12話 受付嬢ミズキ ②
「えっ、えっーーーーーー!!」
ミズキはギルド中に響き渡る声で叫んだ。
「なんであんた達が魔王石なんて持ってるのよ、しかもその魔王石は王室管理室のやつじゃない!ってよく見ると魔王スライムから取れたやつって何が一体どうなってるの!!」
ミズキはテンパり始めた。
「ミズキさん、どうかされましたか?」
奥の方から中年の男性が姿を表した。
「部長、この人達が魔王スライムから取れた魔王石持ってきたんですけど、その魔王石は王室管理室の物でもあってですね・・・」
「たしかにそれなら困りましたね。すみませんが今日はもう遅いので、明日の朝にもう一度来てもらえないでしょうか?こちらもいろいろ手続きや準備しないといけない事もありますので。魔王石の方はこちらで預からせていただきます。今日の分は明日精算という事でもいいですか?」
「えっ、わかりました」
カガミ達は明日また来る事にして帰っていった。
その夜、ギルドにておっさん達が集まり会議をしていた。
「王室管理室案件とは困りましたね。この件は調査部の方でお願いします」
おっさん達の中に1人だけ混じっていた青年が口を開いた。
「かしこまりました。ギルドマスター、調査部に1人人員を補充したいのですがよろしいでしょうか?」
「いいですよ。補充したい人員とは誰でしょうか?」
「今、受付嬢をされているミズキさんお願いします。性格にはちょっと難がありますが、私と同じ雷魔法使える人は貴重ですので、私の元で育てたいです」
「複合魔法の中でも雷魔法は特に扱いにくい魔法ですからね。異動にはちょっと早いですがミカヅチさんが育ててくれるなら問題ないでしょう。総務部長、明日はミズキさんも同席するようお願いします」
「かしこまりました」
次の日、カガミ達はギルドの受付に来ていた。
「お待ちしておりました。ミズキさん、応接室までお願いします。あとミズキさんも同席お願いします」
「えっ、あたしもですか?」
総務部長にお願いされたミズキは戸惑っていた。
「えぇ、お願いします。大事な話もありますので」
(昨日パーティー名決まらないで帰ったから、目くそ鼻くそで登録したのバレたのかしら・・・)
「かしこまりました、じゃあ3人はあたしについてきて」
受付嬢のミズキに連れられてカガミ達3人は応接室の扉を開けた。
「えっ!」
受付嬢のミズキは驚きを隠せず声を上げていた。
なぜなら応接室には受付嬢ミズキが絡んだ事のない憧れのギルドマスターと調査部部長のミカヅチが待っていた。
久しぶりの投稿になりましたが、ネット小説大賞に応募しようと頑張ってみますのでブクマ登録や下の方にある☆☆☆☆☆を一つでもいいので★をつけてもらえば幸いです。
作品としてのテンポがよくないので、本日は後2話投稿いたします。
よろしくお願い致します。




