ある日のこんなやり取り
世の中を探せばこんなやり取りがあるかも。あるかな。ないな。
「味噌汁を作るとするじゃない。出汁を取って、具を入れてみそ入れる。きっとそれと何かを作るってそれと同じなんだよ。例えば、異世界もの小説を書くとする。それを現代からの召喚にするか、元から異世界にいるかとかの根底にあるようなところが出汁で、恋愛要素を入れるか、魔法要素ありにするか、内政チートありとかテンプレ要素含めていろいろ要素があると思うんだけど、それがきっとみそなんだよ。それで具になるのが登場人物。お肉とか豆腐とか貝類とか○○の味噌汁とつく○○の具の所が主人公で、それ以外はネギ、ワカメ、油揚げになって、○○の具と相性がいい順にヒロインだったり、親友だったり、サポートキャラだったりモブだったりするんだよ。それで、一番相性が悪いのが悪役。灰汁だけに。」
「あ、ごめん。、叩かないで、ちゃんと指動かしてるから。それで、それをうまく料理するのが作者で、味見して味を調えるのが編集者だと思うの。だから、味は大雑把でもいいと思うの。」
「それが許されるのは企画段階から締切前までの話で締切を余裕で通り越している段階で言う話ではない・」
「だって、締切あるとメリハリがつくと思ったんだもん。」
「もんって、また子供みたいな。メリハリどころかいつもと変わらずユルユルかダラダラじゃないですか。」
「行けると思ったんだけどな。」
「感性の赴くままノリと勢いで書く人には向かない方法だと思いますよ。まあ、幸いとして雑誌掲載じゃないのでいつも通りでもいいんですけどね。」
「じゃあ、なんで着てたの。」
「今日が設定した締切日だからですよ。とりあえず、上に連絡してきます。」
「はーい。いってらっしゃい。」
読んでくださりありがとうございます。