Q.3 寝落ち配信した後はどうなる? A.普通に配信切るし、二回目の配信の計画建てます
「んっ……ふわぁ~~~~……んんぅ……よく寝たぁ……」
とちゅーから配信の記憶がないけど、何はともあれ、配信は楽しかったな~。
またやろー。
そう思って体を起こすと、
【お、起きた?】
【おはよう!】
【ぐっすりだったねww】
【委員長愛好家:寝落ちしてたっしょ】
【まあ、可愛い寝息が聞こえてラッキーでしたわww】
ずら~っとコメントが流れるのが目に入った。
「ん~……? あ、もしかして、ボク、切らないで寝ちゃってた~?」
【Yes】
【それはもう可愛い寝言だったよ】
【やはり、ロリはいいものだ……】
「そっかぁ~。でもまー、ボクも起きたので、ここで配信はしゅーりょーさせるね~。それじゃー、見てくれてありがとーございました~。んっと、挨拶は~……じゃー、よいねむりを、略して、よいねむ~」
【よいねむww】
【可愛い】
【よいねむ!】
【登録したし、応援してるからね!】
【楽しかったよ!】
【また配信するの待ってるぜ!】
【委員長愛好家:とりあえず、あーしも知り合いに勧めとくんよ!】
「ありがと~」
最後にしちょーしゃさんたちにおれーを言ってボクは配信を切った。
「はふぅ~……。ん~、よく寝たし~……ん~、ん~……なにしよーかな~……」
きょーはおーみそかで、一年の終わりの日。
ふつーならぼーねんかいとか、家族と一緒にー、なんてことになるんだろーけど、ボクには家族がいないからな~。
「んむむぅ~…………ん、こーゆー時はぐーたらするに限るよね~!」
やっぱり、寝ることが一番!
ボクの中では、それなんだよね~。
「ん~む、お布団でごろごろぉ~ってするか、それとも炬燵でぐでぐで~ってするか……んむむぅ~、悩む~」
ボクの家では、年中炬燵が置かれてる。
片すのがめんどーなのもそーだけど、いつでもどこでもそこで寝られるっていーよね~。
まー、そーまからはあまりそこで寝るな~、って怒られるんだけど。
風邪引くからダメなんだって。
ボク、あんまり風邪引いたことはないんだけどな~。
「……ん! きょーは炬燵!」
従姉妹から送られてきた蜜柑も出して、冬の日本スタイル~。
「んっとー、蜜柑は置いてあるから~。ん、ぐーたらのお供はどーがでいーや」
お供を決めたら早速ぐーたらぐでぐで~。
おーみそかだから、いろんな配信やってるな~。
「みかんおいし~。やっぱり炬燵でみかんはいーよねぇ~」
このぬくぬくと、甘い蜜柑がさいこーだよ~。
蜜柑を送ってくれた従姉妹には感謝しかないな~。
「もむもむ……」
蜜柑の皮をむきむきして、一つ一つ取ってぱくり。
噛めばじゅわっと蜜柑の甘い果汁が口いっぱいに広がって、すごくおいしー。
冬のふーぶつしだよね~。
「あむあむ……んっ、ふわぁ~~~~……んにゅ……ねむぃ…………ん~、ねちゃお~……zzz」
蜜柑を食べ終えてると、強い睡魔がやって来て、ボクはまた眠りました。
◇
「―――ぃ」
「……んん……」
「――――ろ~」
「……くぅ……」
「……きろー」
「…………まだよなかのしちじぃ……」
誰かの声と一緒に体がゆすられてる気がする。
でも、まだまだ眠いので眠るぅ……ぐぅ……。
「いやそれもう朝の七時だろ。ってか、今はもう夜の七時だわ。つーか、いい加減起きろ!」
「はきゅっ!? な、なになになに……!? って、もー、そーまかぁ……びっくりしちゃったよぉ~……」
突然ボクのとーぶを襲った痛みに目が覚めて、慌てて辺りを見回すと、そこにはボクのしんゆー、そーまが呆れたような顔で立っていました。
