登場人物紹介その①
※主人公※
〇ハイセ 17歳 男
〇能力『武器マスター』
異世界の武器を召喚し自在に操る。召喚した武器はハイセのみ使用可能で、ハイセ以外が触れると粒子になって消滅する。弾薬も召喚可能で、リロードなどもできる。だが、一度消して再度召喚すると全弾装填された状態で手元に現れるので、そちらの方が使いやすい。後に能力が『覚醒』し、武器だけでなく兵器も使用可能。
〇元『セイクリッド』のマッパー兼荷物持ち。能力は覚醒していたが『うえぽん』の意味が理解できず、チーム結成からずっと役立たずだった。
『セイクリッド』がA級チームになり、戦いに付いてこれないという理由でパーティをクビになる。サーシャの優しさからのクビだったが、ハイセからすれば『役立たずだから追放』に過ぎなかった。
それでも諦めずに冒険者を続けるが、ある日サーシャから得た情報で向かった薬草の群生地に、『ブラックエンシェント・ドラゴン』が現れて死にかける。その時、『武器マスター』を真に理解しドラゴンを退ける。
その後、サーシャに騙されたことを恨み、たった一人で冒険者の高みに登ろうとひたすら危険な依頼をこなし続け、前代未聞の早さでS級冒険者『闇の化身』となる。
サーシャとは同い年の幼馴染。家族以上恋人未満の関係だった。
禁忌六迷宮の一つ『デルマドロームの大迷宮』を一人で攻略し、『最強の冒険者』となる。
異世界人である『神代・レオンハルト・信長』の日記を持つ。異世界の文字で書かれているが、なぜかハイセには読める。くだらないことばかり書いてあるが、役立つことも書いてあったりなかったり。
家事全般、武器防具の手入れや修理、戦術、簡単な薬品調合などが得意。セイクリッドで役立てようと様々なスキルを持つ。実はけっこうな世話焼き。
趣味は読書。アイテムボックスにはタイトル買いした本が千冊くらいある。
〇サーシャ 17歳 女
〇能力『ソードマスター』
刀剣を持つことで発揮する能力。能力を発動させると『闘気』が全身を包みこむ。オーラは身体能力を増加させ、刀身に纏わせ攻撃力を強化し、さらに斬撃として飛ばすことも可能。剣術を習っていなくても達人レベルの剣術を使用できる。
現在、世界に三人だけ『ソードマスター』の力を持つ剣士がいる。
〇クラン『セイクリッド』のクランマスター。ハイベルク王国に拠点を持つ『五大クラン』の一つで、歴代最年少のクランマスター。個より全を大事にし、仲間と共に最高の冒険者を目指し奮闘している。
顔よし、スタイル良し、性格良しの美少女。クラン結成後はファンクラブまでできたそうだが、サーシャはそのことを知らない。いろんな男性から好意を持たれているが、鈍感な性格なので気付いていない。ハイセのことを意識しているが、それが愛なのか恋なのか罪悪感なのかわかっていない。
ハイセとは幼馴染。家が隣同士で毎日遊んでいた。
禁忌六迷宮の一つ『ディロロマンズ大塩湖』を攻略し王都へ凱旋。パレードが開催されるほどの人気となり、クラン『セイクリッド』の名前が世界中に広まった。
趣味は筋トレ、好きな食べ物は焼肉。だが最近は紅茶やカフェ巡りなど女の子っぽい趣味を模索中。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
※クラン『セイクリッド』※
〇レイノルド 19歳 男
〇能力『シールドマスター』
盾に特化した能力。使用すると盾の強度が上がり、自身の防御力も上がる。
レイノルドの場合、右手に丸盾、左手に大盾を持つスタイル。盾を振り回して攻撃することも可能だが、サーシャが前衛として優秀なので、あまり出番がない。
巨牛の突進すら受け止められるほどの腕力もある。
〇クラン『セイクリッド』の副マスター。人懐っこく誰にでも気安く接するため、クラン内の人望が厚い。顔立ちも良く、サーシャには頼れる兄貴分として接している。だが、本当はサーシャのことが好き。恋人という噂が広まっているが、否定する気はさらさらない。
ハイセとサーシャが幼馴染で、恋人よりも深い繋がりがあるような気がしていた。サーシャがハイセのためにチームを追放すると決めた時も止めなかった。ハイセのことは嫌いではないが、サーシャのことを考えると複雑な気持ちになる。
追放後、サーシャとの距離を縮めようと頑張っている。
仲間にも話していないが、実は遠方にある王国の貴族。
