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教室に入って学校生活の説明を受けた後、私は寮へと移動した。

なんか、乙女ゲーの都合なんだろうけれど寮は高位貴族でも基本的に二人一部屋で、基本的に3食の内1食は自分で食事を作らなければならない。調理器具は魔石を使った魔道具と呼ばれるものだ。魔石はダンジョンなどにいる魔物が稀に落とす魔力を持った石の事をいう。それに魔力を通すことで前世のコンロや水道みたいなインフラを整備している。


冷蔵庫なんかもあるのだけれど、これは何か「よく分からないけれど、この紋章を魔石に刻めばずっと冷えたままになる」みたいな謎の技術によって成立しているらしい。

これがご都合設定……!


そんなわけで料理が貴族の必須項目の一つでもあるのだけれど、理由が自立と魔力コントロール。ちなみに貴族令嬢の婚活アピールにも使えます。材料は学院と家が冷蔵庫にごそっと補充してくれている。


フィーネはそこら辺割とできるタイプだったらしく、特に困ることはない。



荷物は家の人が運び込んでくれたらしくって、荷解きとかする事ない。お嬢様ってすごい。


教科書や参考書の位置を確認していると、部屋にルームメイトが入ってくる気配がした。ひょっこり顔を出すと、女性にしては背が少し高めの美女が居た。金色の真っ直ぐで美しい髪は絹糸のよう、赤い瞳はルビーのような輝きを放つ。白いお肌はトラブルなんて縁遠そう。

う、羨ましさしかない。



「あの、どうかいたしましたか?」



私を見て不思議そうに首を傾けた彼女の可憐さに敗北感がある。えっ、美少女怖……。

お姉様が世界で一番なのは変わらないけれど、それに匹敵するくらいの美人である。



「えっと、ご挨拶をしようかと思ったのです」



ちょっと恥ずかしくなって物陰に隠れながらそう言うと、彼女は可愛らしく笑った。

え、笑った顔も可愛い。



「わたくし、グレイヴ公爵家が三女、フィーネと申します。これからよろしくお願いいたしますわ」

「わたくしはディアン伯爵家のクリスティナでございます。フィーネ様、こちらこそよろしくお願いいたします」



この美少女はクリスティナ様と言うらしい。フィーネがお茶会なんかに出ることが少なかったためかあまり貴族令嬢の知り合いがいないから合ってるかわからないのだけれど、ディアン伯爵家にクリスティナ様という女の子はいたっけ?

というか、「クリスティナ」って隠しキャラの第三王子が使ってた偽名じゃなかったっけ?


ま、流石に男の子が女子寮にいることはないでしょ!居るにしても従者とかも入る個人部屋の寮でしょ、流石に。


そう思うと少しだけ気が楽だ。

だって私ヒロインじゃないんだもの!立ち位置的には名前がチラッと出てくるだけのモブなんだもの。あまり気にすることはないかなって。



「フィーネ様、部屋の間なのですが、カーテンで区切らせていただいてもよろしいですか?」



同性でも着替えとかあんまり見られたくないものよね、と思って「かまいませんわ」と返事をした。

カーテンレールが付いているところ見ると、そこそこ同じ申し出をする人は多いんじゃないかな。


それにしてもお父様、結界師を雇うの親バカがすぎませんか?

公爵令嬢だから警備万全にしとかないと誘拐とかあるのかもしれない。私が表出するまでのフィーネって自己評価がすっごく低かったから判別つき辛いのよね。

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