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俺は 美少女の愛に なぜか気付かない  作者: TKO
第二章    学校
23/24

第十八話  目標

次からまた、ほのぼのだから!

我慢して!

今日も、アイリスは、勝負を挑む。


「レイン!あたしと勝負です!」

「お前ほんと懲りねぇな!!!」


「い、いいから勝負ですっ!」


「おいシェイドー!剣術・・・」

「ファイア・ウォール!」

「なにぃぃ!?」


させるものか。


「呼んだか、雑魚。」

「気のせいじゃないですか?」

「そうか・・・。」


シュンとなるシェイド。


「何するんだよ!!!」


「さぁ、勝負です!」


「なんだよ、もう・・・しょうがねぇな。」


現在、0勝12敗。

初めて会った日のも含めてだ。


「今日こそ勝つです!!!」


「あー、はいはい。」


あの日から、レインはあたしの目標だ。

魔術では、あたしのほうが上だが、どうも勝てない。


「フレイムカノン!」

「・・・だからぁ、当たらなきゃ何の意味も無いんだよ。」

「くっ!」


レインは、シェイドほど速くは無いが、的確に、こちらの弾道を読み、回避する。厄介だ。


「だったら・・・!」

「っ!?」


「フレイム・オーラ!!!」


広範囲に攻撃すれば良い。


「な、なんつー無茶苦茶な・・・!」


自分の周りに、熱風を巻き起こす。

これなら、回避できないだろう。


しかし、レインは、風の魔術を使い、大きく後ろに飛び退く。


「逃がさないです!・・・ぐぅっ!?」


両足に、魔術のナイフが刺さっていた。

まずい、地面に縫いとめられた。


「また、俺の勝ちだな。」


目の前で、レインがあたしの喉元に剣を突きつけていた。


「うぅぅ・・・!」


「クロア!回復してやってくれ。」

「はーい!」


・・・また負けた。




レインは、ため息をついた。


(まったく・・・毎日毎日、疲れる・・・)


レインは、アイリスという少女が、苦手だ。あの日から。


(ああやって、つっかかってくるタイプって、嫌なんだよなぁ・・・)


まぁ、俺が怒らせてしまったせいなんだが。


(このままだと、身が持たないな。)


この調子だと、その内、アイリスが寝込みを襲ってくるかも知れない。

・・・謝ってみるか。


「アイリス。」

「・・・なんですか?」


「あの時はごめん!」


「・・・へ?」


「お前、俺に怒ってるんだろ?すまなかった。」


「べ、別に怒ってないです!」


「え?じゃあなんで・・・」

 

「・・・あたしは、レインに勝たないといけないんです!」


「だからなんでぇぇぇぇ!?」



なぜ、アイリスがそんなに躍起になっているか、分からない。

俺に勝ったら、何かいいことでもあるのだろうか?


・・・ハッ!?


まさか、俺を屈服させて、下僕にするとかっ!!!


