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u0-01 = prologue
何かが、そこにいた。
何かは、ありきたりな何かだった。
何かは、変化した。
何かは、確かに変わったが、それがどう変化したのか理解できなかった。
何かは、以前よりも大きくなった。
何かは、自身以外が小さくなっていく事に気づいて、変容した自身を知覚した。
それもすぐに終わる。壊れてしまう。全て、いなくなってしまう。
何かは、急に眠たくなって横になった。
何かは、最後に考えた。
待ってみよう。誰かが、見つけてくれるその時まで。
何かは、大きな瞼をゆっくりと閉じた。