私がアイドル?
「ただいま~!」
「あら、おかえりなさい、來夢」
私は、天真來夢
笑顔で元気なのが取り柄な中学2年生。
ニックネームは、ライム。
私の家はパンやさん!
毎朝モチモチのパンが食べれるなんて最高の中学生だと思わない?
「宿題終わったら手伝うね~」
「あら、いいの?ありがとね」
ライムの家はパン屋の二階だ。
ライムの部屋の勉強机の前にはポスターが張ってある。
「よし!頑張りますか~」
ポスターを見て気合いをいれた。
このポスターは大人気アイドルユニット【HIR】のポスターだ。
(ハイルと読む)
すぐに宿題、予習、復習を終わらせたライムはしたに降りた。
「終わったよ~、お母さん手伝うよ~」
「あっ、ライム!」
「ルイ~どうしたの?」
「ライムに用事があるみたいよ、店は大丈夫だから行っておいで」
「ありがと!お母さん」
しばらく歩くと噴水公園がある。
そこの特等席にライムたちは座る。
日陰があって、噴水の水が地面を冷やして、ヒヤヒヤして気持ちいい。
「どうしたの?ルイ」
「ライム!アイドルに興味ない!?」
「アイドル!?」
この子は、水城琉生。
ルイと呼ぶ。
ルイは【HIR】の大ファン。
ルイはライムと一緒にライブに行ったときからどはまりしていた。
「アイドルは見るだけでいいよ私は」
「そんなこと言わずにさ!やろーよ!!」
「…でも~」
「わかった。私ね再来週に知り合いがやるライブに出るのよ。だから、ライム!この一回だけでいいから!お願い」
「…わかった。その一回だけでいいのね?」
「うん!!」
ライムはこうして、次の日からそのライブに向けて練習をするようになった。
学校にいくと、ライムは頭がよく可愛い女の子だ。
友達も多い。
「ライムちゃん!ライブするって本当!?」
ルイは噂や嘘、騙すことが嫌いだ。
この話を流したのは公園で誰かが話を盗み聞きしていたのだろう。
「どこでやるの?」
「えっとね…kikiruのお店だって」
「kikiru!?」
「そんなにすごいとこなの?」
「知らないの!?…ほんと、興味がないことはなにも知らないわね…」
この人はこのクラスで一番仲の良い友達だ。
ユオという。
「隣のクラスの大地くんたちの有名バンド【クラシス】がよくそこでライブするんだよね~」
大地くん…。
霧宮大地。中学にして、バンドで活躍しているメインボーカル。
とてもにんきなバンドボーカルでこの学校でもモテモテだ
「あー、大地くんね」
さすがのライムでもその名は知っている。
「いいなー、その日ってクラシスもライブする日なんだよー!生演奏いいね!」
「私、その日しかライブしないから…それにクラシス?もよく知らないし…」
「そーなの?マジか…でも、俺の生声は聴いてくれるか?ライム」
「キャーーー!!大地くんよ!!」
周りの女子が騒ぐ。
とてもうるさい。
大地を見ると、ニコニコ笑顔で手を振っている。
「わたしには無理だな…作り笑いなんて」
「…だったら、今週の俺たちのライブみにこいよ」
「…」
「ライム~まだ!?」
「あっルイ~いま行くよ」
ルイが迎えに来てくれていた。
「大地くん、私はHIRキトさんのライブを見て大好きになったの、だから興味はあるよ。アイドルに」
「…そっか、じゃあお前たちのライブ楽しみにしてるな」
ニコッと笑いながら手を振っている。
「うん!ありがと!」
『!?』
笑みだった。
ライムはあまり笑顔にならない女の子だ。
二人は練習しに公園に向かった。
「ライム、わたし…この曲歌いたんだ」
「?」
ルイが鞄からとり出したのは、楽譜だった。
ライムは楽譜が読める。
「この曲…いいんじゃない?」
「ほんと!?やった!ありがと!」
いつもより喜んでいた。
「歌詞は?」
少しテンションが下がって鞄からもうひとつ紙を出した。
「……これだよ」
ざっと目を通した。
「…んー、これ良いけども歌詞が変ね」
「!」
「プロだと思わない…なんかへたくそ」
「…そっか、わかったじゃあ違う曲にしよっか!」
「うん、そうしようか」
「……」
結局、良い曲が見つからなかった。
とりあえず、ルイが持ってきた曲で練習をした。
「…この曲さ」
「えっ?なに?」
「歌詞変えればけっこういい感じになりそうなんだよね」
「歌詞?どこの部分?」
ライムは鞄からペンと紙を取り出した。
さらさらと書いていく。
「まず、この部分かな~」
「どうして?」
「リズムとあってないの」
いろいろと、歌詞を変えていい感じになった。
気づいたときにはもう7時になっていた。
「やば!帰らないと!」
「ばいばい~」
「うん!またあしたね!」
ライムは家につくと、女性とぶつかってしまった。
ドン!
「っ!…ごめんなさい!」
「あっ、ごめんなさい…大丈夫?」
「あっはい」
「良かった」
年は同じくらいなのに大人に見える…。
黒髪のロング。
とても、きれいだ。
「ライム?おかえり!」
「あっ!お母さん~ただいま!」
あの人はいつのまにかいなくなっていた。
「お母さん、さっきの女の人だれ?」
「えっ?あーあの綺麗な子?あの子は常連の桐原澪歌さんよ?」
「桐原…澪歌…」
どこかで聞いたことのある名前だった。
桐原澪歌。。。
誰だろう…。