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失われた、唄  作者: 美桜
4/9

mp:メゾピアノ




“何だろう……この感じ……。

 何でこんなに胸騒ぎが起きるんだろう……?

 

 何が……何がこんなにも、おかしいんだ……?

 ……クソッ! 苛々する! こんなことなら、いっそ……

 

 ……いっそ……”



  *  *  *



最近、変な夢を見る。

俺であって、俺でないような。

夢なのか、現実なのか。

そもそも俺であって、俺でないような。


分からなくて、イライラする。

そのイライラを何とかしたくて。

でも出来なくて。

頭が、割れそうになる。



って、何を考えてるんだか俺は……!

先輩の心なき応援を受けながら(先輩は既に寝ていた)、仕事をやっていたがもう限界だ。

隣で寝ている先輩に上着を掛けてから、俺はすぐに事件について物思いに耽るべく部屋を出て自販機の並ぶ休憩所まで足を運んだ。



  *  *  *



――思い出せ。

何があったのか。


――思い出せ。

どうして、こんなに胸騒ぎがするのか。


――思い出せ。

何故、俺たちはこんな目に遭わなければならない?


――思い出せ。

全ての元凶を。


  

途端に、眉間に鋭いものが走った。

   

「――ッッ!!」


頭がクラクラする。

まるで俺全体が“ナニモノ”かに支配されてしまっているかのようで。

この快感が、この快感を――


……思い出した。

全てのことを。



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