臣下の計画 アンドラーシ
アンドラーシが執務室に戻ると、心得た顔の侍従に中に通された。人払いはまだ続いているらしい。
「何をしているんだ?」
そして目に入った光景に、思わず笑い混じりの問いが漏れる。
王が書類に目を落としているのは良いだろう。王の執務室なのだから。
問題は、手前の長椅子に陣取ったジュラだ。王が確認したのであろう書面に封をしては蝋を垂らして押印している。長椅子と対になっている応接用の卓は背が低く、非常にやりづらそうだ。
「ミリアールトで文官の真似事が板についたか」
大柄な男が身体を縮めて細かい作業をしているのがおかしくて揶揄すると、僚友は憮然とした眼差しで彼を責めてきた。
「……お前が遅いからだ」
「俺のせいなのか?」
待っている間を無駄にしないために、ということだろうか。武人に容赦なく雑用を命じるのが彼らの主らしい。
アンドラーシは笑いを収め王に向き直り、一礼してから釈明した。
「折悪しく太后と鉢合わせてしまいまして。譫言に付き合っていたら遅くなってしまいました」
謝罪は述べない。遅れたのは太后と、彼女を上手くあしらえなかった王妃のせいだ。彼に特段の非はないはずだった。
「間に合わなかったか」
王は顔を顰めた。
太后はもともと神経質な質らしいが、先王と上の息子を亡くして以来、精神の不均衡に磨きがかかったと言われている。アンドラーシが直接害を被ったのは今日が初めてだが、妻子を関わらせたくないという王の心情を理解するには充分だった。
「聞きしに勝る様子でしたね。マリカ様はいらっしゃらなかったのでまあ良いかと。
あの姫君もその場にいましたが、あの女の目には留まっていなかったようです」
「それは何より」
王は苦々しい表情のまま頷いた。
先王の漁色に悩まされてきた太后は若く美しい女を憎んでいるという話だ。先王時代の何人かの側妃や寵姫、その子らの不審な死にも、彼女が関わっているという噂もある。元王女について邪推された上に人質を害されるなど、王にとっては二重に不快に違いない。
「――私共にご用命があったのでは?」
報告が終わったのを見計らってジュラが口を開く。
確かに、アンドラーシだけに用があるのなら帰りを待たずにジュラを下がらせれば良い。逆に、ジュラに用があるのなら待っている間に伝えれば良い。王は、二人が揃うのを待っていたとしか思えなかった。
――指名してくださるとは嬉しいことだな。
何なりと、と期待を込めた臣下二人の視線を受けて、王は軽く頷いた。
「そうだった。まあ座れ」
促されて、アンドラーシはジュラの向かいに居住まいを正して掛けた。
「そう込み入った話でもない。楽に聞け。
まずは、ジュラ。日を改めてあの女に祖国の話をしてやってくれ。呼び出し方はアンドラーシが知っている」
「承知いたしました」
「あの方にそこまで気を使われるとは意外です。とりあえずジュラと会わせたことで義理は果たしているのでは?」
ジュラは彼らしく王の命に異を唱えない。しかし、アンドラーシは思わず口を挟んでしまった。もちろん彼としては王が元王女に興味を持つのは歓迎すべきことだ。しかし、彼女の不遜な態度を見て尚、便宜を図ってやろうと考えるとは意外だった。もちろん、喜ぶべきことではあるが。
その程度の疑問は予想していたかのように、王は淡々と堪える。
「狩りでの件だけではない。ミリアールトの総督といい、こちらの不手際が続いている。過分とは思わない」
