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ff：フォルティッシモ
やっと終わりが見えてきました。
――誰が、駒鳥殺したの？
……ずっと、ずっと考えていたことがあった。
何故、この唄が使われたのだろう。
――誰が、駒鳥殺したの？
……考えていたんだ。
何故、あの唄が。
……聞いてもいいかい？
――Cock Robin？
……もう、貴女は居ないのに。
――誰が……
……だって。
だって、貴女は、
貴女は、私が殺したのだから。
――駒鳥殺したの？
私の弓と矢使って私が殺した。
……殺したのだから。
――ダレガ、コマドリコロシタノ？
「――ワタシ」
歌うように雀が言った。
＊ ＊ ＊
背後から近づいて来る影に気付いているのか、いないのか。
目を向けようともせずに、桜木は、言った。
「もう……もう、終わりにしましょうか。
……駒鳥さん？」
振り返る桜木の背後には、目を丸くする小西の姿があった――。
残り1、2話で終わりです。
