タイピング音
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:タイピング音
俺は在宅ワーク。
これで生計を立てている。
俺の部屋にはパソコンがあり、
隣の部屋にはもう1台、
父が使うパソコンがある。
ある日、俺がいつものように
自分の部屋でパソコンをいじくっていたら、
隣の部屋からパソコンのキーボードを
打つ音がカチャカチャとしてきた。
「ん?」と思って、
よく耳を澄ましてみると、
その音は一旦止まる。
まぁ、気のせいか…
と思いながら
今日済ませてしまわなければ
ならないその仕事に打ち込む。
仕事が結構多いのだ。
1つ1つの仕事は
まぁそんなに大変じゃないけど、
塵も積もれば山となる…の例え通り、
それらが積み合わせるとかなりの量だ。
「ふう…」一旦、休憩。
「はぁ、疲れたなぁ…」
もうこの仕事を30年以上やってきて、
ルーティンともなれば飽きも来始め、
メリハリの無さから心が萎え、
つい折れてしまうことだってある。
そんな時、いつも思うのは…
「俺が3人ぐらい居てくれたらなぁ」
と言うこと。
3人ほど居れば、
それぞれノルマを分担し、
1つ1つの仕事に1人が向かうわけだから、
それなりに丁寧にすることもでき、
次の仕事の心配をすることもなく、
心は萎えず、
その1つの仕事に打ち込める。
そうなれば時間にも余裕ができて、
他の事だって楽しむことができるだろう。
生活や人生をもっと
有意義に過ごせると言うもの。
でもこれは夢。
そうしてコーヒーを
飲み終えようとした時、
また隣の部屋から
カチャ…カチャ…と音がし始めた。
ちょっと気になって隣の部屋へ行く。
父のパソコンが、
電源が落とされたまま、
いつものようにそこにある。
別に何も変わったところは無いようだ。
でも…
「え??…これって…」
やっぱり1度電源をつけ、
父のパソコン内を見てみると、
俺がこれからしようと思っていた
仕事の1つ1つが、
ちゃんとファイルに収められ
そこにあったんだ。
さっきまで
俺が自分の部屋でしていた仕事とは
全く別の仕事。その成果。
つまり俺はもう
父のこのパソコン内にある
仕事をする必要はなく、
その父のパソコンから
メモリーカードでも使って
データを引き出せば
それで事は済む。
何度確認してもそうだった。
「…マジかよこれ」
じゃあ誰がさっき
この父のパソコンを使って
打ち込んでいたんだ?
それが当然疑問になるが、
それは未だにわからない。
実はこれ、数週間前の出来事。
俺は早くも欲望に
あぐらを掻こうとしたのか、
新しいパソコンを買おうなんて
思っている。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=lx6P7CltdK8
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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