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Q.8 宴会した次の日の朝はどうなりますか? A.女同士でお風呂に入ります

「あ、頭いてぇ……」

「おー、鈴里君、二日酔いかい? ふっ、軟弱だねぇ!」

「zzz……」

「そんでもって、陽ちゃんは圧倒的睡眠! うんうん、実に可愛い寝顔で夏葉ちゃん、食べたくなっちゃうなーー! あ、ねね、これってもしてかして、据え膳食わぬはなんとやらって奴? そうだよね!? よーし、じゃあ今から私は陽ちゃんを食べるぅ!」

「いやその言葉は男向けの奴! 間違っても、女性で使う奴じゃねぇし、っていうか俺がいる前で生々しいことしようとすんな!?」

「失敬な! そこまでのことはしないよ!」

「じゃあ何をするつもりだよ」

「ん~……(ドゴンッ!)?」

「アウトに決まってんだろバカ! いってぇぇ~~~~……」

「二日酔いに大声は禁物だぜぇぃ、鈴里君!」

「お前マジで酒強すぎんだろ……」

「ま、そこは体質って奴よ! っと、陽ちゃん起こさないと。陽ちゃーん、起きて~。朝ですよ~」

「ん……んんぅ……むにゃ……zzz……」

「陽ちゃーん。ここで起きれば、美味しい美味しい朝ご飯が食べられますよ~。具体的には、リゾットとか」

「んにゅ……ちーずぅ……」

「もちもち! この私が作るリゾットは、トマトクリームリゾット! もちろん、チーズいっぱいの一品! だから起きようね!」

「――起きる~!」

「よし起きた!」

「おはよ~、二人とも~」


 二人の会話はなんとなくで聞こえてはいたけど、眠くてスルーしてた。

 でも、夏葉がチーズたっぷりのリゾットを作ってくれるとゆーことで起きた。

 おいしーご飯、大事。


「おう、おはようさん……」

「そーま、二日酔い?」

「おう……ってか、さっき三橋にも言ったけどよ、なんで結構飲んでたお前も二日酔いになってねぇのよ……」

「ん~……遺伝?」


 ボクのおとーさんとおかーさん、二人ともお酒に強いほーだったし、多分それじゃないかな~。


「くっ……お前らと一緒のペースで飲むと、俺が普通に死ぬわ……」

「まあ、クソ雑魚性能な肉体だからね、鈴里君は」

「誰がクソ雑魚性能だ」

「夏葉~、お腹空いた~」

「よっしゃ任せろ! 今すぐに超特急で! 陽ちゃんのための美味しい美味しいトマトクリームリゾット作ってあげるからねぇ! あ、鈴里君はついでね」

「ついででも普通に貰えるのはありがたいわ」

「あっれー? ツッコミが来なかった……チッ、面白くない男だァ……」

「お前のテンションどうなってんだよ」

「あはは~」


 朝から騒がしくて、すごくいーね~。



 それから夏葉特製のリゾットをお腹いっぱい食べて、ボクは二度寝を……しよーとして夏葉に連行されました。


「はーい、お湯かけるよー」


 お風呂に。

 どーしてこーなったかと言えば……。


「じゃー、ボク寝るね~」


 そーまを見送った後、ボクは流れるよーに自分のお部屋に行こーとしたところで、ガシッ! と夏葉にりょーかたを掴まれた。


「な、夏葉~?」

「陽ちゃん……ちょっと臭いです」

「……き、気のせーだよ?」


 スッと目を細めて告げた夏葉の指摘に、ボクはびくっと肩を震わせてから、視線を逸らした。


「いやぁ、気のせいじゃないねぇこれ。陽ちゃん、基本的に外に出ないし、今は冬だし、動かないしで汗かかないしで、普通の人よりも臭くなりにくいのかもしれないけど……ちょ~~~っと臭うねぇ」

