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かごめの唄  作者: 水桜 沙夜華
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神社でのかくれんぼ


今から10年前の話だ。


当時僕と一緒にいたのは、僕を除いて8人。


僕たちは古びた拝殿や社務所を使ってかくれんぼをしていた。


誰にも見つからない場所を探して境内を走り回って、結局鳥居の近くに生えてた大きな木に登った。


もともと木登りは得意だったし、どうせならと鳥居の横木辺りの高さまで登ってじっと下を見下ろすことにした。



しばらくすると、砂利を踏む音がして誰かが近づいてきたのがわかった。


そっと葉っぱの隙間から覗くと、鳥居の真下に鬼役の千里ちゃんがいて僕は思わず猫のように丸くなって息を潜めた。


始まったばかりだし、すぐ見つかってはつまらないからね。



千里ちゃんは鳥居周辺の草むらをしばらく探していたけど、見つからなかったのか可愛らしく頬を膨らませて拝殿の方を探しに走っていってしまった。


少しの間じっとして千里ちゃんが戻ってこないことを確認してから、僕はふうっと息を吐いた。


これで、もうしばらくはこっちに来ないだろうと思い、景色を眺めながらボーっとしていようと鳥居の方に顔を向けると、



「うわっ!?」



さっきまで誰もいなかったはずの鳥居のてっぺんに僕と同じくらいの小さな女の子が座っていて、膝に肘を付けるような形で頬杖をついて僕をじっと見下ろしていた。

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