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俺は 美少女の愛に なぜか気付かない  作者: TKO
第一章    日常
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第一話  特訓

始まります。

この世界において、剣術は重要だ。

何かの職業に就くならば、体術や魔術などの

戦闘技術を持っていなければならない。たとえ、商人であったとしてもだ。


この世界の職業は大体3つに分かれる


一つ目は、国を守るための軍に所属する。

二つ目は、商人。

三つ目は、色々な国へ赴き、各地で依頼などをこなす、旅人だ。



街の外には、人間に害を与える「魔物」がいる。


そいつらは、普通の動物や植物が、人間の怒りや憎しみの感情に影響されて

変異するらしい。


だったら街の中にも発生するんじゃね?と思うだろうが、国には、それぞれ

特殊な魔術がかけられていて、怒りや、憎しみの感情を国の外に排出する効果がある。だから、街の中に魔物は居ないし、街の外の魔物は多いのだ。


旅人なら、国の外を歩いていかなければいけないので、当然、魔物との

戦闘は避けられない。


軍人なら、犯罪者や、時々、国に侵入しようとする魔物と

戦わなければならない。


商人も、自分の商品を、盗賊から守らなければならない。

まぁ、護衛をつけるという手もあるが。


このように、この世界では、力の無いものは生きていけないのだ。


ちなみに、俺は、とある理由から、旅人を目指して修行中だ。



「よし、レイン。打ち込んでこい!」


「はい!・・・はぁっ!」


「よし!そうだっ!どんどん打ってこい!」


    ライナはかなり強い。流石は現役の兵士だ。


「・・・とりゃっ!」


「はははっ、まだまだ甘いぞ?」


    今まで、一度も俺の木刀がライナに当たった事は無い。


「はっ!」

    

    と、ここで俺は、渾身の突きを出してみる。

    だが、次の瞬間、俺の体は宙を舞っていた。


「え?・・・うえぇぇぇぇええ!?・・・ごふぅ!」


    痛い!めっちゃ痛い!


「いいぞ。今の突きはなかなかだった。」


    何が起こったか全く分からなかった。


「・・・ずるいですよ、剣技を使うなんて。」



剣技、というのは、感情をコントロールすることで使える、剣の奥義だ。


この世界では、感情というのは、力の源だ。

後で説明するが、魔術の威力を高めたり、効果を変えるのも感情だ。




    そうして、ひとしきり打ち合った後


「よぅし!レイン!そろそろお前に剣技を教えてやろう!」


    剣技を!?マジで!?


「いいんですか?」


「あぁ、基本はもう完璧だろうからな」


    よし!これでまた強くなれる!


「それで、どんな技なんですか?」


「まずは手本を見せるぞ。ほら、構えろ。」


    言われた通り、木刀を構える。・・・ちょっと怖いな。


「行くぞ」


    そう言うと、ライナの動きがピタッと止まった。

    そして、一瞬の静寂の後・・・


    カァァァァンという音とともに、ライナが目の前に現れた。


    木刀を振りぬいた状態で、俺の前にいきなり現れた。


    しかも、俺の木刀は、いつの間にか弾き飛ばされている。


「いぃっ!?」


「ふぅ・・・これが剣技の初歩、疾風斬だ。」


 疾風斬・・・すごい・・・


「では、さっそく、この技を習得するための修行を始めるぞ。」


「・・・どのような修行ですか?」

    

    痛いのは嫌だな。


「ひたすら、瞑想だ。」





    


    かれこれ、3時間瞑想を続けているが、どうにもうまくいかない。

    

    ライナ曰く


「この技を体得するには、まず、心を無にする必要がある!すべての感情を

 抑えるんだ!そして、お前の中にある怒りの感情を足に込めて踏み込む!

 その爆発力で、一瞬で相手に詰め寄り、斬るのだ!」


    らしいが・・・


「だから!感情を抑えろと言ってるだろうが!」


「はい・・・ていうか何で分かるんですか?」


「お前から、『欲』の感情を感じるんだよ。・・・腹でも減ったか?」


    ・・・いや、これは食欲ではない。


    

    ここで考えてもらいたい。目の前には、ライナの大きな胸。

    さらに、薄手のシャツが汗で張り付いている。


    やばい・・・俺の木刀が臨戦態勢だぜ・・・!


「・・・あの、母さん?」


「ん?なんだ?」


「ちょっと、一人にしてくれないかな。」


「だめだ」


    えぇっ・・・なんで?


「どうせ一人になったらサボるだろ?」


    万事休す、か・・・いや、こうなったら・・・!


「母さん!俺、トイレ行って来る!!!」


    全力疾走。一年間鍛え続けた、この脚力は伊達じゃないっ!!!


「あ、おい!」


    母さんの制止を振り切ってトイレへ。






「・・・お母様、ただいま戻りました。」


「おう。・・・え?どうしたレイン。何かあったか?」


「いいえ、何も。さぁ、修行を続けましょう。」


「あ、あぁ・・・」


    今の俺に、煩悩など無いのだよ




そんなこんなで、一ヶ月間が経ち、ついに俺は、疾風斬を習得した。


「おぉ、以外に早く出来るようになったな。流石だ。」


    褒められた、嬉しい。


「じゃあ、ご褒美に、揉ませてください。」


    ・・・あ、調子に乗りすぎたか・・・あ、俺、殺されるッ!?


「分かった、良いぞ。」


    マジすか・・・?


「あぁ、師である私の肩を揉ませてやろう。ほら。」


・・・・・・・・肩かよっ!!!!!!


              男心が弄ばれた

まだまだ物語は、そんなに進まないです。

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