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神も悪魔も倒す孤独な魔神の物語  作者: ロクライオン
1-1章 『魔法って何だろう?』
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026話 集められたその意味 continental description②

※この話には、試しとして画像が貼り付けられてますが、あまりうまくないので、参考程度に生温かい目で見てください

俺を含めた、初見4人組は驚いた顔をしている。

そりゃそうだ。

何が好きで、異世界から勝手に飛ばされてきて、ただでさえ問題があるのに、更に人が死ぬ様な災いを産むなんて話を聞いたら、誰でも引くし、遠ざけようとするに決まってる。

・・・なんか、自分の立ち位置が苦しくなってきてるな、おい。


「ゴホン。そういう誤解しそうな案件だからこそ、君たちを集めて講義をしようとした訳だ。

いいかね?」

言われてみんなハッとした。

確かにそうだ。ここにいる事に問題がないってさっき言われたばかりであった。

俺としたことが失念していた。


「確かにアリスちゃんの言う通り、異世界から人が来るとき、災いが起きるとされる。この村にいる者を含めて、少なくともこの国の人間は、教育等を通じてそのことの知識はある。

もっとも、地域やその学校等での差はあるがね。

とは言え、君たちはまだそのような事は教えていない。故に、本日がその機会という訳だ。

・・・さて、ここでもう一つ考えてみて欲しい。私達の魔法や他の技術を用いて『空間転移』やそれに近い事は簡単にできるかな?」

ここで更なる問いかけだと。

いや、どうなんだ、空間転移とか瞬間移動とかできるんだろうか?

試したこと無いな。できるなら、さすが魔法って感じだが。


「いや、村長。それは難しいのでは?確か、そういう魔法は、すごく高等魔法で、大きな魔法陣を書いて莫大な魔力を使うみたいな事を本でみた記憶がありますけど」

とリッカが答えた。


「その通りだ、リッカ。よく勉強しているな。私も魔法の専門家ではないが、それが非常に難しいという知識位はある。例えばだ、この、プエナ村から、隣のマイルの街まで『転移』系統の魔法を使って移動しようする場合一番簡単な方法は、両方の村に魔法陣を設置してその魔法陣間で移動する形になる。たったそれだけでも高価な魔力結晶をいくつも使用する上に、確実に成功するとは言えない。

それくらい難しいものなんだ。失敗する理由はいくつもあるが、大きな所でいくと、転移の座標指定、魔力不足、使用者・補助者の技量不足と言った所だそうだ。いずれにせよ非常に難易度が高い。

故に『転移』等の魔法を扱えるのは、ジーナさんとかの能力が高い魔法使いに限定されているのが正直なところだ。だから、能力の高い魔法使いは優遇される訳だ。

さて、話を戻そう。

今簡単に話した様に、ちょっとした移動であっても行うのには高度な技術と魔力などが必要になる。それを世界を跨いでやろうとしたらどうやってやるか想像もつかない。

では、異世界からやってくるものは、そんな魔法や技術を使ってやってきたのか?という疑問になる訳だが、それは違う。彼らは皆、何らか(・・・)の事故や現象に巻き込まれてここにやってきている。

皆ここまではついてきているかい?」


「な、なんとか」

フォリオが戸惑いながら返事をした。

皆同様といった感じか。

因みに俺は、理解したフリをしてる状態だ。

大体使ったことない魔法が難しいと言われて、

はいそうですかといえる程に俺は素直な人間じゃないんだ、これがな。


「ふむ。では続けよう。じゃあ、その事故や現象はどうして起きるのか?その答えは、もっと大きな魔力が絡んだ『災害』が発生しそうで、転移してきた者達はその集まった魔力の歪みやで偶然転移してきたという訳だ。

故に、その転移してきた者達には、何の罪は無く、寧ろ、災害発生の前触れであり、情報として共有されるべきという事になる」


「じゃあ、その災害ってのはそもそもなんでいつ起きるんですか?」

今度は、こっちから聞いてみることにした。


「その質問に応えるのは少し難しいな。『災害』は毎回形が違うそうだ、事実私も実際に遭遇した事はない。『破壊神』『天の怒り』『神の鉄槌』とか色々な名前があるがそれが何なのかは正直よく分からん。いつ起きるかについても、転移があってから大体、1周間から1年と幅が広いらしい。もう少し詳細を知りたければジーナさんに聞いてくれ。

いずれにせよ、近々この付近で発生するとされている。

そのため、ジーナさんはその準備をしている、君たちにお願いしたいのは、まず発生しても冷静でいることと、大人の指示にしたがって避難することだ。

そして、大事なのは、それが起きたからと言ってそれはショウくんのせいではないという事を今のうちにきちんと理解しておいて欲しいというのが今日の主題だ」


「因みに、前起きたのはいつなのかニャ?」


「前回発生したのは、大体9年程前だ。大体君たちが産まれてすぐの頃だね。この村から、かなり離れた所で発生したそうだ。この村では軽い地響きがあった位でそれ以上の損害は無かった。その時は、転移という前触れは無かったのだが、被害は少なかった。なんでもそれに居合わせた冒険者の方々が被害を最小限に防いだらしい。その方々は亡くなったそうだがね」

そうか、その冒険者がすごかったのか、その規模が小さかったのか知らんが、そんな痛ましい事件が合ったのか。


「まぁとは言え、こういう災害はやたらめったらは起きない。9年前より前は、30年前や80年、150年前という風にかなり長いスパンで起きているそうだ。また、国が何もしないかといえばそうじゃない。こういう事が起きた時、最悪の場合、国は『神』を召喚して、対処する。だから、安心して自分たちは避難していいそうだ」


「か、神ですか!!」

つい反応してしまった。神ってあれだろ、あの胡散臭いステなんとかってやつとかそんなヤツだろ。

いや、あいつら確か人間には不干渉とかなんとかいってたし、そんな簡単に手を貸してくれんのか?


