表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神も悪魔も倒す孤独な魔神の物語  作者: ロクライオン
1-1章 『魔法って何だろう?』
16/36

013話 彷徨うボーイミーツガール・・・(8)

金髪の少年(?)と青い髪の少女が出会う少し前。

少年は、この数回を思い出しながら、森を彷徨っていた。






「ようやく、街が近づいてきた。」


木に手を付きながら、上坂章悟は疲れた顔で休憩しながら、呟いた。

見るとその服はかなりボロボロであり、所々服が赤くなっており、傷を負っていたことも判る。

幸いその傷も表面的には、ふさがっているみたいだが。


「流石に今回こそは、この村だか街だかに入りたいもんだ。」


そう言いながら、先程までの状況を振り返っていた。




魔力の使い方を覚えてからは、割に楽に進むことができた。

最も、2回程力みすぎて岩場に頭から突っ込んだり、木に正面衝突したことが原因で振り出しに戻ったのはナイショである。

最初降り立った地点は、林と岩場が混在した様な地点だったが、下に降りていくについて、徐々に森の様相が強くなっていった。

途中でクマだか、鹿だかなんかわからんのを何匹か見かけたが、全力でスルーした。

フルパワーで逃げれば、逃げられる術を得たのは僥倖である。


森の中は、これまた、蛇や見たことのない(ワーム)的なヤツがそこそこいた。

いや、森だし別に居ても問題ないが、問題は大きさと敵対心である。

蛇はアナコンダサイズが数匹いたし、虫に至っては、自分の腰位のサイズのヤツも居た。

アナコンダはスルーできたが、虫はなぜかこちらに攻撃を仕掛けてきた。

まあ、適当に拾った木で刺し殺すことが可能なレベルだったのが、幸いした。

というか、イモムシ系は、普通草食では?

まさか、同じ草食男子の俺を狙って!!!

最後の方はこんな余裕まで出ていた。


また、途中で、ゴブリン(?)らしき人型のモンスターぽいのも見かけた。

一瞬、接触も考えたが、なんかゴブゴブ言ってて明らかに知性が低そうなのでやめておいた。

流石に、人型生物を倒せる程まだ肝は座ってなかった。


そんなこんなでそれなりに順調に進んでいたが、問題はその後に発生した。



オオカミである。

いや、まあそら可能性はありうるけどさ、オオカミだぜ。

日本じゃなんか絶滅したって噂のイヌ科の動物だし。

ファンタジー世界ではどうか知らんが。


初めての遭遇はそれは悲惨だった。

気づいたら周りを囲まれていた。

なんとか頑張って、一匹二匹撃退したが、相手は群れで狩りをする生き物だ。

あっという間に足やら、腕やら噛みつかれて倒れたところに首をガブッ。

敵ながらあっぱれである。



そして、2回目。

大体いる場所は特定できていたので、始めから石やら木の棒やらを準備し、なんとかこちらが先に見つけ先制攻撃を仕掛けた。

本当は、スルーしたかったが、相手がイヌ科と想定するとおそらく鼻がよい可能性が高かった。

なので、後ろから追われるより、先に仕掛けて相手から逃げさせるのが一番かと考えた。


最初に手に持った石を全力で投擲、・・・命中。

相手が怯んだ隙に、棒で何度も叩く。

木の棒が折れた頃に一匹目は気絶。

その後、出てきた数匹の中の一匹に手を噛まれそうになった所に、手を更に突っ込む。

魔力で多少強化されているが、やはり痛いが無視し、相手が離すまで突っ込んだ。

相手が嫌がり離れた所で、首を掴みそのまま、木に頭をぶつける。

何度も噛まれても兎に角、こんな事を数匹に対して行っていった。


5匹程、気絶やら殺した所奴らも逃げていった。

こちらもなんとか無事である。


・・・いや、無事というには負傷が大きかった。

腕は数回噛まれ、足も似たようなものであった。

周囲には、赤い血液がぶちまけられた様な状態で、オオカミの血だか、自分のか解ったもんじゃない。

正直痛みと出血で意識が飛びそうだったが、しばらくすると、出血は若干止んだ。


理由は、その時分からなかったが、今思うとおそらくスキル〈新陳代謝up〉とかの効果だと思う。

それで、少しマシには成ったため、ゆっくり進みはじめた。


しばらくふらふら進むと今いるような地点に到達出来た。

そこは、少し丘の様になっており、下の村(?)がなんとか見えた。



いや、そこまではまだ良かったんだよ。

そこまでは。

よし、あと一息だと思い、一気に駆け下りようと残った魔力を放出して駆け下りようとした瞬間、

下から凄まじい光線(?)の様なものが、飛んできて体中を焼かれ、死亡した様であった。

焼かれている途中に、自分の放出している魔力に近い感覚がした。

多分、あれが、魔法なのだろう。


・・・というか、何だ、ファンタジーの村は周囲に魔法による防衛機構でも備えているのか?

物騒なことである。






そんなこんなで今回は、魔力放出なんてやめて休憩してからゆっくり降りる事にした。


因みに、今回のオオカミは運がなかった。

今回はなんとこちらは武器を持っていたからである。


いや、運が悪いとも言えるが。

なんせ警戒していたのに、オオカミと合う前に何故かゴブリンとばったり遭遇してしまったからである。


お互いにテンパッていたが、相手がとっさに棍棒を大振りした所に、しゃがんで避けてアッパーを食らわせたら、運良く気絶してくれた。

なんか3匹いたが、一匹気絶したら他は逃げた。


武道系の漫画とかを読んだことがあったのが幸いした。

にわかだけど。

(流石に、そのゴブリンはほかって置いた。人型はまだちょっと・・・)


そんな訳で、運良く手にした棍棒でオオカミは、比較的楽に撃退できた。

まあ、木の棒よりはましってレベルだったが、怪我は、2~3軽く噛まれた程度で、済んだ。

というか逃げも早かった。

やはり武器が効いたのだろう。


叩いているうちに壊れてしまったのが残念である。


そんな訳で、前回より余裕もあり、ゆっくりと下っている。




しかし、疲れた。

喉が渇いたし、お腹もだいぶ空いてきた。

先程から、疲労で意識もふわふわして、ともすると倒れそうだ。


しばらくすると、何やら人の声の様なものが少し聞こえてきた。

ようやくか、と思いながら、断絶しつつある意識をなんとか繋ぎ止めて、歩いた。



しばらく進んで、ガサガサと茂みをかき分けた先に、数人の男女が居た。


殆どが武器を構える中で、一人だけこっちを睨みつける青い髪の美少女が印象的だった。



「なんとか、降りてこれた。助かった。というかもうダメ」



それだけ言ったら、気絶してしまった。

よくよく考えたら、傍迷惑なものである。

なんの説明もせずにいきなり気絶されたら、相手も困ってしまう。

まぁ、それが通じた(・・・)かはともかくとして。






これが、自分と彼女ことアリスの初めての出会いであった。


皆さんエイプリルフールはどうでしたか?

色んな人を騙して騙されしましたでしょうか?


え?私ですか?


FGOGOをインストールして、東へ西へ冒険していましたよ。

いやーアルトリアは強敵でしたね。



え?何?FGOGOは戦うものではなく、集めるもので外に出るものでも無いって?


・・・。





それではまた来週。


しーゆーあげいん。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