「……あ、あー、えと、ぼ、ボクお仕事が~……」

「はいざんねーん! 今お仕事がないことはこの私が把握済ィ! そのまま引き篭もって惰眠を貪る気だね!? させん! させんよ! 陽ちゃん!!」

「ぬあぁ~~~~、は~~な~~~せ~~~~~」


 後ろからがっちり抱っこされたボクは、腕からぬけだそーとじたばたと暴れる。


「実はこの私、陽ちゃんをいつでもお風呂に入れられるよう、洗って沸かしておいたのさ! ささ、陽ちゃん、お風呂に入ろ! お風呂!」

「や~~、ボクは寝るの~~~!」

「だーめっ! 陽ちゃん、お風呂に入らなきゃダメです! というか、陽ちゃんって風呂キャン族?」

「がくせー時代とか夏場は毎日だけど、冬場は三日に一回……?」

「はいアウトー! 一日ならまぁ、ってなるけど、ダメです! ちなみに、最後に入ったのは?」

「お、一昨日」

「ふむ、なら昨日の試着は問題なかったと……だがしかーし! ここでいいよ! と言おうものなら、陽ちゃんは間違いなくお風呂に入らない! ならばこそ、この私が陽ちゃんを無理やりにでもお風呂に入れる!」

「ぬあぁ~~~~」

「っていうか、なんでお風呂嫌がるの? お湯嫌い?」

「……洗うのがめんどー」

「ならこれからは私が洗ってあげるから、毎日入らない?」

「……ならいっか~」


 ボクが洗うんじゃなくて、夏葉がやってくれるならいーや~。


「陽ちゃんのぐーたら、筋金入りじゃない? まー、私としては大好きな人のお世話ができるし、合法的に陽ちゃんの裸が見れるからねぇ……ぐへへ」

「それ、ボクが言うよーなセリフな気が~……?」


 明らかに美人なじょせーがしちゃいけない顔に声を零す夏葉に、ボクはそー言った。


「え、陽ちゃん私の裸を見て、あーんなことや、こーんなことをしたいって思ってくれるってこと!?」

「エロどーじんのさんこーになるかなー、って」

「そっちかいっ!」

「だって、夏葉って美人だし、すごくいい体してるし、男目線だと、エロいよ?」

「おっとー? ド直球な褒め言葉なのに、複雑な気持ちになる言葉が飛んで来たぞー? ちなみに、陽ちゃん的に、私って魅力的に見えるん? あ、性的な意味で」

「ん~、まー、胸もおっきーし、美人だし、あとお尻もおっきーからいーよね~。ボク、胸よりもお尻派だし~」

「しれっと陽ちゃんの性癖が飛び出してきて、夏葉ちゃん困惑! でもまあ、陽ちゃんが好きならいっか! あ、陽ちゃんってS? M?」

「ん~~~……基本受け身だし、Mじゃないのかな~」

「ほむほむ。なら、夜の営みは私が攻めだね! いやぁ、楽しみですなぁ!」

「ボク、寝るよ~?」

「一緒に住む以上、確実に間違いは起こるんだぜ、陽ちゃん」


 自分で間違いって言っちゃうんだ。

 あと、すごくいー決め顔……。


「さてさて、話してる間に陽ちゃんはすっぽんぽん! あ、私も脱がないと、よいしょ、と」


 ぐっとシャツを脱ぐと、夏葉の胸がぶるんと揺れた。

 ふむふむ、やっぱりエロどーがよりも、生のほーが色々と参考になるな~。

 ちゃんとのーないに記憶しておこー。


「ん、どしたの? 陽ちゃん」

「やー、目の前で美人なじょせーが服を脱ぐこーけーを目に焼き付けてた~。次のどーじんしのさんこーになるかなーって」

「陽ちゃんの頭の中、イラストしかないのかっ……くっ、私という存在の占有率をもっと増やさねば……」


 夏葉のことを受け入れてる時点で、割と頭の中にあるんだけどー……まー、いっか。


「よいしょ、と。……掃除してる時も思ったけど、地味に陽ちゃんの家のお風呂、広くない?」

「そーかな? そーかも?」

「ま、とりあえず、私と一緒に入っても問題はないね! というわけで、はい陽ちゃん座って座って! 洗うよ~」

「あ~い」


 ――なんてゆーことがあって、こーなった。


「おー、陽ちゃんの髪の毛全然絡まってない……しかも、なんこの手触り。陽ちゃんのことだから、手入れとか一切してないんだろうなぁ……くっ、羨ましい……!」


 そーいえば、女の人は髪の毛を大事にしてるよね~。

 ボクの髪の毛、いーのかな?


