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Q.9 ぐーたらロリがお店でご飯を食べるとどうなりますか? A.売り上げが伸びます

 短めですまん。

「というわけでお仕事です。陽ちゃん、お腹空いてる?」

「ん~、空いてるかな~」

「おーけーおーけーならよし! というわけで、改めて陽ちゃんのお仕事について説明します」

「はーい」


 お風呂でぐっすり眠った後、そのまま着替えさせられて、車でやって来たのは夏葉の実家のお店。

 きのーのきょーではあるけど、きょーから夏葉のお店で仕事をすることになったからね。

 これも、ボクのぐーたら自堕落ライフを送るためにひつよーなこと……。

 あと、お昼も兼ねてるので。


「陽ちゃんのお仕事は至ってシンプル! お父さんたちが作る料理を食べるだけ! この時、普通に食べるんじゃなくて、出来ればおいしそ~に食べてくれるとありがたいかな!」

「食レポ?」

「そこまでは求めてないから大丈夫。陽ちゃんは可愛いので、ひたすら美味しそうにご飯を食べるだけで、きっとお客さんがやってくるはず! というか絶対来る! だって、ロリだからね! 日本人みんなロリコン!」

「熱いふーひょー被害を見た」

「とはいえ、私としてもほぼノリで始めたことだし、さすがに初日だからあんまり効果はないとは思ってるんだけどね」

「それ、お金の無駄じゃない? 主に、ボクへの」

「いやいや、それはいいんですよ陽ちゃん! とりあえず、陽ちゃん効果でお客さんがほんの僅かでも増えて来ればいいなぁって感じなのでね! うん! そう言えば、陽ちゃんって苦手な物あったっけ?」