「ったく、炬燵で寝るなっていつも言ってんだろ。風邪ひくぞ」
「ん~、でもでも、炬燵ってぽかぽかーってして、ほわほわーって睡魔が来ちゃうんだも~ん」
「んなもん耐えろ。まったく……んで、お前飯は? どうせ、配信切った後、適当に動画でも見て、みかん食べながらゴロゴロしてたろうから、食べてないと思うけどな」
「わー、さすがそーま。鋭いね~」
「はぁ、やっぱりか……」
ボクの言葉に、そーまは溜息を吐きながら、やれやれと額に手を当てて頭を振った。
さすがそーまだな~。
「んじゃま、台所借りるぞ。今日は年越しそばな」
「わ~い。あ、れーぞーこにお酒あるよ~」
「おっけー。道中で刺身とか買ってきてよかったわ。なら、適当に晩酌してからそばは食うか」
「やった~。そーま愛してる~」
「へいへい。んじゃ、ちょっと待っててくれ」
「あ~い………………すぅ」
「寝るなよ」
「んぁ! ね、寝てないよ~」
「お前……まあいいか。んじゃ、ちゃちゃっと準備しちゃうわ」
◇
それからそーまのほーは年越しそばの方の準備を終えて、お刺身とお酒を持ってリビングへやって来て、二人で晩酌。
「こく、こく……ふはぁ。ん~、お酒おいし~」
「俺は割と普段から飲んでるが、やっぱ親友と飲むのはいいなー。お、この刺身美味い」
「ほんと~?」
「おう。食えよ」
「めんどーだから、食べさせて~」
「へいへい。ほれ、口開けろ」
ボクのお願いに、そーまは苦笑いを浮かべながら、お刺身を一切れお箸でつまんで、そのままボクの口元まで持ってきてくれた。
「あ~……むっ! もむもむ……こくんっ。おいし~」
口に入って来たお刺身を咀嚼。
お魚の脂特有の、あのなんとも言えない甘味に、思わずほーが緩んだ。
お刺身っておいしーよね~。
「そりゃよかった。……こいつが男だったってことを忘れそうになるな……」
「なにかいった~?」
「なんでもねぇよ。あ、そうだ。配信見ていいか?」
「配信……んーと、らいばーほーむ?」
「おう。今日は大晦日配信があってな! 是非とも見てぇわけよ!」
「そっか~。まーいいよ~」
「やったぜ! リモコンリモコン……よし、ここをこうして……おっけい! これ見れるぜ!」
そーまのテンションがすごく高い。
まーでも、普段の配信とは違って、おーみそかの配信だもんね~。
年に一回しかないわけだから、ファンとしてはこうなるのかも。
「おっ、まだ始まって間もないっぽいな! ってか、まーた死んでるのか」
「VTuberなのに、人が死んじゃうの?」
「おう。らいばーほーむには、殺戮兵器とか核兵器とか言われてるライバーがいてな。んで、そのライバーがあまりにも可愛すぎるってんで、よく人死にが出るんだよ。あ、俺もよく死ぬぜ!」
「へ~。そっか~」
可愛いだけで人って殺せるんだね~。
なるほどなるほど~……ん~、それならボクもいつか、かわいーだけで人を殺せるよーなかわいーキャラクターとか作ってみたいな~。
ボクはそこまでかわいーわけじゃないからね~。
「ごふっ……やべ、ティッシュティッシュ」
「そーま、貧血にならないの~?」
「レバニラ食っておけば大丈夫だぜ!」
「そっか~」
レバニラは貧血にいーもんね~。
ごーりてきだ~。
おそーざいのレバニラ炒めを食べるそーまを見ながらそんなことを思う。
あ、こっちもおいしー。
「あぁ、そうだ。配信よかったぜ」
「ほんと~? それならよかったぁ~」
「企業勢とは違って、土台はねぇ0からのスタートだけどよ、お前なら絶対に上を目指せるって思ったし、頑張れよ!」
