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21話 最弱の錬金術師 ②

僕達3人は鉱山の町に向かっていた。


「そろそろ着く頃だと思うんだけどな。あっ!薬草の森があるよ。薬草の森があるって事は町まであと少しだね」


「ついでだから少し薬草も採取していくか」


「オッケー」


「薬草採取する前にカガミ、ちょっといいか?」


「何?」


「この森にツチノコノコが出るかわかんないけど、探知魔法は使わないで採取してみないか?」


「それなら全然大丈夫だよ。みんなで探知魔法使わない採取って面白いって思ったし」


「いつもは1人で採取してたからただの作業だったからな。たしかに楽しかったかもな」


「じゃあさっそく始めようかぁ」


「「オッーー」」



〜〜〜

1時間ほど採取していた時、ふと気がつくと少し離れたところに人影が見えた。


「ねぇみんな、僕達以外にも薬草採取している人がいるよ。地元の人だと思うから挨拶してこようよ」


「そうだね」


僕達3人はその人のところに挨拶するために近づく。


「あのすみません、僕達も薬草採取させてもらってます。よろしくお願いします」


突然声をかけられて驚きのあまり、採取していた薬草をぶち撒ける。


「な、なんなんだ!!オメエだぢは?こんなどころに何しに来だのだ?」


「僕達もただ薬草を採取しにきただけです。驚かせてすみませんでした。ある程度採取は終わったのでこれで失礼いたします」


もう少し採取しようと思っていたが、さっきの人に悪いと思いカガミ達3人は町に向かう事にした。


「ぶち撒けた薬草見たけど、上級薬草と中級薬草しかなかったよね。あの人かなりの実力者だよね」


「でもあの人服装もぼろぼろだし、強い人特有のオーラみたいなの感じなかったよ。それに・・・あの人も探知魔法使わないで採取してたし、アイテム収納にも入れてないから薬草ぶち撒けたんだよね」


「言われてみればたしかにそうだね・・・もしかして僕達と同じような人なのかな・・・とりあえず町まで行けば何か情報はあると思うから、まずは町に行こう!」


「「オッーー」」


〜〜〜

「さっきのやつらは一体なんなんだ。探知魔法使わないで採取するなんて見た事ないぞ・・・まさか、自分と同じように・・・そんなまさかあるわけないよな・・・・・今日はそろそろ帰るとするか」



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