「ん~、砂肝とか、変な歯ごたえの食べ物が苦手~。他はだいじょーぶ」

「おっけ! だってさ、お父さんお母さん!」

「安心しろ、そういう食べ物は出してねぇからよ!」

「そうねぇ。ウチは万人受けする総菜屋だから、そういうのは置かないわね。というわけで、もうすぐ第一弾が出るから、試食販売お願いね」

「だって、陽ちゃん。大丈夫?」

「いつでもだいじょーぶだよ~」

「おけぃ! では、一品目はなんでしょーか!」

「まずはサラダだ。自家製のドレッシングに、ポテトサラダを載せた奴だな! 陽坊、食いな!」

「わーい、いただきまーす~。はむ。むぐむぐ……こくんっ。んん~~~、おいし~~」


 ここのサラダ、やっぱりおいしーな~。

 ドレッシングがほどよく甘くて、塩気もバッチリ。ほのかにある酸味がすごくいーんだよね~。

 そして、ポテトサラダがこれに合うし、下のサラダと一緒に食べるとすごく食べやすい。

 子供でもバッチリ食べられると思うな~。


「はむはむ……おいしーね~」

「思い付きでやったけど、やっぱり陽ちゃんって美味しそうに食べるから見てて気持ちがいいんだよね」

「そうね。料理人として嬉しいことはないわぁ」

「おっし、次はレンコンのきんぴらだ」

「はむっ……んふふ~、しゃきしゃきでおいし~。ちょーどいーあまじょっぱさで、ご飯が欲しくなるね~」

「そんな陽ちゃんにこちらの炊き込みご飯をどうぞ」

「やった~。やっぱり、炊き込みご飯はいーね~。はむはむ……もきゅもきゅ……」

「小動物みたい」


 炊き込みご飯もきんぴらもすごくおいし~。

 日本人は炊き込みご飯が大好きだよね~。


「次はとんかつな!」

「お~、おいしそ~。はむっ……んん~~~~~っ! おいしー!」


 揚げたての揚げ物ほど、きもちー食感はないよね~~。

 このサクサク感がいーよね~。

 それに、豚肉も柔らかくて、噛むとじゅわって脂が出るのがすごくいー。


「はむはむ、もきゅもきゅ……」

「なんだろう、なんかもう、陽ちゃんが食べてる姿を見るだけですごい幸せになれるような――」

「あのー……」

「え、あ、はい! いらっしゃいませ!」

「そこの女の子が美味しそうに食べてるのが目に入って……とんかつとサラダ、あとレンコンのきんぴらを三人前ずつ」

「ありがとうございます!」

「すみませーん! 注文いいですか?」

「あ、こっちも!」

「こっちもお願いしまーす!」

「少々お待ちください! って、陽ちゃん効果すご!? 本当にお客さん来たんだけど!?」

「はむはむ……」


 なんだか、人がいっぱい来たな~。


「陽坊、ほれ、豚汁」

「ありがとーございます~。ずず……はぁ~~……あったまる~。野菜もたくさんでいーね~」


 やっぱり、冬は豚汁だよね~。


「すみません、追加で豚汁もお願いします」

「こっちも」

「私にも!」

「はいはーい! 少々お待ちくださーい! って、なんか列できとる!? ま、マジか。これすごいわー……」


 夏葉、てんてこ舞いになってるな~。



 それからご飯を食べつつ、夏葉たちが働いてるところを見てるうちに、気が付けば約束の一時間がけーか。


「「「つ、疲れた……」」」


 三橋一家のみなさんがすごく疲れた顔をしてぐったりしてた。


「ま、まさか、陽ちゃん効果があんなに凄まじいことになるとは……」

「本当よ……こちらとしても、少しお客さんが増えればいい程度だったのに……まさか、こんなにも購入されるとは思わなかったわ……」

「こんなに心地よい疲労感は久々だが……きちぃな……」

「んーと、ごめんなさい?」

「いや、陽ちゃんは謝らなくてOK! むしろ、謎に売り上げが伸びまくったからこっちは大助かり!」

「そうそう。本当にありがとうね、陽ちゃん」

「力になれたならよかった~」


 ボクがいてもいなくても、あんまり変わらなかったよーな気はしないこともないけど、でも感謝されるのは気持ちがいーよね~。

 んー、でも、やっぱり食べてるだけでお金をもらう、ってゆーのもなー。

 おじさんたちにはがくせー時代かなり助けられたし……なら。


「一つだけてーあんがあるんだけど、いーかな?」

「おう、何でも言ってくれ」

「えーと、このお店のご飯はそこらのお店よりもおいしーじゃないですか」

「おう、そりゃあ代々苦労してレシピを作ったわけだからな。味には自信があって当然ってもんだ」


 どんと胸を叩いて誇らしげなひょーじょーを浮かべるおじさん。

 こーゆー感じで誇りを持ってる人っていーよね~。

 個人的にこーかんが持てる。


「ボクはおじさんたちにすごく助けられたし、ご飯を食べるだけでお金がもらえるのもどーかなー、って思うので……チラシをデザインしよーかなーって」

「え、いいの!?」

「おいおい、たしか陽坊はかなり人気のイラストレーターって奴だろ? 依頼するだけでかなり金がかかりそうじゃねぇか?」

「いえいえ、タダでいーよ~」

「それはダメよ、陽ちゃん。さすがにそこまでしてもらうわけにはいかないわ」

「いえいえ、ご飯を食べてるだけでお金をもらうので、それの対価ってゆーことでいーよ~。それに、チラシのデザインくらいなら、そんなに難しくないからね~。ボクのオリジナルキャラがここのご飯を食べてるイラストにするだけだから~」

「だけって言うけど、そう言うのってかなり時間がかかるんじゃ?」

「A4用紙一枚のデザインだったらそこまでは~。たまーにそーゆーお仕事も受けるし、何よりどーじんかつどーでも求められるからね~」

「……本当に、いいのか? 陽坊」

「ちょっと、あなた?」

「いや、お前の言うこともわかるんだが、陽坊が珍しく自分からやるって言ってくれてるわけだしよ。それにこういう厚意は受け取る方が、相手としても気持ちがいいってもんだ」

「そーそー。別にお金には困ってないし、ご飯代だと思っていーので~」

「陽ちゃんがこう言ってくれてることだし、私はいいと思うんだけどなぁ」

「……そうね。陽ちゃんがいいって言ってくれてるわけだし……それじゃあ、陽ちゃん、お願いできる?」

「おふこーす。二、三日で描き上げるね~」

「いやいや、ゆっくりでいいぞ。陽坊。急ぎじゃねぇからな」

「あーい」


 とりあえず、そーなった。

 かなりノリと勢いでてーあんしたけど、恩返し+ご飯代としてはかなりいーはず。

 うん、多分!



 それから家に帰宅。

 ぐでぐでぇ~ってして、夏葉のご飯を食べた後はと言えば、


「それじゃー、三回目の配信をしよ~」


 配信の準備を始めてた。

 なんだかんだで配信はたのしーと思ってるし、気に入ってるからね~。

 さっきトワッターのほーに配信の告知は流しておいたからだいじょーぶ。

 そーまたちにも連絡済みだから、きっと来てくれるはず。


「じゃー、きょーの配信を始めよ~」

 ストックさんがお亡くなりになりました。

 正直、序盤の方はマジで書くことねぇなぁ、なんて思ってる今日この頃。

 まあ、うんなんとかなるよね!

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