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ギルド登録

二部投稿したい・・・時間が欲しい・・・


評価、感想お願いします。

 冒険者ギルドに向かった。


 一度来た道を戻り、城の表通りに出る。

 そのまま、街の外にでる門に向かって進む。

 すると、食事処や宿屋らしき建物が増えてきた。

 その中に、一際大きな建物がある。おそらくここが冒険者ギルドだろう。


 「ここっぽいな」


 「そうだね」


 広の言葉に頷く。

 そのまま俺たちは中に入った。


 中はまさにギルドといった感じだ。

 美形な女の人や男の人が受付にいる。

 その正面には酒場のようなものがあり、受付の近くの壁には依頼表らしきものがある。


 「思ったより人が少ないな」


 広が言った。


 「そうだね、まぁ今昼だしこの時間は仕事に行ってる人が多いんじゃないの?」


 俺はそう予想する。


 「でも、人が少なくてよかったじゃん。おかげで受付っぽいとこすいてるし」


 井村さんが言った。


 「じゃあ行こうか」


 俺の言葉に皆が頷く。

 そして受付の人に広が声をかける。


 「すみません。冒険者になりたいんですけど・・・」


 「はい!この受付で大丈夫ですよ。後ろの女性の方々も一緒にですか?」


 受付の女性はにこやかに答えた。


 「はい、全員です」


 「かしこまりました。それではこちらに記入をお願いします。代筆しますか?」


 「いえ、大丈夫です」


 そう、字は書けるのである。これは初めての座学の時に気付いたのだが、会話もそうだがどうやら自分たちが日本語を話したり書いたりしても、この世界の言葉に見えたり聞こえたりするようだ。

 何故かはわからない。


 そして、全員がプロフィールのようなものを記入していく。

 書く内容はこんな感じ。


 名前、職業、得意な武器、他にも色々あったが、受付のお姉さんが必須ではないと言っていたので書いていない。

 書けたのでみんなで渡す。


 「はい、それではお預かりします」


 そう言って受付のお姉さんが何かしている。

 すこしするとカードのようなものを渡してきた。


 「それではこのカードに血を垂らすか、魔力を流してください。それで、登録完了です。このカードはあなたたちの身分証にもなりますので、絶対に無くさないで下さい。それが本物かどうか聞かれた場合はもう一度、血を垂らすか魔力を流せば光ります。それが本物の証明になります。それを無くした場合は再発行できますが、カードを作ったギルドでないと再発行できないのでご注意ください」


 俺たちはそれぞれ、もらったカードに魔力を流す。

 これで完了か。というか、やっぱり身分証になるんだな。いま一番欲しかったものだ。

 これで自由に街に出入り出来るようになったはずだ。

 これも座学の時に教わったが、どの街にも出入りするときは身分証が必要なようだ。


 「それでは、登録完了です。冒険者ギルドの基本的なルールなどはお聞きになりますか?」


 「お願いします」


 広の答えを聞いて、受付のお姉さんが説明を始める。

 まとめるとこうだ。


 ・ギルドはランク制でG~Sランクがあり、Gランクの場合、何かしらの依頼を一週間で5個クリアしなければならない。クリアするとFランクになり、クリアできなかった場合カードが取り消される。

 ・一度登録を消された場合、再登録は出来ない。

 ・冒険者ギルドに対する何らかの不正が発覚した場合、その時点で登録を抹消される。

 ・クエストは自分のランクより、一つ上のランクまで受けることが出来る。


 大事なのはこんなところだろうか。

 でも、一番上のGランクの奴が非常にまずい。

 次にいつ来れるかわからないからだ。

 受付のお姉さんに聞いてみよう。


 「あの、ちょっといいですか?」


 「はい、なんでしょう?」


 「ちょっと事情があって、次にいつ来れるかわからないんですけど、今日中に終わりそうな依頼もしくは何か別の方法でFランクになれないですかね?」


 「う~ん、そうですね~。そもそもこの決まりは冒険者としてやっていけるかどうか確かめるための物ですし~。・・・ちょっと上司に聞いてきます」


 そう言って、お姉さんは奥に行ってしまった。

 少しするとお姉さんが戻ってきて、


 「上司に確認してきましたが、あるにはあるそうです。これは裏道のようなもので、FランクにならずにEランクの試験を受けるというやり方です。試験の内容は、試験官とと一対一で模擬戦をやっていただくというものです。試験官に実力を認めてもらえれば合格となります。どうしますか?」


