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俺は 美少女の愛に なぜか気付かない  作者: TKO
第一章    日常
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第五話  アイリス

ヒロイン登場

    今日はお休み。自由な日。


俺は母さんから休みをもらい、街へ向かっている。


「楽しみだな・・・街なんて滅多に行けないからなぁ」



    しばらく歩いていると、俺は、平原にたどり着いた。


(たしか、この平原の向こうに街があるんだよな・・・)


    

見渡してみても、この平原には、何も無い。草しか無い。


とりあえず早く街に行きたい俺は、小走りで平原を抜けようとした。



    その時、向こうから声が聞こえた。


「おい!そこのお前!」


    ・・・まぁどうでもいいか。


「おい!?・・・無視するなよ!」


    なんだよ、うるさいな。俺は急いでるんだ。


声がするほうを見てみると、男の子が3人女の子が1人居た。


    面倒なことになりそうな予感がしたので、立ち去ろうと・・・


「待つです!」



    回りこまれたよ。



「あなた、見ない顔ですね。」


    と、女の子が話しかけてきた。


「えーと・・・あんた誰?」



「おいおい!お前アイリス様を知らないのかよォ!?」


    小太りの男の子が絡んできた。なんか腹立つ。


    ていうか誰だよアイリスって。知らないから。

    俺、あんまり家の敷地から外に出ないし。

 

    そもそも、何で様付けで呼んでるんだよ。

    この女の子が、グループのボスってことか?


「この辺でアイリス様を知らねぇ奴はいねぇんだ!」


「剣の腕前もすごいし、魔術だって使えるんだぞ!」


    おぉ、魔術が使えるのか。それは気になる。


「アイリス様の父ちゃんは、有名な商人なんだぞ!金持ちなんだぞ!」


    親の七光りって奴か。

    でも、なんか腹立つから、煽ってみる。


「ってことは、お前ら男の癖に、女より弱いのか?」


   

           「「「なんだと!」」」



(こいつら面白いな。)


「お前!なめてんのか!」

「よし、やっちまえ!」


    木刀を構える3人


    え?俺武器持ってないんですけど?ちょっと、ずるいって!


「・・・ストップです!」


    アイリスとやらが、男共にストップをかける。


「・・・あたしの木刀を使うです。」


    よし、武器を手に入れた。でも3対1か・・・まずいな。


           「「「おらぁ!行くぞ」」」

3人が襲い掛かってきた。





           「「「・・・・・・・」」」



    こいつら、弱ッ!!!


まあ俺は、伊達にライナにスパルタ教育されてないからな。


俺が思ったより、実力が上がっているようだ。



「・・・!あなた、やりますね。・・・名前は?」


「俺はレインだ。」


「レイン、あたしと勝負してください。」


・・・こうなるのか。さっさと終わらせて街に行きたいんだけどな・・・



アイリスに木刀を返し、倒れている男の子から、木刀を奪う。




「いきますよ!」


    先に動いたのはアイリスだ。

    思ったより動きが早い。・・・でも、ライナよりは遅い!


「・・・はっ!」


    剣技、迎撃の型で、カウンターを入れる。

    ライナとの特訓のおかげで、俺もある程度使えるのだ。


    俺の木刀が、見事にアイリスの腹に当たる。


「くっ!」




    しばらくは、それの繰り返しだった

    アイリスの打ち込みに対して、俺はカウンターを入れる。




「案外、たいしたこと無いんだな。」


    俺がそう言うと、プツッと、何かが切れる音がした。え、何?


    次の瞬間、アイリスの手から、火が噴き出す。


「はぁぁあああ!?」


    俺は地面を転がり、それを回避した。


(何だ今の!?あれが魔術なのか!?)


「何するんだよ!?魔術はずるいだろ!」


「うるさいです!」


アイリスが左手をこちらに向ける。・・・また魔術を使うつもりか!


アイリスが魔術を使う前に、俺は疾風斬で、アイリスの目の前まで移動する



「・・・え?」



    何が起きたか分からないらしい。今だっ!


    俺は、木刀を思い切り叩き付けた。


「くぅぅっ・・・!?」


    アイリスの体が、衝撃で吹き飛ぶ。


「ま・・・まだ・・・!」


    アイリスは立ち上がろうとするが、力が入らない。




(あ・・・危なかった。)


なんとか、勝てたみたいだ・・・





「うぅぅ・・・!まさか、あたしが負けるなんて・・・!」


    アイリスはとても悔しそうな顔で、こっちを見ている。


「覚えてなさい!この屈辱はいつか晴らします!!!」


    うわっ!やっぱり面倒なことになった。


後々、この子に絡まれると厄介だな・・・



なので、俺は、アイリスの怒りを抑えるため

最近習得した、あの技を使うことにした。



    ぎゅっ



俺はアイリスに抱きついてみた。これで機嫌が直るといいけど・・・


「ななななな!何をするんですかっ!?」


アイリスの顔が真っ赤だ。・・・かえって怒らせてしまったようだ。


「・・・は、放してくださいっ!」


    ばっ、と俺を振り払うと


「・・・こっ、この変態ぃぃぃぃぃ!!!!」


そう叫んだ後、アイリスはものすごい速さで去っていった。失敗か・・・



やばいよ、金持ちの家の子に目をつけられたよ・・・


復讐とか、されるのだろうか。


・・・怖くなるから、あまり考えないようにしよう



それより、街だ。街に行こう。だいぶ俺の自由な時間が削れてしまった。


遅れを取り戻すため、俺は走って街に向かった。




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