〇ピアソラ 17歳 女
〇能力『聖女』
回復に特化した能力。怪我、病気を治療する力を行使可能。
アンデッド系魔獣を浄化する魔法を習得している。
〇男嫌いで、女の子大好き(サーシャ限定)。サーシャを愛しており、本気で結婚しようと考えている。
ハイセのことが大嫌いで、追放の話が出た時は大賛成していた。
『教会』という回復系の能力を持つ者たちが集まる組織に所属しており、チーム『セイクリッド』には派遣という形で加入した。だが、サーシャに惚れ『教会』を脱退し、チーム『セイクリッド』に本格的に所属。今でもたまに『教会』の仕事を手伝ったりしている。
〇タイクーン 18歳 男
〇能力『賢者』
魔法に特化した能力。地水火風闇雷の魔法を行使可能。だがタイクーンは攻撃魔法よりも補助魔法が得意で、前衛で戦うサーシャの強化、補助をメインに使っている。
〇チーム内で最も頭脳明晰。だが、その物言いが上から目線で、所属していたチームを何度もクビになっている。そこでサーシャに誘われ、チーム『セイクリッド』に加入した。そこでも毒舌だったり失礼な物言いが多かったが、サーシャやハイセは特に気にしていなかった。
ハイセとは本の趣味が合い、追放の話が出た時は何度か反対していた。チーム『セイクリッド』に入れてくれたサーシャには深く感謝している。
〇ロビン 16歳 女
〇能力『必中』
狙った場所に必ず矢を命中させられる能力。弓士にとっては最高の能力。
弓に限らず、ゴミ箱めがけて投げた紙屑も必ず入るし、投げた小石を狙った場所に当てることも可能。何でも命中させることができる。
〇チームのムードメーカー。加入のきっかけはサーシャが『弓士がいれば……』というハイセとの会話をたまたま聞いて立候補、そのまま加入した。
ハイセの追放に一番反対していた。一度、チームを辞めようとまでしたが、ハイセに付いていくより、自分がチームを説得してハイセを呼び戻そうと考えていた。
ハイセにはお菓子をもらったり、料理の味見をお願いされたりと仲がいい。サーシャとハイセの仲を知っているから一歩下がっていたが、ハイセのことが好き。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
※冒険者※
〇プレセア 17歳 女
〇能力『精霊使役』
この能力を持つ者にしか見えない『精霊』を操る能力。武器に地水火風光闇雷を付与したり、妖精を身に纏って姿を消したり、妖精同士を使って遠く離れた相手とおしゃべりしたり、妖精をくっつけてその人の位置を把握したりとかなり応用力が高い能力。実はレア能力。森国ユグドラではプレセアしか使えない。
〇森国ユグドラの王妃アルセラの妹。王族であるが、今は除名したので平民。
病に侵された姉を救うために世界を回って霊薬エリクシールの材料を探すが見つからず、エルフ族の霊峰ガガジアに向かうハイセの話を聞き無理やり同行する。
霊薬の材料が一つしか見つからずハイセに譲る。だがハイセはこっそりプレセアのアイテムボックスに入れて別れ、霊薬は完成。アルセラが救われた。
ハイセに感謝し、傍にいたいと願うようになり王族から除名。今はハイベルグ王国のA級冒険者として活動している。ハイセには軽くあしらわれているが、そんなやり取りも楽しい模様。
ハイセが好き。サーシャをからかうのが好きで、趣味は薬草栽培と茶葉の栽培。
〇ガイスト 59歳 男
〇能力『格闘マスター』
徒手格闘技最強の能力。素手での戦いで最大の力を発揮し、身体能力が常時強化される。最大の特徴は『模倣』能力であり、武芸に限り一度見た技などを使うことが可能。
〇ハイベルグ王国冒険者ギルドのマスターで、ハイセとサーシャの師であり後見人。ハイセとサーシャに格闘技術を叩きこみ、冒険者の在り方を指導した。
サーシャが『ソードマスター』の能力を得てからは体力作りのみ指導したが、『武器マスター』のハイセは変わらず体技の指導を続ける。現時点で素手で戦えばサーシャよりハイセのが強い。
ガイスト自身『全盛期は過ぎた』と言い、冒険者としての活動はしていない。作ったクランも甥っ子に任せ、王都でギルドマスターとして冒険者たちを見守っている。
現時点で、能力なし武器ありの戦いなら最強キャラ。試していないが恐らく銃弾も素手で叩き落とせる。
