17
読んでくださっている方ありがとうございます。
おかげさまで、いつの間にか、お気に入りに登録してくださっている方が
増えていてとても嬉しかったです。
これからも、よろしくお願いします。
夏休みもあとわずか。
昨日の夜、草香から加藤君のケータイ連絡が入ったそうだ。
「「図書館でみんなで宿題しよう!」だとよ。」
朝7時に起こされ、「おはよう!」の挨拶よりも前にそう言われた。
「うん、わかった。」
私は、そのまま起きて朝食の準備。
冬季さんも、30分後には起きてきた。
冬季さんは、今日はお仕事。
なので、たぶんいつもの部活メンバーだけなんだろうな。
ちょっと、寂しい気持ちになりながらも、加藤君と図書館へ。
図書館へ着くと早速教科書を開き宿題開始!
2時間後、あっという間に終わらせた、男子たち&草香。
菫と私は、ノロノロで先に終わらせた人に教えてもらいやっと終わりました。
13時過ぎ、どこかでみんなでお昼を取ろうということになり、近くのファミレスへ。
注文をしたところで、キャンプ地でのことを思い出し聞いてみることに。
「そういえば、加藤君と草香って付き合ってるの?」
べしっ!!・・・隣から菫に思いっきり頭をたたかれました。
「そういうのは、本人が言うのを待つのが友達ってもんでしょ?」
「そうなの?」
「そうなの!」
「じゃ草香、加藤君聞かなかったことにして。」
「・・・・何を今さら・・・。」
「まぁ、みんなもいるし丁度いいんじゃないね、春季君?」
「まぁ、いっか。つきあってるよ。」
おぉ、認めたよ。へぇ~
「で、兄貴に言うなよ。上野。」
「えっ?たぶんもう知ってるよ??本人から聞いたわけじゃないけど・・・。」
「う・・そ・・。」
「ほんとvすっごく楽しそうな顔してた。がんばってねv」
「うわ~~~~!!」
加藤君当分の間、この話題で冬季さんにからかわれるな。
「あれ?草香ちゃんどうしたの?」
「美紀ちゃん、お願い春季君助けてあげて?」
「へ??助けるって?何から?」
「先生から!」
「いや、冬季さんはからかってるだけだからね、心配することないよ。」
「そうなの?」
「そうだよ。」
「よかった~」
雑談を交わしながら、お昼を食べ終え駅前まで行きお気に入りの雑貨屋さんに寄った。
草香は、クマのキーホルダーを見ながら「これ可愛いよねv」と加藤君に同意を求めていて、
その姿は、いかにも高校生カップルって感じだった。
私が、目の前の上段の棚を見ると可愛い鉢植えがあった。
鉢植えを見ていると、中野君が黙って取ってくれた。
「ありがとう。」といって値段も手ごろだったので鉢植えを買うことにした。
2つセットの鉢植え。1つ1つリボンをつけてもらい、包んでもらった。
帰ると、冬季さんはもう帰っていたようで、「おかえり。」
という声が、聞こえた。
「ただいま、冬季さん。」
「これ、お土産です。」
そう言って、片割れの鉢植えを渡した。
「ありがとう。可愛いね、この鉢植え。」
「これ、もう一つあって、おそろいなんです。あの、勝手におそろいなんかにしてゴメンナサイ」
「なんで、謝るの?嬉しいよ、おそろい。」
「よかった・・・。」
「とりあえず、部屋に置いてきます。」
図書館で勉強会でした。
勉強会よりファミレスの雑談のほうが長かったような気がします・・・。