「いずれも陛下のご意思ではございません」
ジュラの声に悔しさが滲む。彼も一連の騒動に振り回された一人なのだ。占領地の掌握に砕身していたというのに道半ばで呼び戻されたのは不本意だろう。
――しかも後任があれではな。
狩りの一件で罰せられた者たちは全員底抜けのバカだったが、ミリアールトの新しい総督になった男はその中でも悪い意味で群を抜いていた。
王に斬られた男の兄らしいが、弟の死は不当な殺人だと、王に謝罪させるべきだと声高に訴えてティゼンハロム侯リカードを怒らせたらしい。自分も反逆の咎で首が飛びかねない状況だったというのを理解していないあたり、まったく救いがたく度し難い。
辺境の要塞も数ある中で、ミリアールトに送ったのは雪と氷で頭を冷やせということだろうが、アンドラーシとてミリアールト遠征では命を賭けたのだ。それを反省部屋のように扱われたのでは腹に据えかねる。
「リカードの質が悪いというのはあの姫君にもおわかりでしょう」
気休めと知りつつ述べると、王は案の定口元を歪めて自嘲した。
「どうだろうな。それなら臣下を抑えることもできぬと嗤っているだろう。
……所詮俺の自己満足だ。ミリアールトをまともな者に任せられない限り、借りを返したとは言えまい」
自身が関与しない部分での臣下の暴走まで責任を取らなければならないとは、王というものはまことに不自由だ。
主に深く同情しながら、思いついたことを提案する。
「ミリアールトの総督が問題であれば、次は私が参りましょうか? 何かやらかせば理由になりましょう?」
「あの者たちがやった程の愚行がそうあるものか」
「太后に面と向かって頭がおかしいと言ってやるのはどうでしょうか」
先ほどの一幕を思い出すと、声に自然と怒りと嫌悪が混ざった。
王妃は気付かなかったようだし、王妃と同程度かそれ以上に箱入りのはずの元王女もわからなかったかもしれない。しかし、アンドラーシは太后の意図をはっきりと読み取っていた。
――あの女、俺を陛下の女と仄めかした……!
彼の発言を吟味しているのか、王は興味深げにゆっくりと瞬いた。
「愚行、というか快挙かもしれないな。しかし止めておけ」
「妄想と現実の区別を教えてやるのは本人のためにもなるかと存じますが」
「俺も陛下と同意見だ。軽々しい真似はするな」
ジュラからの援護が得られないのは不本意だった。
太后は彼だけでなく王も侮辱したのだ。死んだ胎児と王を引き比べる言も気色悪い。汚らわしいのはお前の頭だと言ってやれたらどれだけ胸がすくことだろう。
――お前だってあの場にいたら同じように思うに決まってる。
「あの狂女が嫌いだからというだけではないぞ。俺がミリアールトに行けば、少なくともあのバカよりはましに勤めてみせる」
「ミリアールトの総督を左遷先にするな」
とはいえこれには頷くほかなかった。
「ああ……それはそうか」
現総督の就任の経緯が経緯だけに失念していたが、本来、罪を犯した者、無能な者に任せて良い任ではなかった。
納得したので素直に頭を下げて反省を示す。
「軽率でございました。お忘れください」
「わかれば良い」
王は鷹揚に頷くと、人の悪い笑みを浮かべた。
「ブレンクラーレの王太子の接遇に、お前も駆り出すからな。勧めた俺の評判を落としてくれるなよ」
さらりと告げられたその内容に思わず目を剥く。
「は?」
「ブレンクラーレの、王太子?」