さて困った。下僕は嫌だ。

・・・ここは、心を鬼にして、一度、徹底的に叩きのめすか。

上下関係は、はっきりさせなければならないだろう。



「アイリス。夕食が終わったら、広場に来い。クロアもな。」


「・・・はい。」

「うん、分かった。」





「レイン。何の用事ですか?」


「決闘だ。」


そう言って、レインは木刀を取り出す。


「け、決闘!?」


「そうだ、どちらかが降参するまで続ける。」


「そ、そんな、決闘なんて・・・危ないよ!」

「分かりました。」

「アイリスちゃん!?」


「今日で決着をつけよう。」



三十分が経過。




「はぁ・・・はぁ・・・!・・・ぐっ!」


「どうした?俺を倒すんじゃないのか?」


アイリスは、地面に倒れている。


「・・・!フレイム・・・!」

「させるか・・・!」


アイリスの手を踏みつけ、魔術を妨害する。

そして、そのまま、何度も蹴りつける。


「うっ!くっ!・・・ぁっ!?」


「ほら、立てよアイリス!」


「う、うぅ・・・」


「降参か?」


「!まだですぅっ!!!」


アイリスは、素早く起き上がると


「アイシクル・ロード!」


地面が凍りつき、俺の下半身が凍りついた。


「フレイムマグナムッ!」


「ごふぅっっ!!!」


「フレイムマグナムッ!マグナム!マグナムッッ!!!」


「ぐっ!ああっ!!!がっは!!!」


・・・くそっ


「それがどうしたぁぁぁ!!!」


疾風斬。


「いっ!?」


疾風斬、疾風斬、疾風突。


「くあああああっ!!!」


アイリスが吹き飛ばされる。


「アイシクル・・・!」

「もういい。」


貫く小刀で、アイリスを壁に張り付けにする。


「どうだ?降参か?」


「ま、まだです・・・」


「そうか。」


やるなら徹底的に。じゃないと、またアイリスは、俺に挑戦してくるだろう

。いつか、大怪我するかもしれない。


木刀で、アイリスを殴る。


「・・・っ!・・・くぅっ!?」


情けは無用だ。


「降参か?」


「ま・・・まだ・・・」


「どうしてそこまでして、勝ちを求めるんだ?」


「そっそれは・・・」


「それは?・・・!」


アイリスが、泣いていた。


「うっ、うぅっ、それは・・・!れ、レインに認めて欲しくて・・・!」


「俺に・・・え?」


「あの日・・・ひぐっ、レインに・・・会うまで。あたし、自分が強いって、思ってて・・・!でも、レインに負けてから・・・うっ、目標、だったんですぅ・・・レイン・・・。」


「目標?俺が?」


「・・・はい。」


俺なんかを目標にしなくても・・・

アイリスは、俺より、魔術の扱いに長けているから。

俺は、尊敬していたんだが・・・



「アイリス。」

「ひっく・・・なんでずが・・・?」


「俺は、アイリスの事・・・認めてたぞ。」


「・・・え?」


「お前は、俺より、魔術が得意だろ?だから、尊敬してた。」


「認めてた・・・あたしを?」


「あぁ・・・だから、あんなに躍起になって勝負しなくても良かったんだ」


「・・・はい。」


「・・・そうだ」


貫く小刀を解除する。アイリスが、地面にベタンと落ちた。


「わぶっ・・・!?もっと優しく下ろしてください!」


「アイリス。」


「はい。」


「この学校を出たら、俺と旅をして欲しい。」


「え?」


アイリスの魔術は、相当なものだ。戦力になるだろう。


「お前が必要なんだ。」


「あ・・・は、はい!お供しますです!!!」


「良かった・・・クロア!回復、頼む!」


「あ、はい!」


クロアが、俺とアイリスに、治癒魔術をかける。


「アイリスちゃん。私も、レイン君と一緒に旅をするんだっ。」


「むっ、そうなんですか・・・」


・・・なんか、アイリスがちょっと膨れた。





アイリス視点。


(・・・レインが、あたしのこと、認めてるって。必要だって・・・えへへ。)


アイリスは、今までの特訓が、報われたような気がした。



「じゃあ、アイリス。これからもよろしくな。」


「はいっ!!!」


そう言って、レインに抱きつく。

すると、レインが、抱きしめ返して、頭を撫でてくれた。

・・・おぉぉ



レイン視点。


アイリスが、抱きついてきた。

俺も抱きしめ返して、さらに、頭を撫でてやると、アイリスは、嬉しそうな顔をした。


母さんから教わった技は、有効なようだ。


あれ?じゃあ、なんであの時怒ったんだろう・・・?



まぁ、とにかくこれで、アイリスに襲われることは無くなった。

めでたしだ。



撫でる・・・なかなか使える技だ。今度シェイドにも使ってみようか。

あいつ、俺に対して冷たいからな。



(((┌(┌^o^)┐



(はっ・・・!魔物の気配ッ!?)



・・・気のせいか、まあいい。


疲れたから、今日はもう寝よう。





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私の原動力なんで。

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