「ふてーきに頑張るね~」
「ま、お前はイラストレーターだもんな」
「ん~、趣味は趣味でやるからいーのでーす~」
趣味がお仕事になり始めちゃったら、色々ときつくなっちゃうからね~。
イラストレーターはお仕事でありつつも趣味としてー、って側面のほーが強いけどね~。
「けどよ、VTuberに限らず、配信者ってのは始まりが大事なんだぜ? 一応、次の配信の予定でも決めておいたらどうだ?」
「ん~、それもそっか~。なんかね、委員長愛好家さんも見てくれてるらしーからね~」
「あー、たしかお前のネッ友だっけか? 相手、何してる人ってのは知ってんの?」
「知らなーい」
「知らんのか。二年くらいの付き合いだっけか?」
「そーそ~。さいてーでも二年かな~」
たしか、ボクのイラストがきっかけだったっけね~。
「結構長いんだなー」
「まーねー」
なんだかんだ長く続くのはいーことだよね~。
それに、一緒に遊ぶのは楽しーしね~。
「でも、配信か~。次はいつにしよーかな~」
「普通に年始でいいんじゃね? 今は冬休みだし」
「なるほど~」
「あぁでも、二日は止めた方がいいな」
「どーして?」
「らいばーほーむの核兵器が配信するからな。するんならそれ以外の日だな」
「なるほど~」
「ん~、それじゃー……6日にやろーかな~」
「次の日に四期生の配信があるが大丈夫か? らいばーほーむだし、結構やべぇぞ?」
「だいじょーぶだいじょーぶ。ボクはそこまで人気を求めてないから~」
「……それもそだな! ま、前日なら大丈夫だろ! 応援すんぜ!」
やー、こーゆー時、VTuberに詳しー友人がいるのっていーよね~。
あ、そうだ。あとで、委員長愛好家さんにも教えよ~。
きっと見てくれるよね。
◇
なんて、二人でのんびり配信を見ながら晩酌中のこと。
『まあ、ネタはいいとしてぇ。なんとその人……何をトチ狂ったのか、ロリ系のガワで始めたんよ』
『『『自殺志願者???』』』
『ロリですかぁ~~~~~!? そこ、詳しくぅぅ~~~~!』
『ちなみに、ロリ系にしたのは『なんか、今の姿がそんな感じだから~? あと、なんか楽~。それに、こーゆーのが今はいーんだよね~?』だって』
『いくま君、その人、どんな人なんだい……?』
『あんましリアルのことは話さないけど、ん~、めんどくさがり……というか、ぐーたらするのが好きって感じ? あ、デビューしたてほやほや! ちな、声は可愛いロリボ! みたまっちとは違う方面って感じ?』
『マジですかぁ~~~!? あとで、あとでその方のチャンネル教えてくださいねぇ~~~!』
『もち!』
テレビからそんなVTuberの人たちの会話がされていると、
「ぶほっ!?」
突然そーまが噴き出した。
「そーま、だいじょーぶ?」
「げほっ、ごほっ……だ、だい、大丈夫……じゃないなこれ!? なぁ、一つ訊いていいか!?」
「いーよ~」
すっごくびっくりしてるけど、何かあったのかな~?
配信の中では、何やららいばーほーむの人の推し談義がされてるけど~。
「お前のネッ友って、委員長愛好家だよな?」
「うん、そーだよ~」
「ちなみに、その熱量ってどんなん……?」
「ねつりょー? ん~……委員長キャラをこよなく愛しててー、委員長が至高って言っててー、他にはー……あ、眼鏡かけた委員長とか堅物系、他にも委員長系はだいこーぶつって感じかな~。それがどーかしたの?」
「ま、マジかこいつ……」
「???」
なんでかわからないけど、そーまが戦慄してる。
ボク、変なこと言ったかな~?
