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神も悪魔も倒す孤独な魔神の物語  作者: ロクライオン
プロローグ
6/36

003話 始まり~ある男の一日③~

そんなこんなでもう夕方近く。時刻はもう16時に差し掛かっている。


因みに、昼の後の講義は、一つ空き時間があったため、図書室で寝ていた。快適であった。


今日は、一人での帰宅である。


いつもだと、ユウキや他の友人と帰ったり、バイトに向かうのだが、

幸か不幸か、本日はバイトもなく、皆他の講義などがあり、一度観たとはいえ、続きの気になる身としては早く帰べきだと判断した。


「しかし、もうすぐ研究室見学か。どこにしようかな。あんまりどこも興味がわかないんだよな。」


などと一人で呟いても、レスポンスはない。寂しい。


「大体、どこを見ても所詮は、おもちゃに毛が生えたレベルだしな。今の科学力だとそんなレベルなのはわかるけどね。」


やはり、ソコが彼の中でネックであった。

どんなに現代科学が進歩していても所詮は、ラインにあるロボットアームか、おもちゃの様な二足歩行するものしか無いのが実情だった。

巨大ロボットなど夢のまた夢である。


「一オタクとしては、妄想だけで我慢しますかね~。ん?」


ブツブツと独り言をほざいていた章悟が、住宅地の角を曲がったとき、何かよくわからない(・・・・・・・)ものが目に飛び込んだ。


「何だ?あれ?」


それは、奇妙な穴であった。

現代社会において穴が道にある事自体は、さして問題では無いだろう。

道路工事もあるだろうし、道の劣化で陥没することだって昨今ではありうる。

しかし、その穴は、彼の目線程の高さ(・・・・・・・・)に空いていた。


「これは、あれかな。よくファンタジーにある、ゲート的なやつかな?これをくぐれば異世界とか、違う所に行ける的な。まさかね。」


そう言って彼は、警戒しながらも観察するために、その穴に少しづつ近づいて行った。

近づいて行くとその詳細がわかってきた。


それは、その穴は、空間に(・・・)空いていた。

大きさは、大体頭から胸が入る程であり、裏に回っても空間に固定されたように同じ箇所が空いていた。

穴の周囲は景色がゆがんでおり、穴の中は、黒とも白とも何色とも形容しがたい、奇妙な色が絶えず変化していた。


「見るからに怪しげだな。かと言ってマジックとかトリックでもないし。誰かが中から出てくれば、詳細が判るかもしれないが。というか危険なものじゃないか?さっきから冷や汗がでて、第六感がビンビンしている気がする」


そう言いながら、確かめずにはいられないのは、理系の性なのだろう。

近くにある植え込みから、気づかれにくい程度の木の枝をおり(犯罪である)、そっと近づけ、穴に入れようとした。


と、次の瞬間。


「な!!うあぁぁぁぁ」


穴が突如として大きくなり、章悟はあっという間に飲み込まれ、その次の瞬間には、穴は消えていた。


残ったのは、ただの静寂。


そうして、彼、上坂章悟は死亡した。


2話から、連続投稿です。

ここで、プロローグ終了です。(2017年02月20日)




↑冷静に考えたら、まだまだ本編が始まってなかった。

という訳でプロローグは続行でした。

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