臣下二人が驚いたのを見て、王は満足そうに笑った。そうだった、滅多に見せることはないが、そういう稚気も持った人だった。
「そう。近々あの国の王太子が視察に訪れる。あの女狐のことだから本音はわからないが。
まだ若いということだから、年寄りばかりに囲まれるよりはお前たちもいた方が良いだろう。リカードから取り上げた禁猟地でもてなす予定だから楽しみにしておけ」
「……陛下。光栄でございます!」
太后の邪推による怒りも不快も霞むほどの喜びが湧き上がる。
ティゼンハロム家所領だった禁猟地での狩りも魅力的だが、大国の要人の接遇に加えて貰えたことがこの上なく嬉しい。上の世代の大貴族にとって、アンドラーシやジュラは王の遊び仲間程度にしか思われていない。名実共に王の側近と認められる絶好の機会が与えられたのだ。
「必ずご期待に応えますゆえ、ご心配くださいませんように」
「私も、必ず。ですが――」
「どうした? 嬉しくないのか?」
ジュラは何やら難しい顔をしていて、不思議に思う。彼が指名されたのは、ミリアールトの総督を務めたことへの褒美と騒動に巻き込んだことへの埋め合わせが理由に違いない。主の気遣いを嬉しく思わないはずがないのだが。
「狂喜乱舞しそうなくらいだ。
ですが、陛下、ブレンクラーレの王太子と言えば――」
ジュラは一瞬言い淀んだが、王の視線に促されて言葉を続ける。
「ミリアールトの元王女の婚約者候補だったそうです」
王の笑顔が一瞬にして歪んだ。
「またあの女か。つくづく悪縁があるようだ」
王のうんざりしたような物言いは、純粋な愚痴だっただろう。しかし、ジュラは叱責と取ったようで恐縮してみせた。
「飽くまで候補なので……正式に約束が整っていれば、せめて王女だけでも無事だったろうに、という程度の話でしたので、報告が漏れてしまいました。申し訳ございません」
――こちらにとっては都合の良い話だったな。
元王女には悪いが、しみじみと思う。
ミリアールトを攻めたのは勝てる目算があったからだ。背後に大国の影があったとなれば、話は変わってくる。
「ブレンクラーレはミリアールトと同盟を結ぶつもりだったのか。しかし、今更だな?」
遠征中に他国が介入することは警戒していた可能性ではあった。しかし、実際にはブレンクラーレは静観を決め込んだ。王太子の訪問が同盟国を攻めた抗議にしては時期はずれだし、宣戦布告になりかねない任務の割には使者の身分が高過ぎる。
「あの女狐のことだ。同盟などなかったということにしたのだろう。王太子の件は恐らくミリアールトとは関係ない」
女ながらに二十年近くに渡って統治者を名乗るブレンクラーレ王妃アンネミーケの辣腕は有名だ。王の言葉もさもありなんと思わせる。
「あの姫君はブレンクラーレに切り捨てられたということですか」
憐れむようなジュラの声音は、元王女をよく知らないがゆえだ。
話だけ取れば悲劇的だが、あの姫君が婚約者に捨てられたと嘆き悲しむ姿は想像しづらい。不実を詰り侮蔑する方が、彼女らしい気がする。
王の見解もアンドラーシに近いようだった。
「どうせ顔を見たこともないだろうに、大した期待はしていないだろう。
しかし、あの女が王妃になるかもしれなかったとはな。誰かに押し付けようと思っていたのに釣り合う相手がいないではないか」
自身を完全に選択肢から外しているので思わず笑ってしまう。そもそも彼女は王家の生まれ。釣り合いで言えば王の他に相手はいない。
「ご自身がいらっしゃるではありませんか」
