パーティー結成とレアスキル
中々、話が進みませんが長い目で気楽にお楽しみ下さい。
「だめ…、ですか?」とロゼは上目遣いで聞いてくる。
「別にだめじゃないが、師弟より共に冒険する仲間にならなってもいいかな。」
そう言うと笑顔になり、嬉しそうに飛び跳ねる。
「良かった! これから、よろしくお願いしますねリヒターさん!」
「こちらこそよろしく。」
俺とロゼはパーティー結成手続きをするため冒険者ギルドへと向かった。
パーティーを組む手続きをするメリットは個人で同じ依頼を受けた時に依頼達成の報告時に複数人への報酬を分ける為だ。
「はい、これでリヒター様とロゼ様のパーティーが成立しましたよ。」
パーティーを結成した後、俺達はギルド内の適当な席に着き自分の能力や、これからの事を話すことにした。
「さて、パーティーも組んだし大事な話をするぞ?」
「大事な話、ですか…。」
「ロゼは仲間として戦うことに必要なものは何だと思う?」
俺はロゼが今まで、どういった戦い方をしてきたのか探るように言葉を投げかける。
「えーと、背中を預けられるかどうかでしょうか?」
案の定、戦闘経験の浅い答えが返ってきた。
「違うな…正解は自分の能力を伝え、仲間の能力を知っておく必要がある。」
「なるほど」
本当に分かっているのかキョトンとした表情で俺の目を見ている。
「早速だが、俺のスキルを教えるぞ。」
「はい! お願いします!!」
「俺のスキルは二つ、絶対防壁と猛者の進撃だ。」
二つのスキル名を口に出した瞬間、ロゼは驚愕の表情をしていた。
「絶対防壁と猛者の進撃!? 二つともレアスキルじゃないですか!! ダメージを全く受けないうえにスタミナが即座に回復するって負けるわけないじゃないですか!!」
どうやらロゼは、俺のスキル絶対防壁と猛者の進撃というスキルを負ける要素の無い能力と勘違いしているようだ。
「悪いが絶対防壁も猛者の進撃もレアスキルだが万能ってわけじゃない。」
「え? でも…世間じゃ。」
世間の噂話を真に受けているようだし、誤解を解くことにした。
「あのな、世間と現実は違うぞ? 俺だって最初は万能なスキルだと思っていたがそうじゃない、絶対防壁は地に足をつけ、更にはその場から動いてはいけないってのが発動条件だ。」
「思ってた以上に扱いづらそうですね。」
「だろ? 猛者の進撃は魔物を一体倒すことでスタミナが完全回復するってスキルだな。」
一通り俺のスキルの説明は終わり、次にロゼのスキルを聞くことにした。
「まぁ俺のスキルはこんなもんかな、ロゼは?」
ロゼは申し訳なさそうに応える。
「すみません、ありません。」
星の評価は、読者様方に任せます。
いつも観ていただき有り難う御座います。
私のやる気が続く限り、書き続けようと思います。
では、ごゆっくり。