 「う~ん。皆はどう?ぶっちゃけこれしかないと思うんだけど・・」


 俺は皆に聞く。


 「俺はそれでいいと思うよ」


 「私もいいとおもうよ」


 「おなじく~♪」


 広、安田さん、井村さんがそれぞれ同意してくれた。


 「それでは全員参加、ということでよろしいですね?」


 「「「「はい」」」」


 そして、お姉さんが受付から出てきて、「試験会場にご案内します」と言って、入り口とは別の扉に案内する。

 案内に従って中に入ると、広い訓練場のようになっていた。というか訓練場だな。


 「それでは、試験官を連れてきますのでこちらでお待ちください」


 と言って、お姉さんが離れていく。

 ここで、俺だけ亜空間倉庫に武器をいれたままなのを思い出し、お姉さんがいない間に出しておく。

 杖か長巻か悩んだが、登録するときに長巻と書いてしまったので、失敗したと思いながら使ったこともない長巻をだす。

 一応、杖と同じように使えるので問題はないが。


 すこし待つとお姉さんともう一人、背の高い男の人が入ってくる。


 「この方が試験官を務めます、ギルド職員のラーマさんです」


 とお姉さんが紹介する。


 「ラーマです。これでも元Cランクの冒険者です。皆さんよろしくお願いします」


 細身の優しそうな顔をした人だ。


 「では、早速試験を始めましょう。誰からでも構いませんよ?」


 そう言って、会場の真ん中に立つ。

 皆で話し合って順番を決めた。

 広、安田さん、井村さん、俺の順だ。


 「準備が出来ました。よろしくお願いします」


 広は新品の片手半剣を構えてそういった。


 「それではいつでもどうぞ」


 ラーマさんは二本の剣を構えた。


 とたんに広が身体強化を使って正面から突っ込む。


 ラーマさんはそのスピードに驚いたようだがすぐさま切り替えて広の攻撃を受け流す。


 それからしばらく打ち合ったあと、ラーマさんがバランスを崩しそこへ広が素早く突きを放つ。


 「ご、合格です」


 「よっしゃ!」


 広が合格した。


 「まさか負けるとは・・・」


 ラーマさんがそんなことを言いながらへこんでいるがそれでも試験は続く。


 続いて安田さん。

 開始早々、安田さんも正面から突っ込むが、その途中にラーマさんの顔に向かってどこかに隠していたナイフを投げる。

 ラーマさんはそれを弾かずに躱すがそのすきにできた死角に安田さんが入り込み後ろに回ってラーマさんの首に短剣をあてがう。


 瞬殺である。何だか安田さんがすごく強い。・・・そして怖い。

 ラーマさんも顔が青ざめている。


 そして井村さん。

 井村さんは始まってすぐに後ろへ引きながら詠唱を始める。

 ラーマさんが近づく前に詠唱が終わり、自分の周辺の地面を凍らせてそれと同時に氷の棘のようなものを飛ばす。

 まさか、同時に魔法を使うとは思わなかったのか、ラーマさんは驚いてしまい、そのまま直撃する。


 さすがに怪我をさせたままでは悪いので回復魔法をかけておく。

 その時に俺の方を見ながら顔を赤らめながら、「これが終わったら食事でもしませんか?」と言われたので丁重に断った。


 なんだかもう、ラーマさんが涙目になっているが試験を始める。

 はやく終わらせたかったのでラーマさんが正面からくるタイミングで衝撃波を放つ。


 ラーマさんは気絶してしまったが特にけがなどはなかったのでそのままにしておく。

 試験は無事に終わり、見事、Eランクに合格した。


 お姉さんは何だか興奮していたが、更新したギルドカードを受け取り、明日に備えてもう帰ることにした。

ラーマさん・・・

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