱きしめ、やり場のない感覚に悶えるヤマメの姿を想像するだけで、ご飯は何杯でもいけそうな気がする。
ケン「さて…そろそろ…」
舐めるだけはもう終わり、フィニッシュだ!
ヤマメ「え…!?」
蜘蛛の足先中の先、先端部分を加え、吸うと同時に舐めまわす。今まで以上の感覚に、ヤマメも悶えるしなかった。
ヤマメ「はうううう!やあああん!」
数分後、荒い息を整えようとするヤマメを抱き寄せ、自分は眠りについた。
ケン「可愛かったぜ。お休みヤマメ…」
ヤマメ「はぁ、はぁ…大好きよぉ、ケン…」
お互いに体を寄せ合い、抱き着いて。深い眠りにつく。
翌日。
ケン「お願いだ!また寝ちゃったからもう一回」
ヤマメ「もうしないわよ!?」
ペロペロペロペロペロペロ・・・・は!?自分は一体何を…(汗
夜のテンションって恐ろしいですね。学校じゃ下ネタという下ネタは言わないのですが、友人から「してるシーンや、見えちゃいけない場所が見えてなければOK」と言われて納得したので、それを狙って書いています。目指せR-17。
読者様につかの間の安らぎを
「kanisaku」