「陽ちゃん、髪の毛長いから洗うの結構大変だね」

「なんかごめんね?」

「あぁ、気にしないでいいって。好きでやってることだし、お世話は好きだから」

「じゃー、気にしない」

「うん、それはそれですごいね」

「ん~???」

「ん~、よし、これくらい。流すよー」

「あーい」


 夏葉の言葉と一緒に、お湯が頭から書けられると、髪の毛の付いていた泡が流れ落ちる。

 髪が長いから、変な感じがあるよね~。

 そー思ってると、今度はトリートメントをされた。

 しょーじきよくわかってないけど、サラサラになる、とかなんとか?

 いちおー、昔からやってたからだせーで買ってたけど、いまいちわかってない。


「うん、これでよし。最後に体だね。先に言うんだけど、陽ちゃん」

「なぁに~?」

「私は今から陽ちゃんの体を洗うわけですが……変な所触っちゃったらゴメンね!」

「確信犯かな~?」

「いやいやいや、何をおっしゃいますかい我が愛しの人よ! そのようなことがあろうはずがございませんってもんですよ! んじゃ、洗うね!」

「どーぞ~」

「では遠慮なく……」


 特に変なこともないし、嫌がるわけでもないので、そのまま体を洗ってもらうことに。

 ごしごし、とボクの今の体に合わせてか、優しく洗ってくれて、なんだかきもちー。


「陽ちゃん、痛くない?」

「ん~、だいじょーぶ~」

「じゃあ、これくらいだね。耳の裏に背中、脇、腕……うんうん、それじゃあ次は前をと。よいしょ」

「んっ……」

「あ、ごめん、痛かった?」

「んーん、痛みじゃなくて、なんかこー……ぴりっとしたってゆーか、ん~、わかんない」


 胸の辺りを擦られたら、変な声が出た。


 なんだろー?


「あ、うん、痛くないならいいけど。じゃあ、ごしごし、と」

「んっ、ぁぅ……んん……あっ……」

「あのー……陽ちゃんや?」

「んっ……なぁに……?」

「何故、悩ましい声を出していらっしゃるのでしょうか?」

「ん~……擦れるから?」


 ゴシゴシと擦られてわかったけど、これあれだね~、胸、主に二つの突起部分がこすれて気持ちよくなってる感じの……。

 なるほどー、これが胸で得る快感……。


「どこがー……って、あー、いや、言わなくていいや! うん、理解した! なら、もうちょい優しくの方がいいね。このままだと……陽ちゃんが達してしまう」

「そこまでは行かないかな~」

「そして、それを見た私の理性が消し飛び、この私が陽ちゃんを襲ってしまいかねない……!」

「あー、なるほど~。そーゆー意味か~。さすがのボクも初めてがお風呂場はちょっと嫌なので、もー少し優しくのほーがいーかも」

「はいはーい……って、なぬ!? 今の発言的に、もしやベッドならばよいと!?」

「ん~? まー、初めてはやっぱり、ベッドじゃないの~?」

「人によるのでは? 私が知ってる限りじゃ、学校で始めてヤった! って人もいるし、ホテルで! って人もいるし? あ、変わり種は外もいたよ」

「青か~」

「うん、青」


 なかなかすごい知り合いがいるな~。

 いやでも、今はそーゆーのもふつーなのかな? たよーせーの時代ってよくゆーし。


「さすがに、変態になる気はないので、やっぱり自宅のベッドがいーかな~。しょーじき、楽だし」

「それ、単純に自分が動きたくないからでは?」

「いぐざくとり~」


 ボク個人としては、楽をしたいからね~。


「でも、陽ちゃんのベッドでやったら、お布団すごく汚れない? 下手したら、びしょびしょのどろどろかもしれないよ?」

「んむぅ~……ボクのせーいきがそーなるのはなんかやだな~……じゃー、ん~、夏葉の部屋のほーがいーのかな~?」


 やっぱり、安心して眠れるお布団はこの世の何よりも大事だからな~。

 そーなると、さすがに汚すのもやだなぁ……。


「それは夜のお誘いってことでいいのかな!? 私はいつでもバッチコイ! すでに陽ちゃんを捕食するための心の準備はできてるよぉ!」

「夏葉って、にくしょくけーじょし?」

「好きな人限定で肉食! というか、好きな人が目の前で! 裸で! 普通に自分のことを好きだということが判明してるならば、誰だって肉食になるじゃん!? そういうことぉ!」