「まあ欲しがる連中を断る口実にはなるか。ジュラ、良いことを聞かせてくれた」
アンドラーシの指摘は見事なまでに無視され、ジュラの失笑を買った。
その後、王太子を迎えるにあたっての説明を受け、二人は王の御前から辞した。
屋外に出ると冷気が頬を刺した。晴れているとはいえ季節は本格的な冬を迎えている。
庭園は積もった雪で白一色。いまだに緑あふれる王妃の温室は稀な贅沢だった。
「ミリアールトの冬はどうだった? やはりこちらより厳しいか?」
隣を歩くジュラに問いかけると、重々しく頷いた。
「比にならないな、雪も寒さも。
……春まで何事もなければ良いのだが。あの雪では馬をまともに走らせるのは難しい」
「それはあちらも同じだろう」
気候が違うからといって兵や馬の造りまで違う訳ではないだろう。冬が長く厳しいならなおのこと、事を起こして貴重な燃料や食料を食いつぶすのは怖いはずだ。
「冬に挙兵するのはよくよくのことだと聞いた」
ジュラも彼の考えを肯定する。とはいえ、それで安心するには現総督は危うすぎる。
「よくよくのことをしでかさせるほどのバカかな」
「どうだろうな。色々と言い聞かせはしたが、どれだけ飲み込んだか。リカードが匙を投げただけあってまったく話が通じない。
王の言葉に背いたら反逆だというところから始めたんだぞ? 俺は奴の父親か」
この男にしては珍しい程の饒舌だった。それだけやり切れない感情があるのだろうが、声が大きくなっていくのはまずい。王宮の中ではどこで誰に聞かれているかわかったものではない。
「愚痴なら酒でも遠乗りでも付き合うぞ。ここではその辺で止めておけ」
ジュラは驚いたように軽く目を瞠ると、
「お前に口の利き方を教わるとは」
と呟いた。落ち着いたのは結構だが失礼な奴だと思う。文句を言おうと息を吸うが、ジュラは腕を掲げて遮った。
「確かに人目を気にせず話したほうが良いな。今夜俺の屋敷に来てくれ」
「奥方は良いのか?」
吸った息を文句の代わりに疑問に使う。ジュラは昨年結婚したばかりだというのに遠征に続いて異国に留め置かれていたのだ。能力を買われての事とは言え、彼らの王はまったく容赦がない。
「仕事に関わることだ。文句は言わない」
「妻の鑑だな」
太后に王妃に、元王女。今日出会った女たちはどれも高貴だがそれぞれ癖がありすぎる。普通に慎ましく夫を支える女がひどく貴重に思えた。
「相手さえ良ければ結婚は良いものだ。だからお前も早く結婚しろ」
ジュラは晴れやかに笑うと、そんな余計なことを言った。
ジュラの奥方はリスのように小柄な可愛らしい女で、ジュラが言った通り嫌な顔一つせずアンドラーシを迎えた。彼の屋敷には子供の頃から何度も訪れたことがあるが、変わらず温かい雰囲気だ。家庭的な女を迎えることが伝統なのかもしれない。
勝手知ったる客間に通されると、酒を供された。肴は、お互いに会っていなかった間のこと。ミリアールトの、イシュテンの情勢を語りながら杯を重ねた。
「あの姫君はいつもあの調子なのか?」
話の切れ目を接いだ問いに、やはりこの件か、と思う。今、巷では元王女はあのティゼンハロム家に恥をかかせた存在として見られて、前以上に注目されている。話題に出すには慎重にならなければならないだろう。
「刺々しいのはいつものことだが、今日は特別ご機嫌斜めだったようだ。
ティグリス王子の扱いがお気に召さなかったのではないかな」
――あの人は何をしに来たのだろう?