実は甘いモノ好き。ワインが好きで、飲みながらキャンディーを舐めるのが大好き。子供舌とバレるのが恥ずかしいのか、ワインとキャンディーは家で楽しむ。
〇ヒジリ 17歳 女
〇能力『メタルマスター』
土、石などからあらゆる鉱石や金属を精製可能。生産系能力では非常に希少で、この能力を持つだけで一生金には困らないと言われている。宝石の原石や希少鉱石などを作り売りに出せばひと財産作れる。今までの『メタルマスター』を持つ能力者は全員そうしてきたが、ヒジリは主に金属で拳を覆って籠手のようにしたり、巨大な『拳』をいくつも作り出して武器にしたりする。
〇西国ウーロンという武芸の国出身で、女の格闘技『ウィングー流八極拳』の免許皆伝。捨て子だったが祖母に拾われ、幼いころから武術を叩きこまれた。
女だけの格闘技と馬鹿にされて育った。なので、女でも最強になれると、祖母の教えた格闘技が最強であると証明するために冒険者となる。たった一人で高難易度ダンジョンを踏破したことで一時期最強と呼ばれていたが、ハイセがたった一人で禁忌六迷宮を踏破したことで短い最強となってしまった。最強の称号を取り戻すためにハイベルグ王国に出向き、ハイセに喧嘩を売る。
自分の身を賭けて冒険者たちに襲わせるが、A級冒険者程度では傷一つ負わせることができなかった。サーシャと決闘して勝利するが、全く勝った気はせずに再戦を希望。今はハイベルグ王国を拠点にして、討伐レートS以上の魔獣を狩る依頼を受ける日々を送る。
長くたっぷりな銀灰色のポニーテールがトレードマーク。スタイルがよく、大きな胸にはサラシを巻き、ボロボロのジャケット、スパッツに短パンと動きやすさ重視の格好をしている。サーシャやプレセアに匹敵する美少女だが、歯をむき出しにして笑ったり、ニヤリと口を歪めて笑ったりとあまり品がない。
肉好き。三食肉でもいいと考えている。プレセア、ロビンとは仲良し。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
※その他※
〇ミイナ 16歳 女
ハイベルグ王国冒険者ギルドの受付嬢。
ハイセのことを恐れずズケズケした物言いをしたり、ガイストにもけっこう馴れ馴れしくしたり、隙あれば酒を奢ってもらおうとしたたかなところがある。だがハイセには、その正直な物言いや態度に好感を持たれている。冒険者ギルドには受付募集のビラを見て田舎からやってきた。
〇ホーエンハイム 70歳 男
ハイベルグ王国裏路地にあるボロい宿屋の主人。
かつてスタンピードで息子夫婦と孫を失った。ハイセの拠点である宿の主人で、ぶっきらぼうで会話もほとんどしないが、ハイセの身を案じたり、ハイセがS級に昇格した日には食事にデザートを付けた。
ハイセから宿賃をかなりもらっているが、宿を直したりするつもりは一切ない。
ハイセが宿に来てから支払った金をちゃんと計算し、おつりも用意してはいるが、ハイセが受け取るつもりが全くないので渡すのをあきらめている。とりあえず今は好きに金を払わせ、ハイセが宿を出るときにまとめて押し付ける気のようだ。
〇チョコラテ 19歳 オス
禁忌六迷宮の一つ、『デルマドロームの大迷宮』でハイセが出会った魔獣カオスゴブリン。ハイセに敗北し、情報提供する代わりに見逃された。だが、ハイセの強さに惚れ無理やり同行、共にデルマドロームの大迷宮を攻略した。
迷宮攻略後、ハイセに感謝をして旅に出る。
カオスゴブリンはゴブリン種で最上級。漆黒の肌を持ち、鍛え抜かれた肉体を持つ。自己治癒力が非常に高く、手足が千切れても接合部を押さえつければくっつくし、時間をかければ生えてくる。
カオスゴブリンの寿命は約100年。人間とあまり変わらない。
〇ヘルミネ ??? 女
ハイベルグ王国王都にあるバー、『ブラッドスターク』の女マスター。
ナーガ族とサキュバス族のハーフ。見た目は人間だが、腕に少しだけヘビの鱗がある。
ヒトの体温、ヒトの気分や状態を察知する眼を持ち、この眼でお客の状態を確認して、その客が何を欲しているのか大体わかる。その時にあった飲み物や料理を提供する。
実は、店の周辺にサキュバスの魔法『人払い』が弱く掛けられているため、一般人では店に近づけない。ヘルミネ以上の実力者にしか店に入れないので、お店は常にガラガラ状態。
プレセア行きつけの店で、後にハイセも通うようになる。





