永遠の17歳
今回は残った盗賊の頭を簡単倒し、ラクレット城下町に到着するまでね話です。
「こいつらを倒したくらいで調子に乗るなよ?」
盗賊の頭は力をためる事で筋力が2倍に膨れ上がる。
そして、巨大な斧を両手で持ち斬りかかって
きたが、俺は軽く回避しながら隙をうかがう。
「どうした、どうしたぁ?
さっきまでの威勢はどうしたよぉ冒険者ぁ!?」
「やれやれ、肉体強化に大振りな攻撃か…、今まで
力任せな戦い方しか知らない奴の動きだな。」
「真っ二つにしてやらぁー!!」
盗賊の頭は斧を振り上げ、リヒターに対して叩きつけようとした瞬間にドスッとリヒターの拳が鳩尾に深々と刺さる。
「うっ! ぐぅ…ぁ…?」
「隙だらけだな、そんなんじゃ
殺し合いだと死んでるぜ?」
盗賊の頭の筋肉量が元に戻り、ドサッと白目を剥き倒れる。
「すごい、あの数を一人で全滅させるなんて!」
馬車の近くの女性が呟く、見た目は三角帽子と黒いローブに先端に青い球の付いた木の杖を手に持っている。
「どうやら、怪我はしてねーみたいだな。」
「え? あ、はい大丈夫です!
お陰様で助かりました。」
俺は倒れている兵士を見ると生きている事が分かると懐から
ポーションを取り出す。
「さてと、良かったらこのポーションを
兵士の人達に使ってくれ。」
「そんな、迷惑では?」
「良いんだ使ってくれ、俺はそうそう使う事に
ならないくらい強いからな!」
俺は、ポーションを渡すとシュレイド城へ向けて進もうとすると後ろから「あの、お名前だけでも」と声をかけられる。
俺は振り返り名前を口にする。
「リヒター・ラクレット、永遠の17歳だ!」
(えぇ…。)と女性は少し引いていたが、自身の名前を教えてきた。
「あ、アタシはロゼ・フレーメンよ! ありがとね。」
「いいって事よ、じゃあな可愛いお嬢さん!」
手を振り、その場を後にする。
「あれ? ロゼさん、あの方シュレイド城下町に向かって
ませんか?」
怪我の治った兵士が盗賊達をロープで縛りながらロゼに語りかける。
「そう、みたいね…用事が済んだら後でお礼しなくちゃね。」
そして、リヒターはシュレイド城下町に到着する。
城下町はいつも以上に盛り上がっており皆、お祭り騒ぎに
なっていた。
「何だ? 前に来た時と違ってヤケに
浮かれてるな?とりあえず、
長旅の準備ついでに色々聞いて回るかな。」
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