「お、お~、そっかー……」


 昔はこんな感じじゃなかったと思うんだけど、何があったんだろーか。


「と、まあ、そんなこんなで洗い終わり! あ、どこか洗い足りないとか、変な所とかない?」

「息子がいないのが変」

「うん、そういうことじゃないかな。でも、やっぱり違和感あるんだ?」

「ん~、なんて言えばいーかな~……でっぱりが突然引っ込んだ感じ?」

「うん、よーわからん」

「じゃー、なぜかきゅーに穴ができた感じ?」

「それそのまんまじゃない???」

「そっかー」

「あと、結構ドストレートな下ネタだよね、今の」

「多分?」

「ゴリゴリなんだよなぁ……」


 んまー、これでもエロどーじん描いてるから、そっちけーの話にてーこーはないし。

 そもそも、コミケでどーどーとエロどーじん売ってるしね、ボク。

 恥ずかしがってたら何もできないってゆーものです。


「それじゃ、特にないということで。体流すよー」

「ん~」


 夏葉がそー言ってから、シャワーが全身にかけられて、泡が全部流れた。

 ん~、髪の毛が背中に張り付くの、なんか違和感がすごい……。


「……髪の毛、切ろーかな?」


 だからか、ついぼそりとそんな言葉が口をついていた。

 個人的に、ちーさな声で言ったと思ったんだけど、真後ろにいた夏葉には聞こえてたよーで、


「それはダメ! 絶対ダメ! アカン! それは私が許しませんよっ!」


 って言われた。


「どーして?」

「陽ちゃんの髪の毛すっごい綺麗だし、ここまで伸ばすのすっごい時間がかかるんだからね!? あと、単純に私が好き!」

「じゃー、そのままにする」

「え、いいの!?」

「うん。夏葉が好きならいーかな~って」

「ヨシッ! っていうか、普通に銀髪ロングってつよつよ個性だからね! むしろ、その方がいい売り上げになりそうだからねぇ……!」

「そっかー」


 しょーこんたくまし~。


「じゃ、陽ちゃんは先にお湯に浸かってて」

「あ~い。よいしょ、と…………ん~、深い」

「あぁ、陽ちゃん縮んでるもんね。仕方ない。ちょっと膝立ちか何かで待ってて! すぐにこの私が頭と体を洗い終えるから!」

「ん~」


 いつものよーに座ったら、顔にお湯がついてしまったため、ボクは沈んじゃった。

 それを見た夏葉が急いで自分の体を洗い始めて、それが終わると一旦ボクを抱っこして、夏葉が座って、その上に僕が座った。

 おー……。


「どうどう? この浸かり方!」

「ん~、すごくい~。太腿がやーらかくて、夏葉の胸がちょーどいー枕になって…………くぅ……」

「いやここで寝るの!?」

「んはっ!? あ、ごめん、あったかくて、やーらかいから、つい、眠く…………zzz」

「いや陽ちゃん? お風呂で寝るのはさすがに危ないからね?」

「……くぅ……すぅ……」

「おおぅ、ナチュラル入眠……」


 夏葉の胸と太腿の柔らかさ、それからお風呂の温かさで、気が付いたらボクは眠った。

 これ好き~……。

 本日の補足。

 この世界におけるTS病は、ただ単純に性別が変わるだけじゃなくて、身体能力が人外の領域に突っ込みます。具体的には、五階建ての校舎から落下しても難なく着地出来たり、普通にジャンプでそこまで行けたりとかね。ようは、ファンタジー世界の住人みたいになります。

 あと、この世界には普通に神様とか天使、悪魔なんかも普通にいます。

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