答えながらふと疑問に思う。異母兄に温かく迎えられるなどと期待していたのだろうか。進言が何であれ、王が聞き入れるはずはないのに。
的はずれなことを言えば当然不興を買うが、的を射ていてもそれはそれで王は怒るだろう。使えそうな者がいるのに決して採用できないというのは腹立たしいことに違いない。
アンドラーシら臣下にしてもそうだ。共に戦うことのできない者を王子と崇めて跪くことなどできはしない。お互い気まずい思いをするだけなのだから、できれば引っ込んでいて欲しいものなのだが。
冷たい怒りをたたえた元王女の挑戦的な目つきを思い出したのだろう。ジュラは苦い表情をした。
「異国の者には我らは野蛮で残酷に見えるらしいな。
――陛下はあの方を助けたと聞いたが。それでも感謝していないのか」
「礼は言ったらしいが、それとこれとは話が別ということかな。ちなみに陛下は嫌味と解釈なさったらしい。そもそも臣下の暴走を抑えられなかったのだから礼を言われる筋合いではない、と」
「……そうか」
ジュラは溜息をついた。そして酒を一口飲んで口を湿すと、改まった様子で身を乗り出してきた。
「お前はまだあの方を側妃に、と企んでいるのか」
「もちろんだ。血筋に加えて、あの矜持高さと強情さだ。釣り合うのは陛下くらいだろう」
実際、彼としては似合いの二人だと思っているのだ。
王が負い目に思っているのを知りながら、それにつけ込む気は一切なさそうな元王女。
王も王だ。借りを返すなら物で誤魔化しても良いのに、わざわざ彼女が望むような故郷の情報を教えてやるのが面白い。
妙な律儀さが似ていると思う。うまく噛み合えば仲良くやっていけるのではないだろうか。
「途中までは協力してやる」
ジュラの意外な申し出に、アンドラーシは首を傾げた。この男が戦い以外の、それも王の私事に関することに首を突っ込みたがるとは。
「どういう風の吹き回しだ?」
「ミリアールトにしばらくいて良くわかった。あの国の民にとってあの方は間違いなく王だ。今のところ抑えていられるのも、王を人質に取られているからというのが大きい。――陛下はお気付きだったのだろうな、確かに慧眼でいらっしゃった」
――ティグリス王子の言葉にも分があったということか。
二人だけの場とはいえ口に出すことはできないが、あの王子も意外としっかりしているのかもしれない。
ジュラは手の中に酒杯を弄びながら続ける。
「だが、こちらがいかに言葉を尽くして丁重に扱っていると説明しても疑いが残る。一番良いのは、あの方自身にイシュテンに臣従すると言っていただくことだ」
「側妃になれば臣従の証になるということか」
得心がいった、と思ったが、ジュラは首を振った。
「協力するのは途中までと言っただろうが。
さっきも言った通り、大国の王妃になるかもしれなかったお方だ。側妃では矜持が許すまい。本人も、民も」
「しかしそれは流れた話だし、男児を産めば王母の栄誉が手に入る……」
ジュラは抗弁に構わず続けた。
「俺が協力するのは、あの方に立場というものをわかっていただくまでだな。
ミリアールトは既に敗れた。いつまでも反抗的な態度を取っているよりも、何が祖国のためになるかを冷静に考えるべきだろう。
過ぎたことはともかく、あの方には陛下は寛容な統治を行うつもりでいらっしゃることを理解していただきたい。それが結局こちらのためにもなる」
口を開いても取り合ってくれなさそうなので、杯を満たした黄金色の葡萄酒を眺めて時間を潰す。甘口のそれは、ジュラの好みには合っていないはず。ミリアールトからの土産なのだろうか。
一区切りついたところで総括する。
「要はあの方に陛下を好きになっていただく、ということで良いか?」
「何故そうなる。いや、そう言えなくもない……か?」
即座に否定した後、ジュラは迷ったように腕を組んで首を捻った。腑に落ちない表情の友には構わず、アンドラーシは笑った。
「お前がいると心強いな。感謝する」
元王女に今ひとつ信用されていないのは自覚している。実際にミリアールトに行っていたジュラの言葉の方が聞いてもらえるだろう。
男二人で押しかけたらあの姫君は嫌な顔をするだろうが、それも良い。
美女は不機嫌な姿さえ美しいから。それに、彼女の場合、氷の仮面のような礼儀正しい無表情よりは怒りであっても表情を見せている方がまだ可愛げがある。
「それではあの方を訪ねる日取りを決めようか」
元王女の反応を楽しく思い浮かべながら、アンドラーシは笑って杯を飲み干した。
5/16 16:47 に拍手コメントを下さった方へ
>今回でアンドラーシという人物がしっかりと刻み込まれました。
番外編へのご感想、ありがとうございました!
久しぶりのアンドラーシ視点でした。ウザいけど憎めないキャラとしてのポジションを確立できれば幸いです。