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試験の結果

ちょっと短い・・・というか面白味が少ないかも・・・。

次回からまた話が進みます・・・多分。

 盗賊の頭を無事に討伐し、他のメンバーと合流する。

 が、やはりCランク昇格試験を受けるだけあり、並の盗賊では相手にならないようで、残党狩りはほとんど終わっていた。


 「お?そっちは終わったの?」


 女性パーティの一人が声をかけてくる。

 広が答える。


 「あぁ。ここの頭と出くわしたが何とかなったよ」


 「ええ!二人だけで倒したの!?」


 「まあね。後は残党狩りだ、最後まで油断せずに行こう」


 と言っても、残りあとわずかだったのですんなりと終えることが出来た。


 「負傷者はいませんか?本人が気づいていない場合があるので、近くにいる人同士で手早く確認しあってください!」


 俺はここにいるメンバーに聞こえる様に声をかけた。

 そして案の定、二人の負傷者が見つかったので治療する事になった。


 「お願いします」


 「すまない、よろしく頼む」


 女性パーティの人とソロの人だ。

 盗賊の攻撃が軽く当たってしまったようだ。


 「『ハイヒール』」


 二人に回復魔法をかける。


 「おぉ」


 「これは・・すごいな」


 二人の傷を無事に治療することが出来た。

 俺が治療している間に、他のメンバーは野営地にある戦利品を集めていた。


 「で・・・集めたはいいが、どう分ける?」


 破壊したテントの布に戦利品を並べてある。

 食料や硬貨などが主な戦利品だ。

 宝石や武器などがちらほらとあるが、商人隊などが襲われたという情報もあるので、おそらくそのせいだろう。


 「山分けでいいんじゃないか?」


 広が提案する。

 すると、女性パーティの一人が口を開く。


 「私たちはそれでいいが・・・君たちはいいのか?おそらく、君たちのパーティが一番の手柄なのは間違いないぞ?」


 「俺も同感だ」


 ソロの人も同意する。


 「ん~。でも、手柄に合わせて細かく分けるのは面倒だろ?こんなことで揉ても困るし、やっぱ均等でいいんじゃないか?それに、今回のメインの盗賊退治は無事に達成したんだし、それの報酬もあるんだから十分だろ」


 広は自分の考えを言う。


 「しかし・・・」


 「まぁ、思ってたよりも多く貰えてラッキーぐらいに思っておけばいいんじゃないか?」


 「・・・・・・・・わかった。ありがたく受け取らせていただこう」


 結局、全員の了承を得て戦利品は均等に分けることになった。

 ちなみに、捕まっている人などはいなかった。


 依頼を達成した俺たちは、速やかに森を脱出する。

 勿論、この森は盗賊だけでなく魔物もいるので、ある程度警戒しながらだが。

 無事に森を抜けると、そこにはある人が待ち構えていた。


 「無事に終わったみたいだな」


 試験官のオスカーさんだ。

 そして、その横には・・・・うつむいたままの男が三人。

 最初に勝手に森へ入っていったパーティだ。


 「あぁ、こいつらか?自信満々に森に入って無事に盗賊の拠点を見つけたはいいが、強襲しようとして見張りに見つかって失敗。逃げ回って何とか盗賊をまいた、というところを俺が確保した。というところだ」


 途中から存在を忘れていたが、どうやら生きていたようだ。


 「さて、それじゃあ試験の合否は街に帰ってからだ。このまま帰還するぞ」


 オスカーさんに先導されながら、街へ移動する。

 何事もなく街に到着し、ギルドに入ると一つの部屋に案内される。


 「この部屋で待っててくれ。少ししたら結果を知らせに来る」


 そう言って部屋を出ていった。

 部屋の中にはテーブルと椅子がいくつかあるので勝手に座らせてもらう。


 「お疲れ様」


 広が飲み物を渡しながら声をかけてきた。

 ここに来る途中に通りで買ってきたのだろう。


 「ありがとう。広もお疲れ様」


 「おう!」


 椅子に座りながら貰った飲み物を飲む。

 どうやらこれは果実水の様だ。

 やはり沢山動いた後に飲むと、普通の果実水でもおいしく感じる。

 広は安田さんや井村さんにも果実水を配ったあと、また戻ってきた。


 「ふぅ。一先ず、うまくいってよかったな」


 広は横に座る。


 「そうだね。特に大きな問題もなく、皆無事に戻ってこれた。後は結果を待つだけだ」


 「そうだな・・・・・これが終わって、明日からはどうするんだ?」


 「ん~・・・基本的には今までと変わらないと思うよ」


 「そうなのか?」


 「まぁ、誰かやりたいことがあるなら別だけど・・・・ギルドの依頼は二の次、実力の向上を主にしていくのは変わらないと思うよ」


 「・・・そうだな。そのために俺たちは出てきたんだ」


 「うん・・・これからもダンジョンに潜って自分たちを強化して、その過程で手に入ったものを売って生活をするのは変わらないけど・・・まぁ、細かい事はみんなで相談して決めればいいよ!」


 「そうだな!」


 ――失礼する――


 そんな声と共に部屋の扉が開く。


 「さて・・・・お待ちかねの合格発表だ。しっかり聞けよ・・・・・まず、パーティ『茨の戦士』・・・全員合格だ」


 あの女性三人のパーティか・・・そんな名前だったのか。

 すごく喜んでるな・・。


 「次・・・ハジバール・・・合格だ」


 ソロの人か。

 ・・・ホッとしたような顔をしているな。


 今更だが全員の名前知らないままだったな・・・。


 「そして・・・・お前たちはパーティの名前決めてないのか・・・リーダーのヒロとそのメンバー・・・全員合格」


 「合格したね」


 「よかったよかった♪」


 安田さんと井村さんだ。


 「以上だ。合格者は受付に行って、カードの更新をする事。・・・じゃあ、解散」


 案の定、あの男のパーティは不合格だった。

 まぁ、もう俺たちには関係のない事だ。


 俺たちは言われた通りにカードを更新するために受付に向かう。


 4人ともしっかり更新してもらった。


 「お?Cって書いてある」


 広がカードを見ていった。


 「更新してもらったのに書いてなかったら困るよw」


 「そりゃそうだw」


 そして、今日は宿へ戻って休むことにした。

 また明日からダンジョンである。

昨日、久々に更新したのに早速感想が書かれてビックリしましたw

とても嬉しかったです。

完結までやっていくつもりなのでよろしくお願いします。

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