「そうだ、幾つかの国で信仰されている、ディオリス教が力を貸しているらしい。この村ではあまり馴染みは無いがな。昔から細々と続いてきた団体なのだが、近年急速に拡大している。

なんでも周辺の教会は、鞍替えした所もあるそうだ。

9年前の事件が発端らしいのだが、詳しい事は分からん。

まぁまとめると兎に角近日中に、大きな事が起きるが何らかの形で事態は収束するし、事前の準備は順調だ、なのであまり心配せずに君たちは普段どおり励んで欲しいという訳だ」


そういって、村長は話をまとめた。

いや、俺としてはもっと知りたいのだが、これ以上はジーナ師匠に聞くとしよう。

ぶっちゃけ村長をつついても詳しい話がこれ以上でない気がする。


「さて、今日は異世界転移の事で時間が取られたし、講義は、簡単にいくか」

どうやら、通常講義もするそうだ。


「本日の講義はまずこの国と周辺の街、村についてだ。

まぁみんなは知っていることのおさらいになるかもしれないが、一応復習してくれ。」


といって村長は後ろの黒板に簡単な図を書き始めた。


挿絵(By みてみん)

(※画像はイメージです。)


「大体こんな感じかな、さて今書いた図だが、おおよそこの村周辺の主要な街から村を描いたものになる。この国アイラット(・・・・・)王国は、全体だとこの地図の3倍程度の広さがあるが、普通に生活する分には、移動範囲はこれくらいだろう。特に、ここから東のマイルの街は、歩いても約3~4時間、寄り合い馬車等を使えば、1時間位で着く。ショウも暇が出来たら一度行ってみるといい。まぁこの村より少し大きいくらいだが、色々なものがあって、それなりに飽きないと思うぞ。

逆に西に行けば港街ソルトに着く。ここから普段美味しい魚を提供してもらっている訳だ。距離的には、馬車で2~3日って所なんだが、最近では魔物とかの出現が多くてな。以前は、週一での便があったが、今では月一位に減っているな。誠に残念だ。

よく行き来があるのはこの2つの街だな。主に物資の面も大きいが、他の街に行くにもどのみちこのどちらかを経由していくことになるだろう。

まぁ他の街はこの際、置いておいて、一番目立つココに触れるべきだな。

この地図のほぼ真ん中にある、首都ローレム。ここがこのアイラット王国の中心にあたる。

馬車等を使うと、ソルト経由なら、大体8日程、マイル方向から行くと約15日程で到着するな。

俺も実際に行ったことが有るのは数度だが、何もかもが広く大きかったぞ、何よりいろんな物が高かった。まぁそれはさておき、君たちが試験を受ける事になるのは恐らくここになると思う。それまでに行くことはほぼないと思うが、向かうなら、時間とお金が多少掛かってもマイルルートだな。

可能性は低いが、ソルトルートは魔物や魔獣に盗賊等の危険もある。腕に覚えがないうちは安全なルートで向かうべきだな」

そう言って村長はニヤリと笑った。

これは、あれか危険なルートの方を通れる程度には強くなれってことかね。




「・・・今日はこんな所にしよう」

あれからしばらく(30分位か?)周辺の街の詳細を教えてもらって今日の講義は終わった。

前半と後半のギャップもあり、あまり頭に入った気がしないが、もし行くとしても大体の位置を覚えておけば、なんとかなると思いたい。少なくとも道は整備されているはずだ。


「さて、私の講義は終わりなんだが、この後、家の息子が君たちに少し稽古を付けたいと言っているのでな。しばらくここで待機していてくれ。今から終わったことを伝えに行くから」

そう言って村長は出て行った。

どうやら、本日はすんなりと終わってくれないらしい。



「さーて、用意ができたぞ。皆出てきな」

雑談をしようとした所に、さっき聞いたトムさんの声が村長が出て行って、外からした。

殆ど休む暇も無く全員で出て行く事となった。


Q:なぜ画像を貼ってみたのですか?

A:いや~、地理的な部分を文章で言われてもサッパリだからここは一つ描いてみようかと、というか折角機能があるし、使ってみようかな~って感じです。


Q:キャラ絵は描いたりしないのですか?

A:無理です(断言)。自分が描けるのは、これくらいの図と若干ロボットや図面が描けるくらいで、人間は今のところ無理です。少なくともレベルが足りなすぎるッス。いっその事、フリー素材とかのかき集めで、図とか描こうかななんて思ったりしましたが、それも面倒と思った次第です。


Q:ぶちゃけ描くのにどれくらい掛かったのですか?

A:構想15分、主要部1時間、都市名決定不明



といった感じで、初試みとして画像貼り付けをしてみました。

ぶっちゃけ文章描くより難易度高いっすね。

というか描けたら今頃、漫画でどっかでUPしてるってもんだ。

まぁこっちは必要だったらぼちぼちやってみます。

あくまで文章の補助的に。


因みに、大きな部分では後約2話程で1-1章は終了となります。

文章量によっては、また分割しますが・・・。

そんな訳で次回に続く。

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