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俺は 美少女の愛に なぜか気付かない  作者: TKO
第二章    学校
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第十四話  四人で実戦

アイリスは、ロリ。やったね!ロリコンの皆!

「ついに見つけたです!さぁ!あたしと勝負です!」


「・・・うっわぁ」


「な、何ですか!そのいかにも面倒そうな顔はっ・・・!」


・・・実戦訓練所の扉を開けたら、あの時の少女が居た。


「先生、授業、お願いします!」


「無視するなですーーーーっ!」


「まぁまぁ、落ち着きなよ。」


ファウス先生が、アイリスをなだめる。



「ごほん!じゃあ、君たちには早速、魔物と戦ってもらうよ。」


え?もう?


「まぁ、君たちの実力なら、いけるかな・・・って思ったんだ。」



魔物と戦うのは初めてだ。緊張する。


「大丈夫、もし怪我しても、この子がちゃんと治してくれるから。」


ファウス先生がそう言うと、後ろから、女の子が、ひょこっと出てきた。


「よ、よろしくお願いします!」


「この子は、クロア。この年で大魔術を扱える、天才なんだ。」


「い、いえ、そんなっ」


「治癒魔術の先生から借りてきたんだ。」


大魔術が使えるのか・・・それはすごいな。


「じゃあ、早速、やってみようか。実戦。」


「ごくり・・・」


ま、まぁ最初だし、そんなに強い魔物じゃない・・・よな?


「じゃじゃーん!今日の相手は、タイラント・レオだよっ!」



なんか、でかい猛獣が、向こうの檻から出てきた。


「僕が頑張って捕まえたんだ。」


「えぇっ!?」


初めてがコイツぅ!?無理無理、絶対無理!


「君たち三人で相手してもらうよ。準備は良いかい?」


「・・・あ、あわわ」


「取り乱すな、雑魚。だからお前は雑魚なんだ。」


シェイドが何か言ってくる。でも、今は喧嘩する余裕なんて無い。


ちらりと、アイリスのほうを見てみる。


「・・・お、おっきいです・・・」



・・・うん、なんか、こう・・・ね?



「じゃあ、スタート!」


ファウス先生の合図と共に、タイラント・レオが襲い掛かってくる。


俺に向かって、爪が襲い掛かる。


「うわっ!?」


回避したが、腕に少しかすったようだ。


攻撃範囲が広いっ・・・!



「フローズン・シール!」


アイリスが、氷の上位魔術を放つ。

タイラント・レオの足が凍り、動きが止まった。今だっ!


剣に、魔術を込める。


「紅連斬!」


「はっ・・・!」


シェイドも斬りかかった。



俺が、奴を斬りつけると、切り口から火が噴き出す。

すると、奴は、苦しみ、暴れだした。火が弱点なのか?


「ぐがぁぁぁぁ!!!」


奴の足の氷が、暴れたことにより、砕ける。マズイっ!?


奴が俺を殴りつけた。



「ぐはぁぁぁぁぁぁ!?」


とっさに剣でガードしたが、俺の体は、吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた


痛ぇ・・・だがまだだっ!


すぐさま起き上がり、奴に向かって走り出す。


また奴の爪が、俺を襲う。


「そうはいくかっ!」


迎撃の型で、奴の爪を受け流し、腹に剣を突き刺す。


まだだ!更に四回、五回、六回と、奴の腹に突きを入れる。

そして・・・


「エクスプロード!!!」


左手で奴を殴りつける。すると、小規模な爆発が起き、奴がよろめく。


「そこだ。」


シェイドは、その隙に奴に詰め寄り


「剛断剣。」


上位の剣技、剛断剣。堅い鎧をも断ち切る技だ。



タイラント・レオの左腕が切り落とされた。


(すげえ・・・)



「・・・準備できたですっ!」


アイリスのほうを見る。

アイリスが、右手で炎の塊を作り出していた。

・・・って、なんつー大きさだ!?


アイリスは、直径5メートルほどの炎の塊を、放った。


「シェイド!下がれ!」

「指図するな、雑魚。」



「フレイムカノンッ!!!」



凄まじい熱量を持つそれが、奴に直撃した。


「ぐごがぁあぁあああああああ!!!!」


奴が、炎に包まれる。炎は、毛皮を焼き、身を焦がす。



「・・・って、まだ生きてる!?」


どんだけタフなんだ、こいつは。



「ぐごああああああああああああ!!!!!」


最後の力を振り絞り、奴が飛び掛ってきた。



これで終わりだ。

俺は、両手に力を集める。



家の庭で練習し、扱えるようになった、上位の破壊魔術。




「貫くピアッシング・ブレイド!!!」



両手を、突き出すと、奴の腹に風穴が開いた。



タイラント・レオは、その場に倒れこむ。



「・・・これは興味深い。」




「・・・や、やった・・・痛っ!」


腕から血が流れている。


「たいしたことは無かった。」


「そうですね。」


・・・何だこいつら。てか怪我したの俺だけ!?なんか恥ずかしい・・・


「いやぁ!三人とも素晴らしかったよ!アイリス君の魔術の威力は大魔術ク ラスだったし、シェイド君は、剛断剣を風の魔術で、更に加速させていた ね?・・・それに何といってもレイン君!」


「はい?」


「君は、貫く刃を自分なりにアレンジしていたね。あれは凄かったよ。」


「そ、そうですか?」


    何だか照れくさい。


「本来、破壊魔術は制御が難しいんだ。『怒り』をコントロールしなきゃいけないからね・・・いやぁ今年は大漁だよ!天才が四人も入ってきたんだから!」



ん?なんか、ふらふらしてきた。・・・あ、腕から、どんどん血が・・・


「あぁっ!大変だ、レイン君が!・・・クロア君!」


「あ、はいっ!」


「情けないですねっ!」

「全くだ。」


うるさいっ!


クロアが俺に治癒魔術をかける。


なんだろう、この、クロアという少女を見ていると、妙に落ち着く。


「はい。これでもうだいじょうぶだよ?」


「あ、あぁ・・・ありがとう。」


・・・なんだ?今の感じ。





「じゃあ、そういう訳で。君たちは実戦以外の授業、受けなくていいから」


ファウスがワクワクした顔で俺らを見てくる。なんだか子供みたいだ。


「今日から、君たちは僕の生徒だ!」



まぁ、俺も今、ワクワクしてるけどね。




ただ一つ、不安なことがある。


明日は、週の六日目。発作が起きる日だ。





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