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美少女の声に熊田の心臓が高鳴る

チビチビとココアを啜りながら上目遣いで熊田は相手を見た。

中性的というのが熊田が彼女に抱いた第一印象だ。左右対称の髪がさらりと動く。

細くしなやかな指がぱらりとメニューをめくる。

黒い瞳に宿る暖かな光が注がれる。

何気ない仕草でも優美さを感じさせる。

視線に気づいた美少女がメニューから顔を上げた。

ふたりの視線が合う。

半弧になる双眸に完璧に持ち上げられた口角。

絵画のような微笑を浮かべ、彼女は言った。


「僕のことは気にしなくて大丈夫ですよ」


彼女の声が耳に浸透してくる。

女性が男性の声を演じたらきっとこんな感じなのだろうと熊田は推測した。

高さと低さが絶妙に混ざり合い、聴く人を至福に導く声だ。


トクン。


一瞬だけ熊田の心臓が跳ねた。


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