side.大石 広
広君の視点で書いてみました。
本編だと主人公の性転換についてあまり触れられなかったのと
詳しい外見を書いてなかったのでここで書きたいと思います(^^)/
「うっ、なんだ・・・?」
薄暗い部屋だ、結構広い。
見渡してみると起きてるやつもちらほらいるがほとんどの人が倒れたままだ。
「ここどこだよ・・・」
真宙が見当たらない、もう起きたのか?
でも、こんなところで動きまわるとは思えない。
「ん?」
俺の後ろに倒れてる人がいる。見たことのないひとだ。
女性・・・それもかなりかわいい。だけど、何故か男物の制服を着ている。
俺と同じものだ。
髪は暗い茶色、肩までのびている。顔は美人というよりも可愛い系だ。
身長は倒れているからわかりにくいが、165~170センチくらいはありそうだ。
全体的にほそめな印象を受ける。制服を着ているからわかりにくいが胸もそれなりにある。
全体をみてもバランスのいい体をしている。
思わず抱きしめたくなる美しさがある。
って、思わず眺めてしまったがあまりジロジロ見るのは失礼だな。
・・・もう遅い気がするが。
とりあえず起こすか。
「おーーい、おーーーい、大丈夫ですかーー?」
あまり大きな声だと周りの人に迷惑なのでできるだけ小さい声で呼びかけながら
そっと肩をゆする。
何度かやっていると反応があった。
「んっ・・・・ふぅ・・」
・・・・・チガウ・・・オチツケ・・・ソウジャナイ・・・
俺は別にそんな艶めかしい声が聞きたいわけじゃない。
・・・・童貞の俺にこれはきつい。
起こすか・・
「おっ?」
どうやら目があいたようだ。
「おぉ、よかった。目が覚めましたか。体調はどうですか?この指何本にみえますか?」
俺は声をかける。
「・・・2本・・」
ちゃんと見えているようだ、頭は正常なようだ。
「よし、大丈夫そうですね、立てますか?」
「あ、あぁ、ていうかどうしたんだ広、お前こそ頭大丈夫か?自分の名前わかるか?」
・・・どういうことだ?なぜ俺の名前をしっているんだ?自己紹介をした記憶はない。
「え?あぁ、俺の名前は大石広、えっとき君は?」
「いや君は?って、真宙だよ逢沢真宙。広お前だいじょぶか?」
真宙と名乗った女性から困惑と心配の感情が感じ取れる。
は?真宙?
「真宙ってあの真宙か?」
思わず疑問が声にでる。
「あのって、お前の親友の真宙以外どの真宙がいるんだよ」
俺の親友・・俺の記憶では男だったはずだが。
よく見ると真宙の目の焦点があっていない。
何かに戸惑っているようだ。
「だって、お前・・体が・・」
驚愕して声に出てしまった。
「体って・・」
そんな声と共に体を確認しているようだ。
手先を震わしながらゆっくりと体に触れている。
そして・・・
「あぁ、まじかよ・・」
そんな声がきこえた。
どうやら俺の親友は、
女になったようだ・・・。
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落ち着け、俺が落ち着かなくてどうする。
真宙は、・・・今はダメだな、ここで声をかけたら
余計にパニックなるかもしれない。
少し頭の中を整理する時間が必要だ。
・・・・よし、そろそろいいかな?
「真宙、大丈夫か?胸すげー腫れてるけど」
いつものノリで冗談を言ってみる。
「腫れてるわけじゃねーよ」
ツッコんでくれたな、一応大丈夫か聞いてみるか。
「ハハッ、まぁとりあえずおちついたか?」
「おかげさまでな」
そんな声が返ってくる。
とりあえずもうだいじょぶそうだな。
目の焦点もあっている、手先も震えてないし足元もふらついてるかんじはない。
周りをみると少しずつ起きている人が出始めているようだ。
山崎先生も起きていろんな生徒のもとに走り回っている。
「真宙はどうして性別かわってんだ?」
一応聞いてみる。
「俺がしりたいわ」
「だよなぁ・・」
「今はそれより、ここがどこか知りたい」
「それよりっておまっ女になってんだぞ?だいじょぶなのか?」
最終確認のつもりで聞いてみる。
この後なにが起こるかわかんないし、後でパニックになったら大変だからな。
さすがに過保護かな?
「いまは不思議と落ち着いてる。まぁ、もしかしたら俺がきずいてないだけでおかしくなってんのかもしれないけど、パニックになって叫びまわるよりましだろう」
「それもそうかぁ」
「そういうお前こそ、10年以上つるんできた親友が性別変わってんのに随分リアクションがうすいな」
真宙は気ずいてないかもしれないが、真宙が性別が変わったときずいてから結構時間が経っている。
真宙は自分の体を確認してからしばらく立ち尽くしてたからな。
まぁ、それをわざわざ言う必要もないか。
「いやぁ、お前があんまり取り乱してないの見てたらこっちもってのもあるが、いきなり床が光って気が付いたら薄暗い部屋の中でしたってもうわけわかんなくて頭が追い付かねーよ(笑)」
「ほんとそれな」
「おぉ、大石ここにいたか」
山崎先生が近づいてきて話しかけてきた。
「お前、逢沢はどうした?いつも一緒にいただろ?それと、そこの茶髪の美少女はだれだ?」
先生には話しておいた方がよさそうだな。
「その美少女が逢沢ですよ」
「は?え?は?マジ?嘘だろ?あの女装が似合いそうな男子ランキング1位の逢沢だぞ?え?性別変わっちゃったの?マジ?」
おいまて、せっかく俺が真宙にうまく隠蔽してきたのになぜここで暴露した。
「おいちょっと待て、なんだその屈辱的なランキングは?俺は知らんぞ」
これからも知らないで欲しかったよ。
ちなみに俺は真宙に投票してたよ。
もともと中性的な顔だちしてたからね。
「え?やっぱマジで逢沢なのか、ま、まぁいるならいいか。後で詳しく聞かせてくれよ?なにが出来るかわからんが相談くらいなら出来るから。じゃぁ俺は他の生徒見てくるよ。大石、逢沢はまかしたぞー」
「りょーかいでーす」
「女装ランキングってなんだよ・・・」
あぁ、真宙がショック受けてる。だから隠してたのに。
とりあえず何をするべきかな?真宙にきいてみるか。
「どうする真宙?いま何かできることあるかな?」
「とりあず、何が起こるかわかんないから寝てるやつが起きるまで大人しくしてた方がいいんじゃないか?」
「まぁ、ここを出るにしても全員の意識がもどったらだしな」
何もしないのもあれなのでとりあえず荷物確認をする。
鞄はまぁ、ないな。スマホはあるが・・特に何もできないな。
せいぜいカメラが使える程度か。
真宙の方は・・・なんでピッキングツールもってんだ・・。
聞いてみた。
「あったら便利だから」
「そっ、そうか。」
何に便利なんだ、
あっ、ポケットに飴入ってた。
あとで真宙にあげよう。
ていうかろくなもんもってないな・・・
真宙のそれは・・・パチンコ玉か?なんで持ってるんだ・・。
聞いてみた。
「あったら便利だから」
なにに!?なにに便利なの!?・・・まぁいいか。
しばらく持ち物確認や限られてはいるが情報整理などを二人でしながら時間をつぶす。
全員が目を覚まし泣いたり喚いたりしているものがいる中、ゴゴゴッ、という音とともに扉のようなものが開いた。
大石君の方が書きやすいな(白目)
次回はちゃんと本編書きます。
感想、評価お待ちしています(^^)/