「お前さ、いくまっち……あー、そこのギャルっぽい風貌のキャラがさ、友人がロリ系にした理由を口にしたろ? あれさ……お前の発言じゃね?」
「ん~? ん~~~…………あ、たしかに~。そーいえば、LINNでそんなこと話したよ~」
そーいえば、VTuberなる~って言った時に、あんな感じのこと書いたっけ~。
あれー? でも、委員長愛好家さんはVTuberじゃないって言ってたはずだけど~……。
「……こいつマジかー……まあでも、害は出なさそうだし大丈夫……じゃないな……絶対、三期生のロリコンが出没しそうだが……うーん……まあ、大丈夫……か?」
「そーま?」
「あ、いや、なんでもねぇ。ともあれ、だ。おそらくだけど、そこのギャルなVTuberは、多分委員長愛好家さんだと思うぞ」
「へ~、そっか~」
「え、それだけ!?」
「ん~? うん。だって、たまたま知り合いだった人が、人気のVTuberでも、たまたまネット友達ってだけだからね~」
むしろ、ゆーめーじんだー! ひゃっは~、とはならないんだよね~。
ここでもし、そーゆーふーなはんのーになっちゃったら、それ目当てで近づいたみたいになっちゃいそーだしね~。
だったら、今までどーりで、特に気にしないよーにしよーって。
「お前すげぇな……」
「そーでもないよ~。あ、そーまー。お酒なくなっちゃったから、そろそろそば食べたーい」
「へいへい。んじゃ、ちょいと準備して来るわ。ってか、一応お前も料理できるよな?」
「楽をしたいの~」
「お前ならそういうか……ま、美味そうに食ってくれから、作り甲斐があるけどな」
そう言って、そーまは台所の方へ行った。
そば楽しみだな~。
◇
それからそーまと一緒にそばを食べて、その日は解散。
ボクはお風呂に浸かって、お布団に入って就寝。
その数日後。
「ん~、配信。配信か~。なにしよーかな~」
きょーは配信をするよてーなので、何をするか考えていた。
ボクはいちおー、お絵描き系でやろーかなーって考えてはいるけど、それでも何を描けばいーのかなー、なんて思っちゃうわけでね~。
ん~、ん~……あ、そーだ。
委員長愛好家さんが言ってた新規立ち絵でも描こーかな~。
ん、それいーね~!
そーしよ~!
「じゃー、あとは告知しないとだね~」
微睡ねむり @Madoromi Nemuri 1月6日
#新人VTuber
今日の14時から配信するよ~。
見に来てくれると、うれしーです~
○0 ↺0 ♡0 0
「これでおっけ~」
あとは、時間になるまでに準備しちゃわないとだね~。
機材はいつでも使えるし、PCもいつでもおっけ~。
となるとあとは~……そーまと委員長愛好家さんに連絡しないとね~。
まずはそーま。
『そーま、14時から配信するよ~』
『おっけぇ! 見に行くわ!』
『ありがと~』
しゅーりょ~。
しんゆーとのやり取りは短くてすごく楽だよね~。
それじゃー、委員長愛好家さんのほーにも送らないとね~。
『14時から配信するよ~』
『マジー? 丁度その時間は手が空いてるから絶対見る見る! なにやるん?』
『お絵描き~』
『絶対見るぅ! あ、あーしの知り合いにも拡散しといたから!』
『ありがと~』
『いいっていいって! あーしとしても、ハルっちには伸びてほしいし! ってか、ハルっちのチャンネル、もう五桁行ってんよ?』
『そーなの?』
『マジマジ! ってゆーか、気付いてなかったん?』
『あんまり興味ないからね~』
『ハルっちらしいっしょ!』
『じゃー、配信来てね~』
『もち! 楽しみにしてるんよ!』
『ありがと~』
連絡しゅーりょ~。
そこそこ長い付き合いをしてるから、こーして見に来てくれるのは嬉しーな~。
ボク自身はゆーめーになりたいとか、人気が欲しーとは思わないからね~。
そんなものよりも、こーしてしんゆーや友達が見に来てくれるほーが嬉しーんだよね~。
「ふわぁ~~~……んゅ……眠くなってきちゃった~……って、だめだめ~。これから配信なんだし、時間に遅れるのはクリエーターとしてアウト~!」
ぺちぺちと自分のほーを叩いて、眠気を飛ばしてみる。
んっ、ちょっとは飛んだかな?
「よーし、あとはせってーをして……ん、これでいーかな~?」
配信準備はかんりょ~。
あとは待機状態にして、始まるまで待つだけだね~。
「んっ、ふわぁ……あふ……むぅ、眠気が~……」
どーにも眠いなぁ~。
これでもいちおー、10時間くらいは寝たんだけどな~。
「でもでも、時間遅れはダメだからね。むんっ、頑張ろ~」
ぐっと両手で握り拳を作って気合を入れて、ボクは配信開始まで待機しました。
早くも二回目の配信が次回です。
正直、ストックが尽きそう。二回目の配信は、地味に長くなってた……ような気がするので、多分二話に分けます。




