表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/41

魔法

ステータスに魔法と書いてあったのに会話では魔術と言っていたので書き直しました。

魔術>魔法・魔術師>魔法使いなど。確認はしましたが修正もれがあったら教えてくれると助かります。


評価、感想、お待ちしてます。

 訓練が始まった。


 全員が魔力操作を覚えた後、魔法の基礎知識について教えられた。

 箇条書きしてまとめると、


 ・魔法はそれぞれに詠唱時間が存在する。時間はそれぞれの魔法のレベルに依存する。LvMax(レベルマックス )にしても詠唱時間はなくならない。

 ・魔力操作がないと魔法は発動できない。

 ・詠唱時間が終わった後に魔法名を唱えると魔法が発動する。

 ・魔力操作のスキルレベルが高いほど詠唱時間が更に短くなる。魔力操作をLvMaxにすると詠唱時間がなくなる。

 ・MPがなくなると身体がとてもだるくなる。

 ・MPは一時間で1割回復する。寝ると回復速度が二倍になる。


 これにより、更に分かったことがある。


 ・スキルの最大レベルが10であること。

 ・ステータスのスキルや称号に触れると、詳細を見ることができること。


 詳細に関しては盲点だった。まさかステータスにさわれるとは。

 これのおかげで自分のスキルの詳しい事がわかった。


 パッシブスキル

  経験値UP

   あらゆる獲得経験値が5倍になる

  聖なる光

   光魔法の効果が2倍になる


 アクティブスキル

  光魔法

   Lv.1 ヒール/HPを30回復[MP消費10]

  空間魔法

   Lv.- 亜空間倉庫/自身の最大MP×2kgまで入る倉庫

      転移/1㎞×MP100消費する

      MP消費は距離に比例する

  念動魔法

   Lv.- 念動力/1kg×MP100消費する。重さに限らず念力を使ってる間は5秒毎にMP2消費する

      MP消費は重さに比例する

      念動力は一つの物しか持てない

      レベルに応じて念動力の届く範囲があがる

      詠唱時間がない


 これを見て思った。

 念動魔法がはずれすぎる!


 ”5秒毎にMP2消費する”これはまだいい。

 だが、”1kg×MP100消費する”これはひどすぎる。

 しかも、”念動力は一つの物しか持てない”なんて効果があるせいでMPを上げても物量によるごり押しができない。


 ていうか、転移なんなんだよ!1㎞とか歩くわ!


 もしかして俺、ちょー弱い?


 でも、空間魔法の亜空間倉庫は便利だな。

 Lv.1の今でもMPが40あるから80kgまで入るのか。


 やばいぞ、このままだと荷物持ち直行じゃないか。まともなのが光魔法しかない。


 座学が終わった後、メアリーさんが


 「とりあえず自分の魔法がどんなものか試してみなさい」


 といって、外にある魔法を撃っても大丈夫な場所に案内された。

 それぞれが自分の魔法を空や地面に試し撃ちしているなか、俺は気になっていたことを試してみる。


 それは念動魔法だ。

 ”1kg×MP100消費する”とあるが1kg以下ならどうなのか。

 試しに落ちていた小石を持ってみる。


 結果は、”消費しなかった”。

 念力を使ってるので5秒毎にMP2は消費していたが、発動にかかるコストがゼロだった。


 そして、動かしてみたところ、結構な速さで動く。

 だが、自分を中心にだいたい半径5m離れると制御を失い、落ちてしまった。

 おそらく半径5mが念力の届く範囲なのだろう。


 半径5mの範囲に意識を集中していると、突如、風が吹いた。

 そこで思った。これ、空気も動かせるんじゃないか?と。


 動かせた。しかも結構勢いが強い。

 人に当てたら2mぐらい吹き飛ぶのではないか、というくらい強い。

 風が吹かせ続けると、これも5秒毎にMP2を消費する。


 これなら使える、と思ったがすぐに欠点に気付いた。

 半径5mを超えると勢いが無くなるのだ。

 つまり、敵に使う場合、半径5m以内まで近づかなくてはならないのだ。

 それは危険すぎる。


 そもそも、遠距離攻撃という魔法の長所がいかせていないのだ。

 念動魔法のLvがあがれば、範囲が広がるかもしれないがどれほど広がるかわからないので、あてにできない。


 念動魔法の使えなさに絶望していると、あることを思いついた。


 もし、これが出来れば相当強力な攻撃ができるはずだ。


 思いついた事を実行する。


 まず、”範囲内すべての空気をつかむ”。

 これはできた。


 そして、その空気を突き出した手のひらの前に”全て集める”。

 つまり、空気を”圧縮している”のだ。

 しかもどんどん圧縮しても特に負担がかかる様子もない。

 慣れれば一瞬で限界まで圧縮できそうだ。


 そして、突き出した手のひらの向く方向に向かって圧縮した空気を”放出する”。


 ボゴォーーーーーン!!!


