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第44話 残る疑問

「な、何を急に。過去も未来も無い?俺はこの世界に来るまでは、大学生で……」


 信じられない、と俺は話を遮った。


「なら、大学生の事を、思い出せますか?」


 思い出せない、大学生という事しか。何年生かも、大学の名前も。

 ……つまり、大学生だという記憶は作られたものという事か? ……禁書の『消滅の覚悟を持ちて』とは、こういう事だったのか? 世界の理は、そんな事を俺に伝えてどうするつもりなんだ?

 ……様々な疑問が残った。

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