最終話 最弱の三人は三位一体で最強です。
僕達は3年の月日を修行したが、誰一人として魔力が上がる者はいなかった。しかしみんな特別な力を覚醒させる事ができていた。
僕、カガミは仲間の魔力を10倍から100倍まで上げる事が出来るようになっていた。それと同時に敵の魔力を100分の1にする事も出来るようになっていた。元々テイマーはバフ魔法とデバフ魔法を得意とする。僕の特別な力はそういった力を扱えるようになっていた。
レイドは魔力範囲を10倍から100倍にする事が出来るようになっていた。それと同時に敵の魔力範囲を100分の1にする事が出来るようになっていた。総隊長ヤマツチから土魔法の基礎を教わり、重力剣ならぬ重力盾を使えるようになっていた。
タマミはサクヤから火の魔法の扱い方を教わり、桜花剣ならぬ桜花魔法を教わり、強力な火魔法を使えるようになっていた。その中でも僕とレイドの特別な力も加わった奥義・千本桜。全てを焼き尽くす火魔法は圧巻だ。
ムーアは青の錬金術師マリウスから錬金術の基礎を教わり、金薬草と銀毒草から作られるエリクサーを完成させる事が出来るようになっていた。
アイは心の剣聖シンから心の在り方とは何かを教わり、アイの全てを見通す目は人の心を見える読心術が出来るようになっていた。そしてムーアと共に作る100点の最高の装備は神話級の武器や防具となっていた。
あれから3年の月日が立っていた事もあってヤマト帝国は大きな国となっていた。それに相反するように王国は衰退の一途を辿っている。
現在王国ギルドのギルドマスターはサクヤさんがやっている。そしてなんと調査部部長はミズキさんがやっているのだ。
あの事件があった時、ミズキさんは火山の町の温泉に入っており完全に出遅れる事になった。いろいろ考えた結果、ミカヅチに付いていくより王国ギルドの調査部部長として表面上、帝国と付き合いをしていく事で帝国の側近のミカヅチと対等になれると思い調査部部長に就任する事を選んだみたいだ。
現在王国騎士団、王国魔導部隊、王国獣王部隊は統合されて王国守護隊と名前を変えていた。総隊長は騎士団の時、総隊長を務めていたヤマツチさん。副隊長は魔導部隊・青の錬金術師だったマリウスさんが務めている。
そして王国守護隊のサポートとして心の剣聖シンさんとオウルさんが務めている。実はオウルさんは心の剣聖シンさんの奥さんでもあり、獣王部隊の隊長を務めていた事もある実力者だったのだ。
僕、カガミとレイドとタマミは帝国に潜入して調査する。ムーアとアイは王国に残り守護隊の特別部隊としてサポートをする。
これから3日後に僕達3人は帝国に潜入調査する事になっている。そして3ヶ月後に第三王子をエリクサーで復活させて王国再建していく予定だ。
3年の月日というのは短いようで長いものだ。3年前にはギルドマスターのヤマトや調査部部長のミカヅチに目をつけられていた僕達だったけど、今は最弱の僕達の事は誰も覚えていないだろう。
最弱だけど三位一体で最強の僕達の事は誰も・・・
そして最弱の三人は三位一体で最強である事をこれからみんなが知っていく事になるだろう・・・
〜〜終わり〜〜
最終話まで見ていただきありがとうございます。
最終話と同時公開の次回作。ハズレ勇者、二刀流の盾の鑑定士とドラゴン調理師、龍理人。未来が見える太陽の左眼とドラゴンを捌ける龍絶技巧があれば最強です。
こちらの作品も応援していただけたら幸いです。




