ガンダム哲学 種アンチが抱いた疑問 キラ編
種を見ていて思った。
色んな不思議の列挙。
種アンチ=キラアンチ、とほぼ言えるので。
当然内容もキラに厳しいもの、となっている。
これでも言葉を選び、内容を厳選したぐらいだ。
●キラ「カガリは泣いているんだぞ」
種死でザフトに戻った、アスランへの糾弾。
カガリが苦しんでいるのに、お前は傍で支えもせず何をしているのか、の意味。
それ自体はいいが、当の国家元首が本当に。
ただ泣いているだけなのは、如何なものか。
もしデュランダルが、プラント本国に核攻撃された場面で、
「なんで撃つんだー! 撃つのをやめろー!」
とか泣き叫んでいるだけなら、最早それは国民への裏切りに等しい。
国家元首は安全保障に、責任を持つ立場だ。
その立場を放棄してキラに攫われておいて、いざ思い通りにならないと泣き叫ぶ。
そして優しいお兄ちゃんとしてキラが、全てを武力で解決する。
行動のそれが完全に、癇癪を起こした子供でしかない。
何よりキラの基本的な行動パターンが、対話の拒絶と武力行使なのが。
この拉致という正当性のない行為を、感情で強行する姿勢からわかる。
●キラ「アレはザフトと戦っていいのかどうか僕も迷っていたから」
種死、アスランの「お前がシンにやられるとは思っていなかったからな」に対する返し。
シンの執念がキラを凌駕した、訳ではなく。
キラが脅威認定せず、油断していただけという事になる。
実際に討たれた後も、シン如きは遥か格下と思っているのが分かる言葉。
ちなみに劇場版でも「仕方ないだろ!君らが弱いから」と言っている。
アスランとの喧嘩の最中に、飛び出した言葉だが。
明らかに君らとして指摘されている中心は、同僚のシン達の事だ。
ホントにシンの事なんて、路傍の石程にも思ってないのだろう。
種でサイへ「やめてよね」した時もそうだが。
例え追い詰められていてもいなくても、こういう言葉が散見されるのは。
自然に他者を下に見ている、基本的な姿勢の現れといえる。
●キラ「明日が欲しいんだ。覚悟がある。僕は戦う」
種死、議長への反論より。
政治責任を、一切取らない立場なのに。
一体、何の覚悟があったというのか。
●キラ「ラクスに会いたい。ただ隣で笑っていてほしいだけなのに。僕にはもうどうしたらいいのかわからない」
劇場版、謀略でラクスと引き離されたシーン。
ハメられたとはいえ、自分のミスが引き金となったので弱っている。
それはわかるが、セリフの内容からして。
思考放棄で付き従っている事が見て取れる。
劇中ではナイーブで優しい、と評されているが。
その時々の親しい女性に従う事で、判断責任を回避するという。
種から一貫している姿勢で、主体性の欠如を思わせる。
※フレイという原体験が、与えた影響の大きさは留意
終わらない戦いに、神経を擦り減らしている様子も伺えるが。
それならデュランダルに言った、覚悟とは一体何だったのか。
●キラ:不殺の不思議
①ザフトからの脅威認定は極めて妥当
継続的にザフトの作戦を妨害→軍事的脅威そのもの。
逆にキラさえ排除できれば、作戦成功率が上がるともいえる。
また、思想的にも断絶。
共存・懐柔が不可能な上、そもそも交渉の窓口すら存在しない。
排除以外の方針を取り様がない。
②不殺≠パイロットの無事
捕虜として投降した場合の、安全保障がない為。
敵地で無力化された、パイロットの安否は不明。
「コーディネイターの捕虜なんて要るかよ!」
戦場によっては、極限状況でのサバイバルも始まり、宇宙ではもはや生存が絶望的。
また無力化された結果、抵抗できず敵に撃墜される事もあり得る。
※ハイネとかハイネとか
総じて、キラの不殺とは。
「自らの手を汚さない」であって、兵士の安全保障とイコールではない。
上述の責任回避思考から来る、自らへの免罪符であって。
直接殺しさえしなければ、結果的に死ぬ事は気にしてないらしい。
●キラ:主人公の不思議
作品開始の時期、エヴァに見られるセカイ系ジャンルが流行だった。
望まないままに、力を行使する立場となってしまい。
環境が主要人物を追い込んでいき、心理的葛藤が優先される構図でもある。
しかしキラとは、非常に相性が悪い。
最初は確かに、そういう構図だったし。
自分の在り方に悩むという、等身大のヒーローだった。
種までなら、そういう見方も成り立つ。
だが種死以降は、完全にそういう存在ではない。
不可抗力で世界に影響を与えてしまった、というより。
思考放棄して誰かに従い、世界を自ら破壊していっている。
性質上は反体制派かつ、具体的な統治論を持たない。
全く場当たり的に、武力行使を行う非正規戦力。
近代社会において、完全にテロリストとして定義される存在だ。
視点がラクス・キラ中心なので、感じにくいが。
俯瞰した構図ではどちらかというと、敵方に配置されるキャラの性質だろう。
それらを所詮は個人的な分析、と切り捨てるにしても。
リアルな世界観を持つ、ガンダムという。
作品フォーマットと、単純に相性が悪い。
●キラ:スパダリ
役割が明らかに自分を重ねて、物語に入り込む為の存在ではない。
容姿に優れ、身体能力が高く、頭脳明晰。
ヒロインの願いを無条件に叶える、そんな理想の存在。
物語上の性質が、ランプの魔人のそれであり。
総じて、少女マンガや乙女ゲームといった媒体の。
スーパーダーリンの特徴そのものだ。
ちなみに言葉が有名になった、時期が重なったからか。
メアリー・スーと、指摘される事もあるが。
キラは一次創作なので、そもそも該当しない。
●マルチロックオンの不思議
ご存知ハイマットフルバーストを支える技術。
高い空間認識能力を持つ、キラでなければ扱えないとされ。
事実上、キラとストフリ系の組み合わせにのみ、許されているらしい。
※ミーティアにも同様のものが搭載され、レジェンド搭乗予定だった事から、アスランにもできるっぽい気はする
※劇場版でイザークとディアッカも、ミーティアを使っていたので彼らも同じく
機体レーダーが360°方向の敵機を捕捉。
コクピットインターフェースに投影。
キラがマーカーを1つずつ確認。
ロックオン状態に移行。
機体の全火力を同時発射。
適切に武装を振り分け敵を撃墜する。
……え、キラ邪魔なんだけど?
既に機械が、捕捉済なんだから。
ロックオンまで、そのまましたら。
遥かにスムーズに、攻撃できるじゃないか。
というか現実では、イージスシステムとして。
機械的な複数火器管制を、1970頃から実現している。
ニュートロンジャマーで、ロックオンできないから必要な手順?
もしそうなら、パイロットが操作した所で?
結局撃てない事には、変わりなくない?
というか、パイロットの操作がいるって事は?
思考操作で、手を動かさなくていいとはいえ?
事実上は、マニュアル操作なのかこれ?
そう言えば、劇中の描写を見る限り。
ロックオン状態への移行が、明らかに遅かったな。
なら逆にシステムでも何でもない、100%キラの曲芸じゃないか。
※劇場版ではあのモッサリロックオンがなくなっている。ついにキラ様が機械の速度に到達した。ファンは涙を流して讃えるといい
後はドラグーンの様な、攻撃子機と違って。
関節の限界と本体の接触、という制約がある都合上。
本体から放射する攻撃では、死角も大きいのがネック。