 「キャーーーーー!!」「うわぁーーーーー!!」


 とてつもない爆音と共に誰かの叫び声が聞こえる。自分の周辺には土埃つちぼこりがまっている。


 周辺の土埃を念力の風で払うと、


 前方20m近くの地面がえぐれていた。


 「やっちまった・・・」


 驚きのあまり声がでた。

 更に驚いたことに、あれほどの衝撃であったにも関わらず自分に被害がなかった。

 まるで、衝撃波がすべて前方にいってしまったかのように。


 これはやばいぞ。

 慣れてしまえば予備動作なしで前方20m近くを一瞬で破壊出来てしまうのだから。


 メアリーさんが走って近づいてくる。


 「マヒロちゃん大丈夫!?何をどうしたらこんなことになるの!?」


 真っ先に身の心配をしてくれる辺りに優しさを感じる。


 「えぇっと、ちょっと魔法の実験をしていたらやっちゃいました」


 どうやってやったかは隠す。


 「はぁ、教える気はないのね~。普通ならちょっと無理をしてでも聞き出すのだけど、勇者だからそれはむりね~」


 わざわざ自分の手札を解説するつもりもないので、できればこのまま隠しておきたい。


 「まぁ、いいわ。でも、絶対に街中でやっちゃダメよ。訓練場でもダメだからね」


 使用禁止をされてしまった。

 まぁ、当たり前か。


 「はい、わかりました・・・」


 「よろしい。はぁ、これどうやって報告すればいいのよ。胃が痛くなってきたわ・・・・」


 と言いながら、元いた場所に戻っていく。


 そして、入れ替わるように井村さんが走ってくる。


 「真宙ちゃん大丈夫?ってうわっ、近くで見たらすごいねー。地面がえぐれてるよ・・」


 「あぁ、ちょっと魔法の実験をしてたら加減を間違えちゃったんだよね」


 「全然ちょっとの規模じゃないよ?」


 井村さんにツッコまれるとは・・


 こうして最初の訓練が終わった。

 一度、訓練場に集合してから解散となった。

 その時に、メアリーさんが戦士系担当のエオルンドさんに何か話して、


 「マヒロっていったか、絶対に街中や屋内でやんなよ?」


 と、二度も言われてしまった。

 とりあえず、「わかりました」とだけ答えておく。


 そしてまた着替えて解散となった。

 帰り際に広と合流する。


 「先生たちの様子を見るに、あの爆発音は真宙がやったのか?」


 広に聞かれた。


 「あぁ、ここまで聞こえてたんだね」


 「結構でかかったぞ」


 「まぁ、場所近いからね」


 「で、何やったんた?」


 「魔法で前方20mを破壊した」


 「は?」


 「魔法で前方20mを破壊した」


 「・・・マジで?」


 「マジで」


 「・・あれ?魔法のレベルは?」


 「全部Lv.1だよ」


 「それでその威力かよ・・・どうやったらそんなことになるんだ?」


 「ん~。広にならいっか。誰にも言わないでくれる?一応、切り札のつもりだから」


 「あぁ。絶対いわない」


 「よろしい。といっても、そんなに難しい事じゃないんだよね。念力魔法ってあったじゃん?」


 「あぁ、真宙が最初から覚えてた奴だな」


 「そう、それで空気を限界まで圧縮して一気に前方を狙って放出したんだよ」


 「うわぁ、マジか・・・それってコストどうなの?」


 「詳しい説明ははぶくけど練習して慣れればコスト0までおとせる。しかも一瞬で発動できる」


 「何というぶっ壊れ性能・・・」


 「まぁでも、範囲攻撃だから味方に当たるかもしれないんだよね」


 「てことはパーティ戦には向かないのか・・それって魔法使いとしてどうなの?」


 「これ使って戦うとなると前衛がこれをよけれる前提になるね」


 「一瞬で発動だろ・・・」


 「そうだね。ていうことは前衛いらないね」


 「パーティの意味・・・・」


 「それな。まぁでも、使える場所が限られるから頼りにしてるぜ?相棒」


 「ハハッ、任しとけ!!」


 「おう、任せたぞ!」


 などと会話しながら部屋に戻る。


 部屋では、『今日はどんなことをした』とか、『こんなことができるようになった』など、報告会も踏まえて色々話した。

 そのあと、侍女さんが来て大浴場に案内された。これからは毎日使っていいらしい。もちろん男女で分かれている。

 終わった後、侍女さんから私服と寝間着が配られた。

 いったん部屋に戻り、もらった服を置いてそのまま食堂に向かう。


 昨日と同じ場所に同じメンバーで座って雑談する。今日もワインが出されたが勿論、飲まなかった。


 部屋に戻り寝間着に着替えて広とベットに入る。

 その際に、


 「まるで夫婦みたいだね」


 と言ってからかったら、顔を赤くして潜ってしまった。

 「じゃあ、夫婦みたいなこともしようか?」と押し倒す度胸はなかったようだ。

 ・・・やられても困るが。


 こうして訓練初日は終わっていった。

最初の方、全然セリフがないですね・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