6話 最弱の三人 ⑥
「俺の名前はレイド、おまえは・・・もしかして相棒のいないテイマーか?」
そう言ってレイドは僕に手を差し伸べてくれた。
「うん!僕の名前はカガミ、よろしく」
僕はレイドの手を掴み立ち上がった。
「っていうかさっき叫び声が・・・」
「ん?俺には何も聞こえなかったけどな」
「とにかく急がないと!」
「わ、わかった!」
僕とレイドは急いで奥に向かった。
〜〜〜
「キャーーーー!!」
「このスライムの量は一体なんなのーー?」
下水道の最奥で異常増殖したスライムを発見したタマミは驚きのあまり腰を抜かしていた。
「あっ!ヤバイかも!!」
みるみる内にタマミはスライムに囲まれてしまった。
「大丈夫か!?」
その時、カガミとレイドはタマミと異常増殖したスライムを発見した。
「助けてーー!!」
「今助ける!っていうか君も冒険者なら一緒に戦おう!!」
「あっ!そうだね。私の名前はタマミ、ファイアしか使えない魔法使いだけど、よろしくお願いします」
「俺の名前はレイド、アタックスキルは使えない騎士だ。よろしく!」
「僕の名前はカガミ、相棒がいないテイマーで四大基礎魔法しか使えないです」
「バフ魔法も使えないのか?」
「はい!」
「まぁ俺も似たようなもんで、冒険者なら誰でも使えるはずの四大基礎魔法はアイテム収納しか使えないんだけどな!ハッハッハッ!!」
「えっ!レイドさん、四大基礎魔法を使えないんですか!?」
「おぅ!!」
「あのっ!私は四大基礎魔法、何も使えないです!」
タマミは申し訳なさそうに言った。
「みんな似た者同士だからスライムしか倒せないって事だろう!!」
「そうですね!じゃあまずはこのスライム達を殲滅するとしますか!!じゃあみんなで力を合わせて倒しますので魔力共鳴しましょう!」
「魔力共鳴!」
「わかった、魔力共鳴!」
「わかったわ、魔力共鳴!」
3人は魔力共鳴し始めた。
「これは・・・魔力範囲が広がって、魔力は使いたい放題・・・これは一体!?」
カガミは自身の身に起きてる事に戸惑っている。
「ウオーーー!!なんじゃこの力があふれる感じはーー!!まるで10倍くらい強くなった感じだーー!!それに魔力は使いたい放題って感じだぞーーーー!!」
レイドは叫ぶ。
「うひゃー!めちゃくちゃ力があふれてくるわ。それに魔力範囲が10倍に広がってる!?これならスライムも楽勝よ!!」
タマミはテンションが上がりハイになっていた。